日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ、シリーズ『神の御住まい(幕屋)』幕屋の庭の(白い亜麻布の)掛け幕③

日本の残されし民より未来の全人類(選ばれし民)へ、

シリーズ『神の御住まい(幕屋)』

幕屋の庭の(白い亜麻布の)掛け幕③

『“神に召された一人の偉大な指導者”が誕生すると、奴隷状況にあった一つの民族が解放されて、神の使命に生きる偉大な民族と変わりゆきます。その最初の選びがイスラエル民族にありました』。

神に出会い神の力に加持されたカリスマ的指導者、神の人、モーセの秘密力こそホレブの山での神と顔と顔を合わせての出会いの経験でした。

後に出エジプトしたイスラエルの民はこのモーセを指導者として40年間の荒野生活を通ってきたことはこれまでで学びました。

このイスラエルを導くモーセが常に神と顔と顔を合わせて交わっていた霊的な磁場が幕屋の中の最奥部(神の至聖所)です。

幕屋の学びを続けて参ります。

幕屋の庭の(白い亜麻布の)掛け幕 - 牧師の書斎

2) 「柱」を固定している「ひも」と「釘」

庭の掛け幕を支えている柱は、それぞれ2本のひもと2本の青銅の釘によって地面にしっかりと固定されます。

釘はそれに結び付けられるひもがなければ何の役にも立ちません。

ひもと釘によって庭の柱は真っすぐに立たせられ、荒野のどんな突風にも引き倒されないように押さえられていたのです。

これは庭の柱のみなならず、幕屋本体のおおいも、同様に、ひもと釘で固定されていました。

「ひも」(「メータール」מֵיתָר)と訳された同じことばが、天幕の「綱」として使われています。

以下の二つの預言は、前者(A)がイスラエルとエルサレムの過去と現在の荒廃を預言しているのに対し、後者(B)と(C)は未来における(主の再臨後の)その町とそこに住む者たちが受けることになる繁栄と栄光を鮮やかに描き出しています。

ちなみに、「釘」と訳された「ヤーテード」(יָתֵד)は、イザヤ書では「くい」と訳されています。

A.
【新改訳改訂第3版】
エレミヤ書 10章20節

私の天幕は荒らされ、すべての綱(「メータール」מֵיתָר)は断ち切られ、私の子らも私から去って、もういない。

再び私の天幕を張る者はなく、私の幕屋を建てる者もいない。

B.
【新改訳改訂第3版】
イザヤ書 54章2節

あなたの天幕の場所を広げ、あなたの住まいの幕を惜しみなく張り伸ばし、綱を長くし、鉄のくい(「ヤーテード」יָתֵד)を強固にせよ。

C.
【新改訳改訂第3版】
ゼカリヤ書10章4節

この群れ(=ユダの家)からかしら石が、この群れから鉄のくいが、この群れからいくさ弓が、この群れからすべての指揮者が、ともどもに出て来る。

庭の真理の柱と幕屋本体を支えている「ひも」と「釘」とは、イェシュアの「死」と「復活」、あるいは、神の「義」と「愛」、「恵み」と「まこと」を象徴していると言えます。

この二つのうちどちらか一方が欠けても、真理を強固に支えることはできないからです。

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