ペンタトニックの伴奏づけ

日本の民謡は小泉文夫によると4つの音階に大別できるそうです。「律音階」「民謡音階」「都節音階」「琉球音階」の4つで、全て5音階(ペンタトニック)ですがこのうち「律音階」「民謡音階」の2種が半音を含まないものになっています。

ストリートピアノで時々即興演奏するのですが、特にピアノを習っていた訳でもないので、簡単に弾けてそれなりに聴こえるようなやり方を毎回しています。これだと色々ごまかせます(笑)

右手はペンタトニックで、「民謡音階」をひたすら適当に弾いています。実音でBDE♯FAの音階で、4度下で重ねる響きが好きなのもあり多用しています。

左手は5度上を重ねて並行移動させています。こうすると、右手の4度の音と偶発的に重なって色々な響きとなり面白い音になります。ときに空虚五度で3度の音が無くなったり、sus4の音になったり、メジャーセブンスぽくなったり、と。

ピアノやっている方から「面白い弾き方するね」と言われる事も時々あります。元々が三度の和音は表情がはっきりするのであまり好きでもなく、民謡をこの響きで伴奏するよりは、四度や五度で曖昧な和音重ねていったほうが響きとして面白いと思い、時々弾いています。

やりはじめたきっかけは特に理論から考えたわけではなく、自分が好きな響きで好きな旋律を弾いて遊んでいたところからでした。

そもそもが、民族音楽ですと三度がなくて五度や4度という重ね方もありますから実はそんなに奇抜なことでもないんですよね。色々な民謡の旋律への伴奏付がもっとあってもいいように思います。

動画の最後の方でこきりこ節を弾いていますが「エモい」と言われることが割とあります(笑)

簡単にできますのでみなさんもぜひ試してみてください。

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