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ゼロからプロ以上になる人を育成したい―私の鹿子木相場塾への思い

鹿子木相場塾について7月くらいからまとめようと原稿に着手していたところ、思い入れが強く納得がいかないからなのか、1ヶ月半くらいかかってしまいました。

今日は少し長い文章になりますが、もしよろしければお付き合いください。

1. 鹿子木相場塾の由来

鹿子木相場塾は、2015~16年に週末2日間で開講、8人程度の少人数で募集していた「鹿子木塾」がその始まりでした。

通常のセミナーでは行うことのできない、参加者お一人お一人の目標設定や課題解決を含むコーチングを交えたティーチングセッションを組み立てました。

鹿子木塾でブレークスルーされた方、方向性がはっきり決まり自信を持たれた方もたくさんいらっしゃった一方で、時間が不十分だと感じました。

そして、それまでの通常のセミナーと比べると少人数ではあるものの、8人は多すぎると思いました。

さらに少人数で、長期間ご一緒させていただくことで、私が伝えるべきことを直接伝え、受講生の一人一人が基本スキルと応用スキルを習得し、勝つための習慣を身につけ、課題を解決し、実践に進んでいくところまで伴走したいと考えたのでした。

現在は、1対1、もしくは2人グループ(1対2)での講習を行っています。

2、相場塾の目的は弟子育成

鹿子木相場塾の目的は「弟子育成」です。

弟子ということばに良いイメージを持っている方も、そうでない方もいるかもしれません。

ただイメージは脇に置いておいて、実質をみていただきたいです。

何がしたいかというと、私自身がトレーディングにおいて習得したこと、獲得したことは財産だと考えているので、それを継承してもらいたいということです。

よく「稼げるスキルがあるなら自分だけで独り占めしたらよいはずで、他の人に教える必要などない」と言う人がいますが、私に言わせればナンセンスです。

詐欺的なことをやらかす人が多いのでその反動で上記のような言説に説得力を感じる人も多いのかもしれません。

お金は他の人に渡さず自分で独り占めすればいいはず、儲け話は自分だけで独占すればいいはず、自分だけが得すればいいと考えるのが普通なはず。

…そんな考え方に支配されているとしたら、どこまで貧しいのかと思います。

もちろん戦略的な同族支配だとか、利益構造の独占とかいったものは確かに世の中には存在しますし、それを否定するわけではないです。

しかし人は自分の財産に価値があることを証明するために、他の人や次の世代の人々を通してそれが活用されてほしいと願うものです。

何百億円のタンス預金があって、その存在を他人に知られず、使うこともしないまま死んでいくことのばかばかしさよ。

お金は墓場に持って行くことができず、技術や知識も承継されなければ自分の命とともになくなっていくものなので、それを受け継いで活用したり、広めていったりする人が必要なのです。

とにかく、私は弟子育成のために鹿子木相場塾を行っています。

そして、これはメデュの事業というよりも私のライフワークの意味合いが強いです。

おそらく、将来70歳でメデュを引退することがあったとしても、細々とでも鹿子木相場塾は続けていると思います。

3、これまで学んでこられた方々

幸運にも素晴らしい受講生の方々に恵まれ、開講してから6期生まで続いています。

これまでのべ16人の方々が学ばれてきました(5期生は最後の追い込み中、6期生はもうすぐ折り返し地点です)。

先に述べたように、1対1か1対2の講習なので私の時間に限りがあり人数は増やせません。

10月開始予定の7期生は、現在のところ1名だけ決まっています。

さて、どんな方々が学ばれているのか知りたいという方もいるでしょうから、個人情報を出さない範囲でお伝えできればと思います。

A. 経営者(6人)
B. サラリーマン(6人)
C.個人事業主の方(2人)
D.主婦(1人)
E.士業の方(1人)

がいらっしゃいます。

ただ、上記のような分類はそれ単独ではあまり意味がないと思います。

そこで、お仕事の分野は以下の通りです。

A. 金融関係(4人)
B. 医療関係(4人)
C. 製造業(3人)
D. コンサルティング業(2人)
E. 教育関係(1人)
F. 政治・行政関係(1人)
G. IT関係(1人)
H. 不動産関係(1人)
I. 税務・法務関係(1人)

(※分類上重複している場合もあるため、受講者の人数よりも多くなっています)

