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「善く生き、善く逝く社会を」料理人/医師です。イタリアンバールkozorite(小諸駅…

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「善く生き、善く逝く社会を」料理人/医師です。イタリアンバールkozorite(小諸駅前)/「飲み会で社会をもっと自由に」醸鹿 KamoshiKa 代表/「医療の原点を食を通じて」Te and Te

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  • イカれた医学生生活

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小諸-福井間を冷蔵庫の中身ごと移動する

医師免許が規定する私。 表現する者としての私。 前者の私がこの4月から在宅医療の世界に身を置き週の半分を福井県をフィールドに働いています。 後者の私が長野県小諸市で「『集まる』をテーマとした食事の場」と「開かれた住まい」づくりをしています。 前者後者のどちらも間違いなく私であり、全体として私は「善く生き、善く逝く社会」をつくろうと道を模索しております。 いま居る場所や役割で自分を規定すると、規定されたある程度の枠組に則って動けば物事は進んでいくわけですが、そこにクリエイティ

    • 当直、帰省、被災

      本年もどうぞよろしくお願いいたします。 石川県にいて、無事にしております。 安全な状況で気持ちも平穏です。 いま思うことは「僕は何ができるか」です。 2023年は医師2年目として、自らのゆっくりとした成長に辟易しながら反省を重ね「人の役にたつ」という欲求を満たしながら働けることの喜びを噛み締めた1年でした。 医療にも医学にもまだ知らない分野がたくさんあって広い世界が広がっていることも、新しい出会いの中で学ばせていただきました。 いつか中断しなければならない日が来るかもしれま

      • Day7イタリアバール巡り 新しい消費

        Ciao! 朝の電車に飛び乗りローマへ。 今日が実質最後の日。高校同期と大学後輩とイタリア駐在のお兄さん、3人の日本人と大合流の予定。 久々のイタリアの電車で、早速洗礼を受けた。僕の席のはずだが誰か座ってて楽しそうにおしゃべりしている。 そう、基本的に席は守られない。番号を確認して自分の席に行って堂々と座っている人間を目撃し、泣く泣く近くの空いている席に腰掛けるということはすでに何回も経験してきた。。。 ローマに到着、一件打ち合わせ。使ったお店はバールというよりはアメリカ的

        • Day6イタリアバール巡り 熱狂のある場

          Ciao! 住んでいた部屋で迎える朝。 起きてすぐの視界が見知った場所の時の安心感は格別。今日も元気にバール巡りから。 郊外へバスでグングンと離れて落ち着いた住宅エリアのバールへ。到着直前に気づいたけど昔、連れてきてもらったことがあるお店だ。 不安が大きい留学初期の一時期、家がなくなる事態が発生。その時に泊まる場所を提供していただいたご家族の温かさは昔も今も変わらない。ちょっとの居づらさと気恥ずかしさとともにあの時ご馳走していただいたカプチーノを、今は1人で座って楽しんでいる

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          Day5イタリアバール巡り 思いがけぬ訪問と再訪

          Ciao! 毎日動き続けて、確実に疲れが溜まってきたようです(ひとごと)。が、まだまだこれから。本日もバールから始まります。 できて1年くらい、名前にも「新しい(nuovo)」が入っているバールのテラスで朝ごはん。 コルネットの種類が豊富で嬉しい。全粉粒タイプのコルネットの中にはハチミツが。カプチーノも美味しかった。 Giovanniはここで「通われるバール」になるための話をしてくれた。 バールには美味しいコーヒー、自分のところでつくっている美味しいパンやお菓子はもちろん、

