カムイ

文化と音楽や芸能のあたりを徒然に書いていけたらと

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音楽そもそも 序にかえて

「好きな音楽は?」あるいは「どんな音楽聴いてますか?」と聞かれることは誰しもあるもので、皆さんならどのように答えるでしょうか? こういう質問がある度に私はモヤッとしたものを抱えてしまうのです。いくつか理由があるのだけれど、一つには「そもそも音楽ってなんだっけ?」と考え込んでしまう厄介な性分だからです。 というのも、恐らく大半の人が言う「音楽」というのがCDやレコード、あるいはネット配信のような形で届けられるどこかしら「商業的な要素」を含むものや、いわゆるコードがあってメロ

    • 「うたまひ」と「ムーシケー」

      過去に「音楽って言葉はどこから来たのだろう?」とフェイスブックで投稿しつつ考えていたら、知人から色々と教えてもらったのを思い出した。 音楽という漢語がどうやら元は歌舞音曲の状態を指していたという話で、確かに「雅楽寮」と書いて「うたまいのつかさ」と読んだりと、歌と舞を含んだ総合芸術をさしてるとのこと。芸能といったほうがわかりやすいかもしれません。で、昔は庶民がやってた音楽もこれに含まれていたのかがよくわかりませんが、おそらくそういう「卑俗なもの」は音楽と認識されてなかったほう

      • 楽器とはなにか

        楽器の定義は人それぞれですが、私は「音が鳴れば楽器」だと思っています。 笛吹きの身からすると、管になっているものや、くぼみがあってエッジがついていれば大体「笛」になるので、よく楽器として遊んでます。 今回はちくわを楽器にしてみました。一正のちくわが楽器として良いとの情報を得たので、試してみましたが、たしかにぬめりも少なく、音の鳴りも良かったです。皆様も是非お試しください。

        • ひょんな出会いから生まれるもの

          過日、自粛続きでお祭りでの笛をかなりサボっていたので「さすがにいけない」となり、公園で神楽の笛の練習をしてきました。 2時間ほど公園で笛を練習して、久々で指や口が疲れてきたのでそろそろ切り上げようとした矢先に、不思議な音が離れたところで鳴っていることに気づきました。 気になったので、音のする方へ行ってみると、アフリカの親指ピアノ「ムビラ(ンビラとも表記するそうです)」というがっきを演奏している一団がいました。 https://youtu.be/UgtzosZCxB8

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        音楽そもそも 序にかえて

          「神楽」ってなんですか?

          「鬼滅の刃」というアニメが流行っているらしく、その影響からか、私に「神楽ってそもそもなに?」と聞かれる人が幾度かありました。 何事もシンプルな質問ほど本質的なことにも関わっていて、とても答えるのが難しいものです。長い歴史の中で、神楽というものがかなりの変遷を経て多様化したためになかなか一つの像が結びにくいことが、なかなかすっきりとした説明がしにくいのです。 現在の神楽の実際を見てみると、宮中で行われる神事「御神楽(みかぐら)」もあれば、全国各地に民間で伝承されている神楽

          「神楽」ってなんですか?

          自作曲「Stink Bug's jig」

          ティン・ホイッスルを吹いていてできた旋律を、記録のためにも楽譜ソフトで記入しました。 アイリッシュのジグぽく作りました。昆虫に因んだ曲名にしようと思ったら意外と有名どころは使われているようで検索して引っかからなかった昆虫を選び「カメムシのジグ」となりました。臭いそう(笑) 楽譜も貼っておきます。 伴奏は今後コード変えるかもしれませんが。とりあえず。 どこかで生楽器で録音しておきたいものです。 ゲーム音楽ぽさあるとは複数の人に言われたのでどこかで影響受けてるかもしれませ

          自作曲「Stink Bug's jig」

          ペンタトニックの伴奏づけ

          日本の民謡は小泉文夫によると4つの音階に大別できるそうです。「律音階」「民謡音階」「都節音階」「琉球音階」の4つで、全て5音階(ペンタトニック)ですがこのうち「律音階」「民謡音階」の2種が半音を含まないものになっています。 ストリートピアノで時々即興演奏するのですが、特にピアノを習っていた訳でもないので、簡単に弾けてそれなりに聴こえるようなやり方を毎回しています。これだと色々ごまかせます(笑) 右手はペンタトニックで、「民謡音階」をひたすら適当に弾いています。実音でBDE

          ペンタトニックの伴奏づけ

          「非西洋音楽」という区切り

          自分自身が常々「変わり者」「マニアック」と言われるのは、いわゆる音楽というよりは「非西洋音楽」の知識が一般よりはあるからなのでしょう。逆に言うと音楽自体の「ベートーヴェンがどうの」とか「最近のヒット曲が」等々の話はかなり疎いです(笑) だからこそ、和楽器やってる人と洋楽器やってる人の間に立って相互の説明を気づいたらしていた、なんてこともときにあるわけですが。 正直、いつになったらこの「西洋音楽」「非西洋音楽」的な枠組みは消えるのだろうか?とはおもってしまいます。「西洋音楽

          「非西洋音楽」という区切り

          音楽だとなぜだかこうなる話

          料亭へ来たお客が席につくなり「フィンガーボールもないの?」「ナイフとフォークじゃないの?」と言ったら皆さんはどう感じますか? 怪訝な顔をすると思います。なぜなら、この人は和食を食べるときに洋食の作法を持ち込んでいるからです。 普通に考えたら、同じ食べ物とはいえ洋食と和食ではそれを生み出した文化背景が違いますから「んなもん腹に入っちまえば一緒でい!」とは言え、やはりしっかり味わって楽しむにはそれぞれで作法をある程度変える必要が出てきます。 同様にですが、小説を読むときと家電

          音楽だとなぜだかこうなる話

          初めての音楽との出会い

          私が初めて音楽を意識するようになったきっかけは、坂本龍一さんです。中学生の頃にリゲインのCM曲「energy flow」が流行り、そのピアノ曲を弾いてみたいと思ったことが最初の楽器経験になりました。それまではとんと音楽自体興味なかったのに、まったく人間とは不思議なものです。 ピアノ教室行くお金もなく、家には電子ピアノも無い為、鍵盤の足りないキーボードを代わりにして練習したり、音楽室のピアノを先生に言って少し弾かせてもらったりしながら、少しずつ憧れの「energy flow」

          初めての音楽との出会い

          和音はドミソ?

          「何か楽器をやりたい」と思い立ってピアノやギターを始めると、だいたいどこかで「ドミソ〜、ファラド〜」或いは「Cメジャー、Aマイナ」などと和音を鳴らすことを教えられると思います。ギターだと特にFメジャーの音を指で押さえるのが難しくて挫折した人達がかなりいるとかいないとか…。 楽器をやる上で避けては通れない3和音と思われていますが、実際にはそうでもありません。なにも音楽がいわゆる西洋音楽だけではありませんから。ギターやピアノなどで西洋音楽を学ぶ上では「三和音」が現代では基礎にな

          和音はドミソ?

          音楽と音と

          音楽というものの範囲というのは人によっても、文化でも変わります。「音楽」という言葉自体は古代中国起源で、音は人や神の声を表し、楽は楽器の音を表すのだそうです。 本来なら音楽を考えるならこのあたりから音楽の話を進めたいところですが、本によっては「それは音楽じゃなくてmusicの起源やないかーい!」とつっこみたくなる説明に出会うことがあります。音楽と言いながらmusicの語源からいきなり音楽を説明しているケースは結構あり、無意識とはいえ「音楽は海外のもの、遠いもの」という意

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