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シトロエン2CVに乗って感じた、テクノロジーの進化とはなんなのか?という哲学的問い

出世と無縁で会社にしがみつく50歳代の「うだつの上がらない」おっさんの典型例である私が、昨日は岐阜県美濃市の「うだつの上がる街並み」を訪ねました。

目的はその街にある造り酒屋「百春」さんで年に数回だけ行われる、純米吟醸生酒を樽から直接瓶詰めして販売する会。一升買って、名古屋で入り浸っている居酒屋の大将に預けようかと。

そこに連れて行ってくれたのは、名古屋はもとより日本中のフランス車マニアに知られたシトロエン趣味の大御所。彼が去年父上の愛車だった1963年製シトロエン2CVを再生し、その貴重なクルマの助手席に私を乗せて行ってくれたのです。

2CVは戦後フランスを代表する大衆小型車。日本の軽自動車のような位置付けだったクルマ。そして1963年製と言えば私と同い年。その古い2CVは、数日前に乗った現代のクラウンより乗り心地が良い!(音は煩いけど)。その時代のクルマでこんなにも快適な乗り心地とは、これこそシトロエンの真骨頂。

さらに驚いたのは燃費。オーナーによると街中や郊外で16〜17km/h、高層道路では20〜25km/h走るというのです。これ、現代のハイブリッド並みの実用燃費です。ということはEVにも匹敵するWell to Wheel総合熱効率ということです。

シトロエン2CVの発売は第二次世界大戦直後の1949年。私が乗った個体は1963年製。搭載されるエンジンは425ccの空冷水平対抗2気筒。

そんな古いクルマが、現代のEV並の総合熱効率と現代のクラウン並の乗り心地を備えているのです。

テクノロジーの進化とはなんなのか?そんな哲学的な問いを突きつけられた思いです。

下記リンクから美濃市の「うだつの上がる街並み」を走る2CVの動画を見ることができます。
https://www.facebook.com/100005582771293/posts/1187944938068254/?d=n


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