「頭で理解する→手に覚えさせる→原稿で実践」のサイクルをぶん回すと楽しくておすすめだよっていう話
教本とか読んで頭で理解するターン
→実際に描いてみて手で覚えるターン
→原稿で描く!
このサイクルをいっぱい回すと楽しいし捗るかも〜〜〜!っていう当たり前っちゃ当たり前の話です
こんにちは!相変わらず原稿に明け暮れている駆け出しBL同人作家の鴨尽です。
先週はいま描いてるえっちBL漫画のえっちな表紙絵を仕上げるべく頑張ってました。無事に仕上がったので本文の方もがんばって進めていくぞ〜〜!!!
※完成した絵のツイートは多分センシティブ設定かけたせいでnoteにリンク出来なくなっちゃったっぽいので、気になる方はお手数ですが私のTwitterアカウントのメディア欄をご覧くださいすみません
で、今日の本題ですが、最近「絵の勉強→練習→実践サイクル回すのめっちゃいいかも!」感じたことがあったのでメモ替わりに書いておこうかなと思います!
絵描きSPDサイクル(study, practice, draw)
かっこつけてPDCAサイクル風に言ってみましたが命名は適当です。すでに世の中にいい感じの単語があったらすみません!単語のニュアンスが違っててもすみません!
つまり、勉強→練習→描く、のサイクルを回す感じです。
では私の場合は具体的にどんなことをやっているのかを書いていきますね!
・勉強ターン
教本やお絵かき講座・動画を見ていると、人間の骨や筋肉の図解なんかがよく出てきますよね?それを知ってみようというターンです。
もちろん一回で全部分かろうとすると大変だし筆が進まなくなっちゃうと思うので、最初の方は「人体を描く上で目印になりそうなところはここかな?」と意識しつつ、模写するとか、上からなぞってみるとか、なんなら眺めてみるだけでもいいと思います!
白状すると私も全然ぜんぶは覚えられてない&分かってないので今も勉強中です!
大事なのは「知ってるだけでぐっと描きやすくなるポイントがあるんだな」という自分なりの発見をしてみることかな〜〜と!
特におすすめは骨です!!大まかな骨の形や位置関係をなんとなくでもいいので覚えておくとこの後の練習ターンで効いてきます。
・練習ターン
人体の骨の位置関係とかをなんとな〜く勉強したら、次はどんどん練習してみるのがいいと思います!
「いや俺は大体分かったから早速描いてみるぜ!」といきなり本番原稿なりイラストなりを描き始めても全然オッケーなのですが(その描いてみたい!っていうやる気こそ一番の原動力になると思うので)、個人的にはここでクロッキーとかジェスチャードローイングとかの数をこなす系の練習を挟むのがおすすめかなと最近思うようになりました。
なぜかと言うと、ここで手に「描く動作として叩き込む」のが良さげだな!と感じたからです。
というか私自身もどっちかというと「大体分かったから早速描いてみるぜ!」な方の人間なのですが、頭でなんとなく分かってても手がそれに追っつかなくて結局筆が迷ってしまうんですよね…
ここからは感覚の言語化みたいなことになっちゃうのでちょっと伝わりづらいかもしれないんですけど、30秒とか1分とか2分とかでさくさく全身を描かなきゃいけないクロッキーをしようとすると、「詳細を観察する」というよりは「全体のバランスを見る」「大きな形を掴む」ということが必要だと思うんですね。
で、その大きな形を掴もうとしたときに助けになるのが勉強ターンで仕入れた「人体のおおまかなパーツの位置関係」です。
例えば胸郭と骨盤の大まかな形がわかっていれば、「あ〜〜ここまで骨だからラインがシュッとしてて、ここは皮と脂肪でつながってるからお腹のふっくらした感じになってて、ほんでここからは骨盤だからごつっとするのね!あーね!」と短い時間でも特徴を捉えて全身を描くことができると思うんです。
その「あーね!」っていう感覚を、量をいっぱい描くことによって手でも覚えることができるんだなって言うことに最近気づきました。
頭でしっかり考えなくても、ある意味手癖でそれっぽいシルエットが取れるようになってくるというか・・・
(これはもしかすると別の記事として詳しく書くかもしれないですが「手癖」って絵描きの間では「つい手癖絵になっちゃった〜」的に悪い意味でも使われがちだけど、手で癖でかけるぐらい自然にその形を追えるってことなんじゃないかな?と。それってつまりめっちゃ時短になりそうじゃ?と思ってます(まあこれも当たり前っちゃ当たり前))
ここでひとつ注意なのですが、クロッキーとかジェスチャードローイングって大前提として「細部を追うんじゃなくて大まかな形や勢いを捉える」とか「見たままじゃなくて感じたことを描く」っていう考えがあるはずなので(骨がこうあって筋肉はこうで・・・)って考えすぎながら描くのは練習法のそもそもの意図からズレちゃうかもしれません!
