四国とスペインの巡礼日記 <カミーノ四章> ③ まさか最後の朝
第四章
カミーノ 祈りの総決算 2003年7月
第三話
「まさか最後の朝」「再びTHORの道標」「サンティアゴ到着」
まさか、まさか今日がカミーノ最後の日になるなんて・・・
7月27日 メリデ → サンティアゴ びっくり歩行距離51km
朝6時頃、周りの物音で目が覚めた。S山ファミリーも起きていたけど、まだ用意が出来ないようだったので「サンティアゴで会おうな~、がんばってね~」と先に出発した。S山ファミリーが一日20kmくらい歩ければ、ギリギリまたサンティアゴで会えるかもしれなかった。トールはまだ寝てるだろうと思い、先に出てアルカで待つことにした。
今となっては感慨深いカミーノ最後の朝
かなり歩くペースも早く、体の調子がいい。途中から何故か杖を不要に感じ、バックパックの横に挿して歩いた。それからサンティアゴまでは、まるで何かに引っ張られているかのように歩いた。カミーノの気を両手に受けながら、光の中を歩いている感じがした。やっぱり光源なんだろうな、サンティアゴは。
アルカで泊まる予定だったけど、サンティアゴまで17.5kmと見ると足は止まろうとしなかった。アルベルゲに、「トール! サンティアゴで会おう!」とメモを残し進んだ。
まもなくして、山道に大きく
THOR
と書いてあるのを見つけた。
な~んだ、いつの間にやらトールは僕の前を歩いているんだ。
よし、あとはサンティアゴを目指すのみ。幸福感に満たされて湧き上がる感謝の念、それをホタテのシンボルのように、地球全体に送ってみた。
そして、モンテ・ド・ゴソの丘でサンティアゴの街が見えた!
サンティアゴ到着。大聖堂は立派だの~。
ヤコブさんの銅像の肩に手をかけて「ありがとよっ!」。
大聖堂横にある巡礼オフィスで、巡礼証明書(左の写真)をもらった。
カミーノが終わった。
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