恐ろしい吸引力の沼

ヴァイオリンを長時間弾きすぎてしまい、
腕が痺れて鉛のように重くなり、
おまけに右腕にラクダのコブのようなものが2つできる夢を見た。ヴァイオリン弾いたことないのに。
ラクダのコブのようなものは、触ると破裂してしまいそうな雰囲気を持っていた。

そして、このラクダのコブのようなものは、はたしてヴァイオリン弾きにとっては珍しくない症状なのかどうか、スマホを取ってGoogle検索をしようとしたのだが、どうやってもうまく検索ができないという、もう何十回も見たような夢もセットで見た。

結構な長時間、腕の痺れとラクダのコブのようなものの気持ち悪さに悶えた。
体感としては1時間。

おまけにGoogle検索との格闘が続いているところで、
ようやく目が覚めた。

実際に腕が重っ!!!!!
変な格好して寝てるっ!!!!!
あ、ラクダのコブのようなものは無い。

思い返せば、朝起きたら腕が変な位置にあってめちゃくちゃ痺れてる、みたいな現象は思春期の頃はよくあった。
だが、今回は高校生ぶりくらいの腕痺れ起床で、そんな現象があったことをもはや忘れていたので、少しパニックであった。

右腕の表面の感覚は無いに等しく、恐ろしい吸引力の沼にハマっているような感覚だけがある。
そうだ、こういうときは腕をぶらぶらするんだ。
高校生の時の私の記憶が蘇り、必死で右腕をぶらぶら振り回した。

夢中で振り回すうちに、重さから解放され、徐々に腕から指先にかけての感覚が戻ってくる。

この、「感覚が戻ってくる最中の感覚」も、なんとも言えない気持ち悪さがある。
感覚が戻ってくることは喜ばしいことであるはずだが、戻る最中の感覚の気持ち悪さのせいで100%の気持ちで喜べない、みたいな変な状況が起こる。

とりあえず感覚が再生されて一安心だ。
これを機に、寝る時の格好を見直そうと思う。


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