          Day5イタリアバール巡り 思いがけぬ訪問と再訪

          【Day4イタリアバール巡り カプチーノの差/案内のある旅】

          Ciao! 4日目折り返し、あっという間にシチリア3日目。バール巡りは朝7時から。地元民しかいなそうな店に突撃。今回のイタリア初のコルネット・ピスタッキオ。いつも朝のバールでこれを食べてた気がする、ただいまイタリア。 宿のお姉さんに教えてもらったカターニア伝統の市場に移動。店が500軒くらいありそうな大規模市場。食べ物だけじゃなく服、キッチン用品、本、靴などどんな店でもござれ。 怪しいパンツに量り売りオリーブとピクルスを頼む、もお目当てのピクルスに入ってるアーティチョークは

          【Day4イタリアバール巡り カプチーノの差/案内のある旅】

          【Day3イタリアバール巡り パレルモ食べ歩きとバールの在り方】

          Ciao! 朝イチのバスで片道3時間、シチリアの北側パレルモ日帰り旅。 「ヨーロッパで1番食べ歩きに良い街」に選ばれたこともあるパレルモでは、屋台メシとそれを支える市場mercatoを回ります。 バスに乗る前に寄ったバールで良い朝を過ごしご機嫌になったせいか、バス停方向ではなくホテルから来た道をまっすぐに戻ってしまう謎ムーブメントからの、焦って動いて野生の生き物のアレを踏んづけからの、バスチケットを買うのに右往左往して、ギリギリ飛び乗ったのはここだけの話。。。 無事にパレル

          【Day3イタリアバール巡り パレルモ食べ歩きとバールの在り方】

          Day2イタリアバール巡り 初っ端からF.F.

          Ciao! 日本からローマへ、そしてローマを経由して総移動時間約24時間。ついに憧れのシチリア島に到着! 「地中海食」の舞台のひとつで、できるだけ食べる、食べる、食べる旅。 シチリアには4日間滞在します。 何も準備をしない旅が板についてきて、良いのか悪いのか、旅先でも不確実性の中に身を置いています。 宿はとっているし、向かう方向性(東西南北レベル)は決めてるし、会う人は分かっているし、自分的には十分すぎないか?と思う部分ありますが、世の中には出発前に全行程を配布する旅行もあ

          Day2イタリアバール巡り 初っ端からF.F.

          【Day1イタリアバール巡り 頭からスプラウト】

          Ciao! イタリアバール巡り珍道中、始まりました。 行かせてもらえる今の環境・状況に感謝。 2020年3月、COVID-19によるロックダウンで追い出されるように出国したイタリアに、3年半の時を経て向かっている。 「こんなに嬉しいことはない…」(ア○ロ声) 振り返ればこの3年半、たくさんの経験をした。 嬉しい経験、自分を超える瞬間も、今も続く新しい友人・恩人たちとの出会い、そして夢を叶えた日も。 喜ばしい経験だけじゃない。間違いも重ねた。主に人との間に不和を生み出し、先行

          【Day1イタリアバール巡り 頭からスプラウト】

          EKKYOU?KOMORO!第2回まであと3日

          小諸市で全3回行う講演会「EKKYOU?KOMORO!」 第2回「まちの資源を活かす」まであと3日です。 時間は15:00-17:00、場所は小諸駅から徒歩6分の、北国街道に面したほんまち町屋館。 近くに市営の広々とした駐車場もあります。 お申し込みまだの方はこちらから! https://forms.gle/Cq86fGfhyrfZ79FF8 <ポイント!> 今回はイベント終了後に、会場すぐ近くの「ビストロアオクビ」さんにて交流会です。 すでに10名以上の参加をいただき、

          EKKYOU?KOMORO!第2回まであと3日

          脚がすくむ、でも前に一歩が出る。今だからわかるMakers Universityのありがたみ(〆切11/22)

          大学6年時にお世話になったプログラム。 起業家育成とか分かりやすい言葉で表現されることもあるけれど、僕はその1年間で結果など出せていません。 もう一度言いますけど、何の結果も出せませんでした。 卒業を間近に、就職活動はちゃんとやって、人並みに国家試験に不安も覚えて、自分の団体についてもできる範囲で行っていた僕は、何も大きな結果など出すに至らなかった。 プログラムに参加していた当時、周りを見ても、1年で「結果を残した」って人のほうが少なかったと思う(全員が目標意識高すぎて「結果

