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【産婦人科のリハビリ日記】#19. 妊産婦さんには「リハビリ」という言葉は馴染みがない

「産前産後リハビリ」と言う名称で
産婦人科の中に入らせてもらっているんですが
産後の患者さんからは

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と結構な割合で聞かれます。
「リハビリ」と言う言葉は
妊産婦さんには全く馴染みがない
ようです。


最初はママたちからのその言葉に
「いや、私ここにいるんだけどな...」って
かなり戸惑っていましたが、

もう1年もやっていると
対応もできるようになってくるもので...

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と、
「骨盤矯正」とは何なのか?
と言う部分を簡単にお伝えすると...

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と安心していただけることが増えました。

「産後=骨盤矯正」の図式が
ママたちの中で定着してはいるものの、

肝心な

●産後の骨盤矯正とは何か?
●何のためにするのか?

は当人は理解しないまま
形だけで骨盤矯正に行っている人が多い
のかな
と言う印象を受けます。


となると...

■産前産後のリハビリは何のためにするのか?

これをわかりやすく伝えることが
すごく大事なんだな
ってことに改めて気づかされます。

●理学療法評価で事実を知って向き合ってもらうこと
(自分の体を見つめる機会であること)
●伸張されて使えなくなっている部分があること
●揉むだけでは解決しない不調があること
●グッズで全て解決はしないこと
●人によって不調の原因は異なること

大体こんなことをゆっくりお話ししたりしています。

いずれママたちの間で
「産後は骨盤矯正した方がいいらしいよ!」から
「産婦人科で理学療法士さんがこんな風に言ってたよ」
って言う風に変わっていくといいなと思って
草の根的に頑張っています。笑


■結局私がしていることは

●バイアスにとらわれず、評価から得た事実を説明して
●必要ならその場で変化を出して実感してもらって
●セルフケアを生活の中に組み込んでもらいやすい形に考えながらお伝えして
●不調がある時にはここを頼ってねと居場所があることを伝えておく

こう言う当たり前なことを
コツコツと一人一人に提供することです。

何が原因で不調につながっているか?は当たり前ですが

・何が一番心配なんだろう?
・どうしたら自分の体に向き合ってもらえるか?
・どうしたらこの動作がわかりやすく伝わるか?

その人の心理をすごく考えて
どう言語化するか?に注力
しているかもしれません。

理学療法士ってつくづく
「人」相手の仕事だなって思います。

うまく伝えることで
その方の生活の中にほんのちょっとでも
気づきがあるといいなぁと思っているので、
まだまだ私も言語化スキルを磨いていきたいと思います。

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