ただ、個人的な感想と感覚として、クロッキー始めたての頃は「どこになにがあるのか分かんなすぎて線引けねえ!!!」ってなりがちだったので、同じような感情を持ったことある方は、大まかなパーツだけでいいので目印になる骨とかを覚えて、モデルさんの姿からそれを探して、そこを足掛かりに全体の形やシルエットを探すと描きやすくなるんじゃないかなと思いました!
あとこれは余談ですが、一回普通にクロッキーしてみた後にクロッキーで使用した写真を使って「写真の上から骨を想像でなぞって描いてみる」のもめっちゃオススメです!!!これやると答え合わせみたいな感じで「なるほど〜〜〜〜!!!」てなって楽しいです!
・本番で描くターン
勉強もした!練習もした!じゃあもう描くしかねえべ!
ってことで原稿やっちゃいましょう!!!
私は漫画描きなので本番=漫画の原稿ですが、イラスト描きさんの場合は完成まで仕上げるイラストとかでいいんじゃないかな?と思います。
そして漫画原稿の場合、死ぬほどいっぱい絵を描く(いま描いてる原稿の場合、51P×ざっくり1ページ5コマとして255個の絵を描かなきゃいけない(あれ?意外と少ないかも(ただし1コマに4人いる場合とかもあるので実際は倍ぐらい人数は描かなきゃいけないかも)))ので、本番環境でい〜〜〜っぱい実践してフィードバックを得ることができます♡楽しいね♡(自己暗示)
さっきまでの練習ターンだとざっくり!たくさん!大きな形を!てな感じの描き方をしていたところを、しっかり細部まで観察しながら描いていく必要があるので、曖昧になってた部分があるとここでもれなく炙り出されます。
なので、原稿しながら「ここよくわからないな…」ってところがあったらまた勉強ターンに戻って理論で覚えて、練習ターン挟んで手で覚えて、そして原稿の本番ターンで実際に描いてみる、っていうのが理想的な絵描きSPDサイクルかな〜と思っています!今のところは!
そしてここで!正直に申し上げると!
私は原稿で作画するときは下書き段階でバリバリ3D使ってアタリをとったり自撮り写真を敷いて描いたりしてます!!!!
資料ないと描けない!!!!
でも3D使ったとしてもそのままなぞるだけだと違和感ありまくりになっちゃうので、結局は基礎の練習をしておいた方が画に説得力が出るよな…と思って日々練習中です。
あと多分3Dに頼る頻度を減らせるのであれば減らした方が手が早くなりそうだなって思っているのでそういう意味でも練習中です。
絵が上手くなりてぇ・・・・!!!!!!!!
で、結局何が楽しいの?
文章の途中でもちょこちょこ「楽しい〜〜!」って書いてきましたが、私がこのサイクルを回してて楽しいなって思うのはこういうところです!
曖昧になってたところが分かっていく楽しさ
理解した上でやるクロッキーの楽しさ(これゼミでやったやつ〜〜!ってなる)
本番で発揮できるパフォーマンスやクオリティが上がっていく楽しさ
つまり絵を描く楽しさがギュッと詰まってます!!(個人的な感想です)
このサイクルを、例えば作業する日は始めの15分だけ勉強して、その次15分だけ練習して、そこから後は時間が許す限り原稿、みたいな感じでちょっとずつでも回していくと原稿も進むし練習も出来ていいじゃん!ってなったので最近実践してます。
成果が出るといいな〜〜!
以上、そんな感じの話でした!
もしどこかに「楽しそう!」って思えるポイントがあったら参考にしてみてもらえると嬉しいです〜!
私はどっちかというとあれこれ計画立ててやってみるのが好きな方なのでこんな感じでやってみてますが、人によって合う合わないがあると思うのであくまで「こういうやり方で描いてる奴もいるんだな〜」ぐらいで思っていただけると嬉しいです!
自分が描いてて楽しい方がいいよね〜!
長々とお読みいただきありがとうございました!
よきお絵かきライフを〜〜!!みんな原稿がんばろうね!!!!!!
最後にちょっっっとだけ宣伝です(小声)
鴨尽が電子同人誌として発行している「電子の犬」シリーズの1作目がDLsiteのキャンペーンで06/26 13:59 まで10%OFFになってます!(※R18)
SFちっくな世界観の能力モノBLでNTR要素あり3Pありというかなり人を選ぶ性癖オンパレードなのですがストーリーもがっつり組んであって読み応えはあるんじゃないかなと思う漫画なのでもしもしもしも気になる方がいらっしゃったらぜひ・・・!
↑pixivに長めのサンプル載せてあります!
ちなみにいま描いてる2作目はNTRは無しでメインカプがくっついた後のいちゃいちゃえっち漫画です〜〜〜
そろそろ進捗やばいので今からまた原稿します!!!それでは!
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