見出し画像

【小説】不完全燃焼15

 昨日は快晴で風も午前中は強くなかったが車で帰宅した同時に雨がポツポツと。今朝起きたら土砂降りの雨模様。これでさくらもだいぶん落ちてしまうのかと思うと来年が待ち遠しいような、悲しいような。

 学生時代の曲はその当時のことを思い出させてくれる。最近はYou Tubeで曲を聞きながら毎週海に行くようになった。10年ぶりに釣りをするようになったからだ。無心になれる唯一の瞬間をつくってくれるからその虜になっている。だから、釣れなくてもいい。(ほとんど持って帰れるぐらいのサイズは釣れない)

 昨日は大学2年生ぐらいに流行った松任谷由実の「真夏の夜の夢」が偶然かかり、この曲とセットでサザンの「エロティカ・セブン」を思い出す。なんでか分からないが誰か分かるならコメントで教えてほしいぐらいだ。サッカーの同級生は各々今井美樹やB'z、サザンなど自分の好きなものを確立していたが自分だけはその当時の彼女が好きな歌を好きになることが多かった。でも松任谷由実は姉がまだカセットテープの時代に「ノーサイド」を聞いていただけでサザンはサッカーの同級生がカラオケでいつも歌っていただけだった。サッカーの同級生とカラオケに行く機会はけっこうあったし、たまにしかこないメンバーの歌を聞くのも興味深かったように思う。

 普段おとなしい奴がいきなりハウンド・ドッグを歌いだしたり、サッカーは上手くないけどカラオケが超うまい奴が尾崎豊のメドレーを歌いだしたりすると自然と聞き入ってしまう。でも懐かしい。

 今でも思い出すのは男女8人位でクリスマス前の時期にカラオケボックスに行ったときのことだ。自分は10時までアルバイトをしていたので遅れて行ったのだけれど思いっきり盛り上がっていたのでテンションが追いつかずただただビールを飲んでいた。するといきなり、クリスマス時期に彼氏のいない女子一人がいきなり、つまみの乾き物やピーナッツを部屋中にぶちまけたのだった。そしてシラフに近い俺ともうひとりの女子が片付けをすることとなった。お店には片付けを条件に咎められることはなかったが。その子は次の年の同じような時期に同じようなシチュエーションで今度はケーキを引っくり返すのだった。たぶん私だけ一人きりのクリスマスを感傷的に感じたのだろう。

 その子はB'zが大好きで「恋心」が18番だった。その曲自体は好きだったがその子は面倒な子だった。今は医者と結婚したらしく、セレブになったと聞く。

 〜忘れない 恋心  〜

この記事が参加している募集

桜前線レポート

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?