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ある写真家から紐解く、現代における写真表現と、写真家としていま目立つには。

松下です。
さきのふたりが順調に更新しているのを横目に、のんびりと構えていたが
どうやら私の順番が回ってきたみたいなので重い腰を上げようと思う。
(順番も当番もない)
しかもいきなりめちゃくちゃ堅苦しい内容だ。
私は回りくどい文章しか書けないので、文章を読むのが嫌いなひとは写真だけ見てスルーしてください。

さて、私は写真を撮ることを生業としている。
プロとアマの定義はさまざま、それは各々持っていればいいと思うのだが
私自身のその基準は「それ一本でメシが食えているかどうか」だ。
ありがたいことに私は写真一本でメシが食えているので、私自身の定義を当てはめると、プロという範疇に収まるということになる。

写真一本でメシを食うようになったその経緯は今回は割愛させていただくとして、
最近気になっている写真家について話そう。
そして彼のした偉業を紐解くことで、現代における写真表現を考える。
誰に需要があるかどうかわからんが、きっとあるものだと思って自分を騙しながら文章を進める。

このnote、私たち三人の、を読んでくれる方はおそらく写真好きか、物好きかの二択だと踏んでいる。
だからこそ、あえて写真から離れた話題、コンテンツを発信しようと勝手に意気込んでいた私だがいきなり写真の話題である。
四六時中写真のことを考えているのだから仕方がないといえば仕方がない。

気になる写真家

さて、いま気になっている写真家とは、彼のことである。

ノーマン・パーキンソン(Norman Parkinson、Ronald William Parkinson Smith、1913年4月21日 - 1990年2月15日)

ここに私の好きな彼の写真を数枚列挙する。


どうだろうか。
いまみるとよくある写真かもしれない。
しかし、この写真が撮られたのが1930年代だったからすごいのだ。

「第二次世界大戦前の1930年代の段階で、従来はスタジオ内で動きのないモデルを撮影するということが通例だったファッション写真に、屋外での撮影、動きのあるモデル(自然な動き)、複数のモデル、スポーツという舞台設定などを盛り込んだ作品を残し、新しいファッション写真を牽引する役割を果たした。」(Wikipedia参照)

彼のすごさは一言でいうと、「時代の流れに背を向け、独自の視点で写真の世界を広げた」というところにある。
昨今、SNSの発展によって写真のアイデアや表現の幅は飛躍的な広がりを見せているが、ある意味そのことによって
流行ができやすく、表現の幅を狭めてしまっているという側面にも目を向けなければいけない。

写真表現と、目立つこと。


彼のように、時代の潮流に逆らい、常におもしろいこと、新しいことに挑戦する視点で物事を捉えるには、
純粋にものごとを『楽しむ』姿勢、そして自分を『信じて突き進む勇気』が必要なのではなかろうか。
斬新だと思えるアイデアは、すでに先人が実践していることであり、今を生きる私たちは先人たちの知恵を深く理解し、その上で自分なりに解釈することが必須だと私は考える。
ソーシャルメディアは多くのものをもたらしてくれるが、得るものより、失うもののほうが大きい。

目立つには?それは簡単なことで、いつの時代でもそうだったはずだ。
『いま、みんながやってないこと』をやればいい。
それはいまの時代にはそぐわないことだったりするかもしれない。
でもきっと、ヒントは歴史が教えてくれる。
だから私は写真を読む。
そしてこれは、写真以外にもあてはまるのかもしれない。

松下

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