ここから言えることは、専業トレーダーの方は一人もいないこと、本業でがんばっている(活躍している)方がほとんどだということです。

経営者またはそれに準ずる方々では、売上規模数百億円の会社や、上場企業の経営者の方もおられます。

サラリーマンでは東証一部上場企業、外資系企業が半数以上でしょうか。

医療関係の方も多いのは、お医者様ばかりでなく看護、製薬、病院経営と多岐にわたっている結果です。

10年前に投資助言業に携わり始めた時から、医療系のお客様とサービスの相性はよいと感じています。

結果的に経済的基盤のしっかりした方が多くなっている印象があります。
ただこれはお金のあるなしよりもむしろ戦略思考や向上心、責任感、または危機意識の結果だと思います。

稼ぎ出せる方は、自分が何をすべきかに常に意識があり、必要だと判断したら行動する方が多いので、積極的に学びの門を叩いてこられるのだと思います。

鹿子木相場塾は弟子育成だと申し上げたように、受講費を払っていただければ誰でもよいというのではなく、これらの方々が光栄にも私を選んでくださったのと同じように、おそれながら私も選ばせていただいています。

私の思いを汲み取り、鹿子木相場塾の目的を理解し、学んだスキルや知識や考え方を活用していただける方に、投資や本業で世の中に良い影響を与えていただきたいと願っているからです。

面談やその後の検討を経て、残念ながらご受講を見送っていただくこともあります。

とはいえ主婦の方や若い方もいるように、収入や資産を基準に選んでいるわけではありません。

今どうであるかよりも、将来どのように学んだことを生かしていただけるかに価値があると思っているからです。

ちなみに、年代別では、

20代 3人
30代 2人
40代 3人
50代 7人
60代 1人

男女別では、

男性12人
女性4人

となっています。

最後に投資・トレード経験別では、

「FXはやったことがない(ゼロから)」 11人
「少しだけ経験がある」 1人
「それなりの経験がある」 3人
「トレーディングを本職にしていた」 1人

です。

金融機関のディーラーだったという特殊な方もいらっしゃいますが、大部分が個人投資家で、しかもFXのFの字も知らないところから受講を始められています。

よく考えてみればこれはやはり成功する人のマインドセットであり行動力だと思います。

FX以外の投資経験では、

投資経験なし 8人
株式・債券など 4人
不動産投資 4人
自社株のみ 2人
その他 2人

となっています。

特別なことはなく、ごく平均的なのではないでしょうか。

4、 経験者よりもゼロから始めた人が有利

鹿子木相場塾に限らず、私がめざしていることは、「本業を持つ人が専業トレーダー以上に稼げるようになること」です。

つまり、事業をしながら、会社で働きながら、子育てや介護などに従事しながら、金融資産を大きく増やすこと、そして十分な収益を金融資産(元本)から得ることです。

これは私が日本で投資助言業に関わるようになってから10年来一貫しています。

世の中ではFIREだとか、専業トレーダーだとかがもてはやされていますが、私はそこには価値を置いていません。

もちろん「本業を持つ人が専業トレーダー以上に稼げるようになること」を実現したならば、事情により本業をやめたとしてもトレーディングだけで生活することはできますし、収入の心配をせずに事業に集中することもできると思います。

さて、鹿子木相場塾の特徴の一つとして、「ゼロから始める人が多い」ということがあります。

それは当然面談でゼロから始める方に積極的に入っていただいていることもありますが、ゼロから始める方に来ていただける体制にあると思いますし、ゼロから始めて修了された修了生の方が、同じく経験ゼロの方を紹介してくださる例も多いということもあります。

ちなみに鹿子木相場塾に広告費は一切使っていません。

口コミ、紹介、メデュ会員さんからのご受講がほとんどです。

経験者はダメだということではありません。

経験者の場合は特に、面談時に、非常に注意深くお話を伺い、趣旨をご説明させていただいています。

一般的にいうと(あくまで一般論として)中途半端に学んだことがある、経験がある、いろいろな先生から学んだ、様々な手法を学んで知っている…という方の成功率は低いです。

