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「やらず嫌い」は損をする。

突然ですが、温かいお酒が苦手な方っていませんか?酒好きを豪語するわたしですが実は燗酒、ホットワイン、焼酎お湯割り苦手なんです。昔から「好きなお酒はなんですか?」と聞かれると「温かいお酒以外だったら何でも!」と答えるほど。

嫌いな理由は温めたことによって際立つもわっとする香りと飲んだ時の強いアルコール感。子供の頃大人が飲んでいるお酒を(ちらっと)なめさせてもらった時の「うぇ~っ!」っという感覚がそのまま残っている感じ。とりあえずみんな暖を取るためだけに飲んでいるの?と不思議でなりませんでした。

ベトナム料理×日本酒って??
先日お誘いを受けて10年ぶり?くらいの広尾へ。20年以上東京に住んでいますが、何度行ってもおしゃれすぎてソワソワする街です。(笑)

「ベトナム料理と日本酒のペアリングしてみたくない?」という飲み仲間のひとことで決まった会合でしたが、食に対してわりと保守派なわたし。「日本酒とお刺身じゃないのかー」といささか不安を残しつつ店内へ。

ソンベ焼きの食器が並べられたカウンター席に通されたわたしたちの目の前には日本酒の一升瓶がずらりと並ぶ圧巻の景色。お酒好きにはたまらない光景ですね~。普通だったらむずかしい二カ国融合のインテリアも広尾だから?めちゃめちゃおしゃれでした!

この時点でお刺身欲はどこへやら、ベトナム料理とのペアリングを楽しむ気分満々でした。

酒粕を使ったドレッシングのパパイヤサラダから始まり秋刀魚の生春巻き、鰹とナスのサラダなど……。お料理は見た目も味も最高です。ベトナム料理といいながらも和の食材をうまく取り入れ、冷酒に寄り添う品々ばかりでした。

秋刀魚の生春巻き。おしゃれすぎてしばらくながめた。

コースも終盤に差しかかってきた頃、ふいに器の違うお酒が。予想もしていなかった温かい日本酒がここで登場しました。自分だったら選ばないであろうお酒が出てくるのもペアリングの醍醐味です。

「わー!冷酒じゃないんですねぇ~……」と大人のリアクションをしながらも、「ほどよい温度のぬる燗です」と差し出されたからには飲むしかないと半信半疑でひとくち。

「ん?……。うま~い……!!」
料理を邪魔しないゆるやかな香りとふくよかな米の旨みが身体にしみわたる感じ。吉田類さんが言っていたフレーズをまさかベトナム料理店で体感するとは。予想もしていなかったぬる燗との出会いに大きな衝撃を受けました。

「温かいお酒=あつあつの熱燗」をイメージしていたわたしにとって40℃ほどのぬる燗は体験したことのない心地良い温度だったのです。

ぬる燗にルールはない。
実は驚いたことがもうひとつ。温めることはタブーと認識していた純米吟醸のお酒がぬる燗で出されたこと。お店の方に聞くと「温めてみて美味しいものは温めちゃいます。」とまさかの返答でした。

ひとことで純米吟醸といってもそれぞれ特徴は千差万別。合わせる料理によっても味わいは変わります。難しく考えず「美味しいと思えればそれでよし!」と言い切れるやり方が素晴らしいなと感じました。

「やらず嫌い」はもったいない!
昔のうっすらとした記憶でさけてしまっていた温かい日本酒。誘われなけれ気づかずにいたペアリング体験でぬる燗という未知の扉を開けてしまいました。

まだまだ身の回りで勝手な勘違いをしているものがあるかもしれません。自分の固定観念に反することで新たな発見もあるようです。

まずは細かいルールを気にせず自宅でぬる燗チャレンジ始めます!

ぬる燗と合わせたシメのフォーが最高でした。また行きたい。


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