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企業、市場分析19年の中年サラリーマン、サッカー歴40年、にわかキャンパー、趣味自家焙…

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企業、市場分析19年の中年サラリーマン、サッカー歴40年、にわかキャンパー、趣味自家焙煎。サウナ―‼️

最近の記事

【小説】不完全燃焼18

久しぶりにInstagramを通じてメッセージが来た、いや初めてかも。 「覚えてますか」 確かに覚えている。転職2年目ぐらい(もう20年近く前)からよく飲みに行くようになった店の元ママからだった。特に関係はなかったが荒んだ時期で週3〜4回その店に行っていた。行く前にタバコを二箱買い、ひどいときはオープン同時に店で飲んでいた。そしてママにビールをご馳走し、一人満足感に浸りながらビールを飲み、タバコに火をつけてもらいゆっくり煙を吐き出す。その年代で覚えた優越感であった。  

    • 【小説】不完全燃焼17

       田中邦衛がなくなった。「北の国から」は一番好きなドラマだった。なぜかというと奥手の自分に似た境遇であったからだ。また、自分の母親は自分の物心がついたときから体調が悪く、ギリギリまで透析を回避していたが大学2年のときに「透析を始める前に北海道に行きたい」という母の希望から富良野に行った。あのままの雄大な自然と五郎の家にいった記憶がある。また、小樽にも行った。親父が石原裕次郎記念館に行きたいといい、自分は二人の運転手としてついていった。決してめちゃ楽しい旅行というよりもアシスタ

      • 【小説】不完全燃焼16

         コロナが流行りだして飲み会もなくなり、最初はキャンプにハマり、その次は釣りをするようになった。金曜日は毎週いつもより酒が進んだが最近は土曜日早朝から運転するので軽めにするようになった。  最初はサッカーコーチのストレスから釣りに行くようになったが今はそんなことどうでもよくなった。「無」になれることが嬉しい。太陽と波と釣り糸を眺めることに集中している。  釣りの帰りは昔の曲を聞きながら帰る。T-BOLAN、ZARD、classなど久しぶりに聞く曲は大学時代を思い出させてく

        • 【小説】不完全燃焼15

           昨日は快晴で風も午前中は強くなかったが車で帰宅した同時に雨がポツポツと。今朝起きたら土砂降りの雨模様。これでさくらもだいぶん落ちてしまうのかと思うと来年が待ち遠しいような、悲しいような。  学生時代の曲はその当時のことを思い出させてくれる。最近はYou Tubeで曲を聞きながら毎週海に行くようになった。10年ぶりに釣りをするようになったからだ。無心になれる唯一の瞬間をつくってくれるからその虜になっている。だから、釣れなくてもいい。(ほとんど持って帰れるぐらいのサイズは釣れ

        【小説】不完全燃焼18

          【小説】不完全燃焼14

           通勤の行き帰りで最高にきれいなさくらスポットがある。毎年、きれいだなと思うが今年もきれいだけど満開の時期が早いような気がする。奥さんにそう話して何年か前に花見を家族でした記憶がある。でも花見の時期は毎回寒く、その時も寒かったので十分にさくらを愛でることなく早く上がった。  大学入学時に舞鶴公園を通った夜にきれいだなと初めてさくらの美しさを感じた夜だった。感傷的な気分で一人暮らしのアパートに帰って部屋の中が真っ暗だった。そう、蛍光灯の設置をせずに外出していた。暗い部屋でどの

          【小説】不完全燃焼14

          【小説】不完全燃焼13

           昨日は、2日連続でサウナにいった。繁華街の中にあるビジネスホテルの風呂で風呂だけのサービスもあり、今回は2回目であった。ただ、前回と違ったのは誓約書を記入させられた。「入れ墨はいれてません。とかその組織の人ではないとか、」署名して風呂場に行き、サウナに入るとそんな人が一人、まだ自分よりも若い人でがっつり絵が書かれていた。また、サウナ後整うべく露天風呂に行くとまたがっつり絵が書かれたその先輩の丁稚みたいな若者ががっつり入れ墨を入れた体を披露していた。「なんなんだ。あの誓約書は

          【小説】不完全燃焼13

          【小説】不完全燃焼12

           昨日は最高の一日だった。  平日終わりの金曜日、仕事もそこそこ予定通りの進捗を見せた。急いで自宅に帰り、そこそこにご飯を食べて出発した。仕事というよりも年始めのサッカーで起こった事件がずっとひきづっているストレスを解消するために10年ぶりにはじめた「釣り」。なぜか罪悪感を感じながらもその時間だけは「夢中」になれるし頭がすっきりする。別に釣れなくてもいいとさえ感じる。いつも早朝から行くのだが親友といくので久しぶりに夜出発となった。  そして不振の釣りを終えて軽く昼食し、先

          【小説】不完全燃焼12

          【小説・感謝】不完全燃焼11

           公立高校のサッカー部では高1のときに最高成績ベスト4であった。そのおかげで自分のこれまでのサッカー人生が成り立っているといえるぐらいのインパクトであった。「公立高校の普通のサッカー部」ということが際立たせたのであろう。  その高校卒業後、毎年年末もしくはお盆の時期にサッカー部の同級生の飲み会が恒例で行われる。そして最初は相応に盛り上がるのだが、終わりは決まってキャプテンである自分の文句のオンパレードとなる。これが必ず毎回。しかも約10年ぐらい続いただろうか。そして自分もそ