しかし私は経験者では「この方は!」という方だけ来ていただいているため、経験者だからといってハンディになるようなことはないと思っています。

ただ、絶対数や割合としては少なくなってしまいます。

5、 何を身につけるのか

第一に、1年でプロトレーダー並みの実力をつけていただけることを目標にしています。

学びに関しては、厳しいです。

最初に、受講者さまに過去に向き合っていただきます(現在仮にうまくいかない、もしくは悪い習慣がある場合は過去に原因があります)。

ご自分の適性を知り、うまくいかない道をあきらめていただきます(うまくいく可能性がある道だけを進む決断をしていただきます)。

1年後、そして3~5年後など目標を設定します。

目標に照準をあわせて1年間の学習計画を立てます。

毎週1回、Zoomセッション又はリアルセッションを行います(時間は受講者さまの都合に合わせて決めます)。

毎回、進度とその方の適性に合わせた課題を出します。

課題以外に、勝ちパターン1~10についてのインプットが前提になり、自習時間に動画視聴を繰り返していただきます。

チャットワークを使って質問とフィードバックのやり取りをします。

身につけることは、ローソク足の見方、トレンドラインの引き方、テクニカル分析の方法、ファンダメンタルズの考え方、資金管理の方法等々、はもちろんですがそれは当たり前です。

それだけでは鹿子木相場塾の意味がありません。

投資家としての思考と行動のフレームワーク、原理原則を確立し、自信と自立心を養っていただくき ことがより重要なことです。

そしてもう一つの大事なことは、本業が加速することです。

FXをすることによって本業に支障をきたすのではなく、むしろ本業に良い影響を与える環境を作っていただきたい。

本業のコンサルは行いませんが、投資やトレードに向き合うことを通して、本業を成功させるヒントを得る、本業が変わる、という経験をされる方が多いです。

私はご本業に直接何もタッチしません。

鹿子木相場塾を通してご本人が気づかれ、決断され、行動される結果です。

何人かの受講生の方の決意と、学びの姿勢をご紹介することで、鹿子木相場塾がどんな場なのか知っていただけるのではないかと思います。

ある金融業従事者の方は、毎年1つのテーマを決めて学びと自己研鑽に取り組まれています。

その年はトレーディングを身につけるために時間とお金を投資することを決め、入塾されました。

通常Zoom以外に、受講生の方が希望されれば東京(又は別の都市)に行く機会をつくって会議室での講習を行ったりもするのですが、その方はわざわざ塾のためだけに大阪に日帰りで来られたりしました。

別の経営者の方は、1年間このための時間を確保しようと、1年間は飲みの誘い、ゴルフの誘いをすべて断り、時間を作って学習を最優先に取り組まれました。

ある医療従事者の方は、鹿子木相場塾の受講期間中に起業されました。

年齢的に少し不安を覚えておられたある方は、同じ受講生の方が驚くほどどんどんトレーディングがうまくなっていきました。

ある一部上場企業のサラリーマンの方は、とにかく残業が多くて大変で、課題をこなす時間を確保するのに苦労されながら、セッションのリスケを繰り返し(笑)、夜10時からのセッションで目をこすりながらがんばってついてきてくださいました。
(夜11時スタート、ということもありました。)

エピソードはまだまだあるのですが、この辺にしておきます。

私は、トレーディングのスキルだけを表面的に学んでも、すぐに剥がれてしまうと考えています。
(もちろんスキルを軽視しません。)

スキルはその人の意識の結晶であり、習慣によって練られるものであり、決断によって選び取っていくものです。

だから、少し大げさかもしれませんが、本物のスキルを習得するためには人生に向き合うことが必要なのだと私は思っています。

たかがFXと思うなかれ。

金融デリバティブの一種であるFXは世の中の欲と悪意の影響を受けています。

株や不動産などともつながっています。

外国為替市場が企業の業績に直結します。

外国為替市場を知ることは、世界を知ることであり、外国為替市場を泳げる(トレーディングできる)ということは、世界で生きていく実力を身につけるということだと思います。

最初に弟子育成などと大層なことを申しました。

もちろんそれも私の価値観である一方で、受講生の皆様の人生が少しでもよくなってほしい、と日々願いながらこのライフワークに取り組める幸せを実感しています。

6、 最後に

10月開講の7期生は現在1名決まっています。

1名でも開講しますけれども、定員3名までとしていますので、できればもうお一人、どなたかご一緒していただけると、より楽しい学びになると思っています。

9月にはこれまで学んでこられた1期生から6期生のみなさんとの同窓会を東京で計画しています。

投資やトレードに対して本気で取り組んでいる方、社会的にもしっかりした方ばかりのコミュニティに属することができるのも、最近では鹿子木相場塾の大きな価値なのかなと思うようになりました。

鹿子木相場塾にご興味のある方はこちらからお問い合わせください(件名に鹿子木相場塾詳細希望と書いていただければうれしいです)。
https://medu.biz/contact/

最後までお読みいただきありがとうございました。
まだ残暑が厳しい中、どうぞご自愛ください。


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