見出し画像

小諸-福井間を冷蔵庫の中身ごと移動する

医師免許が規定する私。
表現する者としての私。
前者の私がこの4月から在宅医療の世界に身を置き週の半分を福井県をフィールドに働いています。
後者の私が長野県小諸市で「『集まる』をテーマとした食事の場」と「開かれた住まい」づくりをしています。
前者後者のどちらも間違いなく私であり、全体として私は「善く生き、善く逝く社会」をつくろうと道を模索しております。

いま居る場所や役割で自分を規定すると、規定されたある程度の枠組に則って動けば物事は進んでいくわけですが、そこにクリエイティブ性は欠如します。
福井県にいて医師としての役割が目立つ私と、長野県小諸市にいて飲食店づくり、シェアハウス整備に尽力する私との統合がなかなか難しい。
この2つの居場所、2つの自分を繋ぎひと続きにする工夫として「冷蔵庫の中身ごと移動する」という試みをしております。

食材ごと移動することで頭の中にあった「冷蔵庫の残りで明日はこれを作って食べよう」が場所を変えても一定の透明性とともに成立するのではないか。
場所は異なっても向こうにキッチンがあれば、台所と台所が、分断されかねない1人の私をつないでいてくれる。
身体と心は明日食べるものへの見通しがつき不安が軽減され「明日は食事がないかもしれない」という太古から人間が日々直面してきた潜在的ストレスから解放されるのかもしれません。

ごぼうの飛び出た袋とともに新幹線に乗る

果たして成功を収めるか。
複数拠点で生活するあなたも試してみてはいかがでしょう。


この記事が参加している募集

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?