          【小説・感謝】不完全燃焼11

          【小説・好追感謝御礼】不完全燃焼10

            昨日は少しショックなことがあった。非常勤コーチを3年間やっていましたが、小学校から知人のその高校監督から3月末で若い卒業生のコーチを雇いたいので4月以降はスポットでお願いしますという内容がLINEできた。同様のことを本業の忙しさとバランスのとれなさからこちらからそのようにお願いしようとしていたが自分から言おうと思っていたことを先にいわれて敗北感が漂った。決して続けようと思っていたわけではないが自分からという場合と言われた場合とではかなりの温度差と落胆感がある。しかもタメの

          【小説・好追感謝御礼】不完全燃焼10

          【小説・好追感謝】不完全燃焼9

            先日、ファンモンの久しぶりの再結成となったという東日本大震災から10年という歌番組を見てもう10年かということばにできない感情があふれでた。あの日のことは今でも鮮明に覚えているがいつかその日のことを記したいと思う。  昨日は久しぶりに楽しいサッカーができた。何年ぶりだろうか。卑屈なプライドをさらけ出すことに嫌気がさして中年、おっさんのリーグに何度か誘われたが選手登録を回避していた。ちょうどそのときに「楽しむことが憚れる」サッカーに関わるようになった。高校のサッカー部のお

          【小説・好追感謝】不完全燃焼9

          【小説・閲覧感謝】不完全燃焼8

           「もう咲いたか」さくらと思ったら梅でした。でももうすぐ咲くなと思うと嬉しいような、散り始めを想像するとやや残念な気持ちにもなる。特に雨で散っていくさくらをみると悲しくなる。  もうひとつ「大人とは」   自分の定義は「水たまりを避けて歩く」いろいろな邪心を抱えるようになったら大人の年ごろになったことだと思う。決して中身は大人ではないが。  今日は朝からワクワクしている。大学の同級生とおっさんチームの初練習日だからである。久しぶりに「サッカーを楽しめる」というのは楽しむ

          【小説・閲覧感謝】不完全燃焼8

          【小説】不完全燃焼7

           中学校の思い出はほんとに部活動の思い出しかなく、ほかにたくさんあったかもしれないけど思い出すのは先生から打たれた記憶しかない。部活動で打たれたり、一度あったのはチャリに肩掛けカバンを引っ掛けてそのまま落として気づかず、次の日に剣道部の先生になぜかびんたされた。とにかく、その時代はビンタすることが先生方で流行っていたのだろう。今では大問題になったであろうことはたくさんあった。  中学校の思い出は部活動で全国大会に出場したことであるが決して自慢できるものではない。最終学年では

          【小説】不完全燃焼7

          【小説】不完全燃焼6

           この時期のもう一つ好きなものが「さくら」。「花見」よりもさくらが好きでこの年令になるとあと何回このさくらが元気なうちに見れるのだろうかと最近思うようになった。 「年取ったのか」たぶん。中学1年だったが初めて遠征に参加することができ、サッカー王国でのフェスティバルであった。たぶん、サッカーよりも合宿っぽい感じが最高で終わってからの宿舎が最高に楽しく、まさに修学旅行のようなのりであった。そこに必要な女子はいなかったがいなくても楽しめる年齢と幼さだったのかもしれない。その遠征で一

          【小説】不完全燃焼6

          【小説】不完全燃焼5

           けっこうこの時期は好きだ。冬から春になろうとする、菜種梅雨の時期はなにか「ワクワク」する感じだからだ。新しい学年になる、中学生になる、高校生になる、大学生になる、社会人になると新たなステージになることが期待感があってうれしかったような気がする。でも一番はこの時期に一番大好きだった子に出会った時期だからなのではないかと思う。たぶん、、。  中学に入学し、部活動は1学年50人以上入部し、学校グランドは野球部と反面づつと狭いためレギュラー以外は郊外のぬかるんだグランドで練習した

          【小説】不完全燃焼5

          【小説】不完全燃焼4

          今日は曇りの予想が朝からしとしとと雨模様となっている。けっこう、雨降りは好きなほうである。最高なシチュエーションは雨降りに露天風呂、それ以上は雪の日に露天風呂が最高だけど九州では無理かと思う。 小学校のサッカーは素人の先生が顧問でとにかく厳しくすることでグーとかパーとかで打たれる昔ながらの指導で4年、5年は頂点は取れなかったけど最終学年ではチーム力で頂点をとることができたので読売ランドにいくことができた。 新入社員時代は思い出したくない。なぜかといえば思い出すことが殆どな

          【小説】不完全燃焼4

          【小説】不完全燃焼3

          その競技はサッカー。 はじめてのゴールは小学3年生のハーフライン付近からのロングシュート。40年経った今でも覚えている。たぶんあのゴールは今では俺しか覚えていないであろう。そのあたりから試合中にふと脇を見ると親父が仕事中に応援にくるようになった。俺の試合を一番見たのは間違いなく親父と思っている。 いつか、親父が死ぬ前にサッカーの試合で俺の何がよかったか、聞いてみたい。  大学卒業後、土日休みの銀行に就職した。志望動機は土日休み。なんて言えるわけもなく、ありきたりの志望動機で

          【小説】不完全燃焼3