見出し画像

9/9 台風15号の影響とインフラ会社の体制について

台風15号の影響で首都圏では交通機関の乱れが昨日の夕方から今日いっぱい続いています。
会社に行かなければならないということにとらわれすぎているのか、その対策が企業として出来ていないこともその原因なのかなと思います。

実際に防災訓練とか、こういった状況下でどうなるかをシミュレーションした会社はどのくらいあったのでしょうか?

今年2月までつとめていた会社の話になりますけど、プロパンガスを取り扱いする会社で、使えなくなることでの影響は生活に直結するだけあって大きいです。
とはいえ、肝心な社員が動けなければどうしようもありません。
ましてや所在地である静岡県内は文字通りの車社会。道路が通行止めや大渋滞になってしまったらそこでアウトです。

会社では台風や地震、大雪といった場合に備えての防災体制を備えていて、年に何度か訓練も行っています。
安否確認メールについても役員や部門長が自宅から携帯を使って操作出来ますし、逐一集まる情報から判断は非常に早く、指示もきっちりと伝わります。今回の例と同じようなことがあったならば、昨日の夕方時点で、明日の出勤体制については、どの役職までが指示があるまで待機なのか、一部営業を止めるところは決めて、関係取引先にも連絡を終えています。
多少は出なければならないので、その割り振りを決めて、状況に応じては何人か会社に泊まり(通常は当番体制で泊まっているがそれを増やす)になることもあったでしょう。

つまり、役員の判断が早いことと、影響がある時にどこに連絡をしておくのか、どのような対応(電話があった時の緊急性の順位つけ、緊急性のないものについては、お客様に対応が遅れる旨のお詫びとお願い)をするのかがルール化され、訓練によって身についていること、安否確認メールは通じなければ電話等の手段も用いて100%を目指すことをしています。

ですので、実際に台風が早朝に上陸した時にも、出社している人の範囲の中で仕事を行い、支店や営業所とも連絡をとりあって、状況の把握や応援、影響が長時間に及ぶ場合は、当日の夜や翌日の体制もしっかりと決めるなど、やるべきことが社員全体に行きわたって動いています。
もちろん休みになる人も出ますし、全部の仕事が出来るわけではありませんから、そこは必要な仕事を行い、残した仕事は順次片付けていき、発生した残業はきちんと精算するわけです。(ここは会社として、せこい手段で精算をケチったりすると一気に社員の反発と喪失感を招くので注意してほしいところでもあります)

インフラ会社でもこれが出来ているところとそうでないところの差はあります。自分のいた会社は少なくとも出来ている側にあります。

無理に会社へ行って、ろくに仕事にもならなくて、ぐったり疲れて帰るといった時間のロスは、結局翌日以後の残業や早出で取り返さなければならないわけで、無理なら休む、休ませられる体制を考えられる社会になるといいなと今日の動きをみて感じました。


日本の鉄道路線と空港に降り立ち、車も使って観光した経験を広めてみたいと思って書いています。 旅行の参考にしたい方の参考になればと思います。