          脚がすくむ、でも前に一歩が出る。今だからわかるMakers Universityのありがたみ(〆切11/22)

          産婦人科研修を終えて

          6週間と長めに研修させていただいた産婦人科が終了。初期研修医は必ず産婦人科研修を通らなければならないのです。 しかも多くの小〜中規模の病院が産婦人科として研修医を受け入れられるほどの体制がなく(医者が足りていない、故に対応できる疾患の幅が狭くなり、研修できる範囲が限られるため)「産婦人科の研修は外部の病院で」というスタンスになりがちな中、自院で研修ができたことはありがたいことでした。 ちょうど前の6週間が外部に出っ放しで心が疲れた部分あったので、余計にありがたく感じました。

          産婦人科研修を終えて

          小諸祇園祭 健速みこし 天王社みこし #コモロノート

          前日、土曜日のこもろ市民まつり「みこし」が1日目とすれば、2日目が「小諸祇園祭」。 こちらは各区や会社の神輿は出ず、神社から出る健速みこしと天王社みこしが、まちの中心地を練り歩きます。 1日目より「神事」の色合いが強い日になります。 39年前に始まったのが、天王社みこしを相生町がお借りして相生町内をまわる伝統。 相生町が神輿をお借りする伝統の元を辿れば「斯く斯く然々」な歴史があるわけですが、詳しくは別の機会に。 1日目とは異なり独特の緊張感が漂うこの日に参加できたことは

          小諸祇園祭 健速みこし 天王社みこし #コモロノート

          7月こもろ市民まつり「みこし」#コモロノート

          1年に2回、小諸に人が溢れかえる日が「こもろ市民まつり」。 7月の市民まつり「みこし」が7月8日(土)にコロナ禍のため4年ぶりに開催されました。 当日は出張先の札幌で目覚めました。 早朝に出発し、みこし出発に間に合う時間に小諸に帰ってきて、荷物を置いて、すぐにまち中へ。 今年は各区や営業所から全16機のみこしのエントリーがあり、今回はご縁で相生町のみこしを担がせていただきました。 みこし出陣前の儀式、塩とともに酒を飲み自らを清め、町内を”ふるまい“をいただきながら練り歩

          7月こもろ市民まつり「みこし」#コモロノート

          【プロジェクト名未だ】家賃払って、地域の清掃活動を始めました#コモロノート

          気持ち的に、ずいぶんと久しぶりの投稿になります。 この数ヶ月長い息の詰まるトンネルの中を歩いて、歩いて、久しぶりに外の空気に触れられたという感覚があります。 小諸に来て1年目の時点から、様々に自己表現をさせていただいて、様々に評価されたり攻撃を受けたりとした(と勘違いした?)結果、自らを守るために、殻に閉じこもる方向に動いていったようにふり返って思うのです。 でも、少しずつ安心できる材料が増えてきたというか、依りどころになる経験が積み重なって、トンネルというか殻というか、自分

          【プロジェクト名未だ】家賃払って、地域の清掃活動を始めました#コモロノート

          走ること、地域医療

           4月で長野県2年目、医師2年目となります。大学時代を過ごした北海道に劣らない小諸の冬の寒さでしたが、ほぼ毎日青空という気候に助けられ、春を迎えることができました。ほぼ毎日曇り空の石川県で育ったため、天気が気持ちに与える影響は大きいと感じます。  自由な時間の多くをランニングに使っています。長野県に来てすでに2回のフルマラソンを経験しました。太陽を浴びて輝く浅間山に向かって走る朝は気持ちがいいです。走ってみて実感するのは小諸の坂の多さ。平坦な場所がほとんどありません。それが訓

          走ること、地域医療