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キャスター付きバッグを右手で引くと楽?

西荻窪駅から徒歩3分の股関節・骨盤矯正の整体・鴨下療法所です。【左右脚の機能差】

 先日、ある武道系の方が書かれた歩行の本を読んでいたところ、気になる記述が有りました。

 
 曰く『左の股関節は前に引く力が強く、右の股関節は後ろへ引く力が強いのは武道の世界では有名な話』だそうです。

 このお話に仮に但し書きで「右利きの人の場合」とかが有れば、間違ってはいると思いますが、一応聞ける話になったかもしれませんが、それもないとなると・・・・

 そして、この理論を発展させると

 1,歩く時にバッグは右肩にかけると楽


 2,人力車は左脚を前に引くと楽

 3,野球の守備は左脚を前にするとよい

 4,杖は痛い方の手に持つ

 などとなるそうです。

 解剖学的に左右の脚に筋肉の強弱がある、違う筋肉がある、筋肉のレイアウトが違うなどという事は一切ありませんから、なぜこういう話になるのかは特に説明されてもいませんから全く分かりません。

 体の使い方で左右差を言うのなら、礒谷式力学療法のように理論が有れば・・・・

 上の1,であれば右脚が長い人は体重が左に乗ってしまうので、カバンなどの重さが左側にあれば反対の右脚に体重が乗るから左に持つのが良い。同様の理論で左脚が長い人はカバンを右で持つと良い、となります。

 ついでに言うとウィールバッグやトランクタイプの引っ張るカバンの場合は、長い脚側の手で引きますが、これは長い脚側の骨盤が前方に出ると体重が掛からなくなるために、長い脚側の手で引き長い脚に体重を乗せて脚長差を無くすための方法になります。
 ですから、右脚が長い人は右手で引くのです。

 2,人力車を引くのも、長い脚側が前に出れば体が歪み長時間の重労働に耐えられなくなると思いますので、体をハスに使わなくてはいけないのなら短い脚側を前に出し、登坂のような場面では体が前傾するので長い脚を前側にすると体が歪みません。

 3,右利き、左利きどちらもどこに球が飛んでくるのか分からないのだから、左右均等に動けるように左右脚を平行にしたらいいのではないでしょうか?~理論のように体の歪みを前提にパフォーマンスを上げると考えるなら、長い脚側が前に構えれば良いでしょうが、それでなくても体が歪みやすい野球で、必要以上に体を歪めることに意味があるとはとても思えません。また、前方への動き出しにスピードが必要なポジションなら陸上のクラウチングスタートと同様に左右どちらかの脚を前に出すべきで、左が前ではスタートを切りにくい人もいると思います。

 4, これもケースバイケースとなりますから決めてはいけません。股関節が開くことによる痛みの場合は痛みがある方の手に杖を持ち使用しますが、反対の脚に比べて開きが少なく短くなっていることにより痛みが出ている場合もあるからです。
 とくに股関節などは典型的な事例が多いのですが、痛くて体重かけたくないのに脚が短くて体重が掛かってしまっているケースでは、杖を痛い方に持ってしまうとその脚にさらに体重が掛かるか、完全に体重をかけないという極端なことになってしまう事が多いので注意が必要です。

 日本は侍の時代に刀を腰に差す必要があり、それにより体の左右に特定の機能を持たせるような考え方が生まれたのではないかとも思いますが、 山岡鉄舟のような達人は体の左右差を非常に嫌ったと読んだことが有ります。

 つまり、左右の脚に機能の差があるというような偏りは、仮にあったとしても無くすべきものではないのでしょうか?

 体には左右対称でない器官も有りますし、利き手、利き脚も有りますが、なるべく左右均等にすることが重力の影響下で体を真っすぐに保つためには絶対に必要です。

 なぜなら、体重の方よりは脚の筋肉に偏在を生じさせ、その癖はそのまま骨盤の癖になり、その上に乗る脊柱に影響が出るからです。

 脊柱に影響が出るとまずいのは、脊柱が曲がるという事は脊柱から出ている神経に圧迫が起こり、体の器官がダメージを受けるからです。

  体の癖を読み、整える理論がある礒谷式力学療法× CS60の整体院   
  杉並区・西荻窪  鴨下療法所      杉並区松庵3ー35-21  

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