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【子育て】双子の話、「好き」と「得意」の密接な関係。

私は、中学2年生の長女と小学6年生の双子の三姉妹の母です。今日はそんな双子の、次女と三女の話について書きたいと思う。

我が家の双子は、とても「インドア」派。
もっと言えば「オタク気質」。

部屋にはお気に入りのマンガがずら~っと並び、口を開けば、最新のアニメの話とYoutubeの話ばかり。そして(母は名前も聞いたことのない)推しのグループの話でいつも二人で盛り上がっている。
ちなみに一番好きなTVは「仮面ライダー」。

そんな二人の趣味が、私と違い過ぎて、
なかなかそれを受け入れがたい私。

母としては、アニメや漫画もいいけれど、もっと外の世界に目を向けてほしい、もっとたくさんの人に会って、たださえ二人で完結してしまいがちな人間関係を広げてほしい。でも、本人たちにいくら連れ出して働きかけても、興味を示さず、YESと言わず。。。
それって私の理想を押しつけているだけなのではないか、なんとなくインドア派の二人の趣味を否定していないか…と、いつも葛藤している母。

そんな時、コロナも落ち着き、久しぶりにホームステイの留学生を受け入れられるようになり、2月のある日、我が家にアメリカ人の女の子が来てくれた。
日本のアニメが大好きな、他県の大学に通っている、シャイだけど、礼儀正しく、めちゃくちゃいい子!

最初、「またホームステイ受け入れていい?」と家族に聞くと、二人は「やだ!」と反対。自分たちは人見知りだし、緊張するからいやだと。でも、夫の後押しもあり、最後はしぶしぶ了承してくれた双子シスターズ。

そして迎えた受け入れ初日。
来てくれた留学生の女の子は、とにかく日本のアニメが好きで好きで日本に来た子。二人に色々質問してくれて、それに(すべて日本語で)答える双子。とても話が盛り上がっている!!
双子のオタク的アニメの知識が国際交流に一役買ってくれて、留学生の子も、「初めて会う子供たちに緊張してたけど、二人がたくさんアニメの話をしてくれて緊張がほぐれた!」と感想をくれたのだ。

よく考えたら、今やアニメなどの日本のエンタメは、世界に通用するコンテンツで、それを目的に日本に来る外国人の方はたくさんいる。

家にこもってアニメばかり見ている子供たちの趣味が、実はもしかしたら、今後の日本で、役に立つ知識の一つなのかも!なんて大げさに思ってしまったり。
そして、アニメやマンガだって、二人の大切な「好き」なんだから、やはり子供の「好き」の気持ちを親の「私はあんまり好きじゃないな〜」の主観で否定してはいけないのだな、と学ばせてもらった気がする。

この、「好き」の気持ちは、人生の基礎になっているのだと最近改めて思うのです。

自分の娘たちや生徒をみて思う
「好き」と「得意」は本当に密接な関係にあるんだなーと。

「生まれながらに才能を持った赤ちゃんなんていない」と先日他塾の先生が話していた。確かにその通りだと私も思う。

でも、双子を育てた経験上、「生まれながらに持つ“特性”はある」と確信している。
この場合の「特性」とは、「性格」「好き嫌い」「得意不得意」など。

同じ日に生まれ、同じように育てた双子でさえ、同じマンガ好きでも、好きなジャンルは全然違う。得意な教科も、性格も全然違う。

英語を教えていても「この子はリスニングが得意」「この子は英作文が得意」と皆全然違う。

人より「得意」だと自信になり「好き」になる。
好きなことはすすんでやるから、もっと得意になる。その「得意」をただひたすら伸ばしてあげるのが、親として、先生としての一つの正解なんじゃないか?と最近特に思う。

そんな好循環の中で、我が子も生徒たちも、若いうちにたくさんの物に触れ、まぁ、触れたくないなら、たくさんのマンガを読み、アニメを見て笑、あなた自身の「好き」を増やしてくれたらいい。

とはいえ、母として、新しい物にも触れてほしいという思いはまだ諦めてないので、世の中には色々なものがあるよ、たくさんの人がいるよ、ということや、人生の様々な選択肢は見せてあげたいけど、それを選ぶかどうかは子供たちに任せたい。それが正しい選択かはわからないけど、自分で考えて決められる子になってくれたらいいな。

親として、将来これになってほしい!という職業は全然ないけど、とにかくあなたたちの好きな事、得意な事をたくさん見つけてくれ。

そして、それがうまくいって仕事になったら、楽しい人生が待ってるぞ。

それが今の、母の願いです。

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