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アオキとオゼキの謎会議 vol.2 クリエイターとしてのhideについて語る(1/2)


ヒデとロザンナでもなく、中田ヒデでもなく、X JAPANのメンバーであった(主に小文字の方の)hideについて、暑苦しく語るTENTのアオキとオゼキの音声コンテンツ。

時を忘れて話しまくってしまったので、前半後半に分けています。(こちらは前半)


(トップ画像、youtubeのサムネイルには、音声を聞いてすぐにビジュアルファシリテーターのゆきちさんが書いてくださいました。ありがとうございます!同志!熱量!めちゃいい!youtube再生すると、全画面がちゃんと見れるので見て。)


基本的にアオキが熱く語っていて、オゼキは「最高」「かっこいい」「泣きそう」「優しい」「わ〜〜〜!」しか言っていません、あしからず。

あと、話している情報は二人の妄想も入っているので8割方間違っている可能性もあり、気になったら一次ソースを各自ググれ


せっかくなので内容をまとめようと思ったけど話がとっちらかってる上に情報量も多すぎてまとめれない。(ごめん青木さん、これ無理だわ。)

詳しい話はぜひ熱量とともに音声を聞いて欲しいのだけど、私たちが一貫して言いたいのは「"クリエイターとしてのhide"に感銘を受けている」ということで、ビジュアル系がどうのとか、音楽がかっこいいとか、そういう断片的な話だけではないということ。


hideかー、懐かしいな・・・なんて思った人はPSYENCEのPOSEがオゼキ的hideベスト曲であるので聞いて欲しい。今でもめちゃくちゃかっこいい。

イヤフォンで聴くとピンポンの音が左右に行き来して奥行きのある音楽体験ができるぜ。

(youtube musicとか、Spotify入ってストリーミングで聴くんだ!)


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音声は音声で聞いてもらうとして、仕方ないので私とhideの歴史?を書いておこう。


私がhideを好きになったのは、中学の時。

最初は単純に顔が好みだった(そこ?!)のと、ハードなサウンドとパフォーマンスの裏に隠れる繊細さや物腰の柔らかさの二面性に惹かれたからだ。

ビジュアル系が好きなわけでもないし、X JAPANのことはあんまりわからん、けど、顔かわいい好き・・・激しいのにいい人そう・・・からの、ソロ活動ですよ。そりゃワクワクするでしょ。



1stアルバムで一番好きな曲はDICEとかD.O.D.。

(DICEのMVあるけどサムネイルと、最後のシーンがインパクトありすぎて貼り付け却下)

多分この頃、私はロックというものを知って、バンドとかギターとかに憧れる。(ざっくり)

hideはカッコよくて好きだけど、恋愛対象的な意味ではなく「男だったらhideみたいになりたかった」みたいな、自分と重ねるようなところがあったと思う。中二病。

とはいえ、そこまで熱狂的なファンというほどでもなく、他にもたくさん音楽を聴いている中の一つだった。


だけど2ndアルバム「PSYENCE」が出て、さらにhideのコンピレーションアルバム「LEMONed」や「WooFer!!」などが出た頃から、hideへの接し方(?)が変わってきた。

hideの音楽やhideそのものも好きだけど、「hideがやるプロジェクト、hideが紹介するアーティスト、hideのパフォーマンス」などなど、hideを通して見る音楽以外のコンテンツがどんどん面白くなってきた。



「不良品」「はじき出されてしまったもの」という意味のレーベルを立ち上げ、誰も気づいていない若いアーティストを発掘して世の中に送り続けた功績。


Lemoned I Screamの歌詞にあるように、「トゲトゲしてて毒っぽくて危険、だけど可愛い、面白いもの、、、誰も見向きもしないけど、僕は見つけちゃったんだ」と、嬉しそうに歌うhide。

埋もれている小さなものにも光をあてるという姿勢、人生観。

おもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルな世界、なんでもありな世の中を体現できるようなファンサービス。

そんな彼のやることなすことが、面白くって、いつまでも一緒に体験したい・・・そんな気分にさせてくれる活動だった。

今でいうとコンテンツの鬼




その後、母体であるX JAPANが解散する。

そんな時もファンの気持ちを一番に考えて、解散後すぐに新しいプロジェクトを始動させ、ファンごと自分たちの宇宙船に乗せていこうとした。

待ってるだけの昨日にアディオスさせてくれた、このROCKET DIVEという曲は優しさと希望しかない。

重力からの解放、自由になろうよ、きっとこれからめちゃくちゃ楽しいよというメッセージ。

(この時のどピンクヘアとサングラスとジャージの組み合わせめっちゃ好きだったわ。)


今思うと、「みんなを悲しませない」というミッションのためにポリシーすら譲った可能性のある、POPでキャッチーな曲に、すごくワクワクした。


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というような、ことをつらつらと話している。

後半は、もっとhideのクリエイティビティや生き様について深く掘ったのでそちらもどうぞ。


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<オゼキの音楽遍歴補足>

実を言うとこの、hideの2ndアルバムから3rdアルバムの間、96年から98年くらいの間(高校生)で私は、hideをさらりと卒業しようとしていた。

というか、CD屋さんでバイトしだした頃で、とにかくいろんな音楽を聞いていたのでhideは自然におざなりになっていた。


トレインスポッティングにおけるUnderworldのBorn Slippyを皮切りに、The Chemical BrothersやFatboy Slimなど、あの頃でいうデジロックに傾倒しだす。

同時に、Marilyn Manson、Nirvana、Guns N' Rosesなど、今思うとめちゃくちゃだけどいろんなジャンルの海外ロックが聴きたい症候群だった。

bjorkのHomogenicとかめちゃくちゃ聴いてた。

国内でも、電気グルーヴなどのテクノ、フリッパーズギターやピチカートファイブなどの渋谷系は大好きだったし、くるりやスーパーカーなどのポップなバンドも好きになりはじめていた。


あの頃は、いわゆるビジュアル系出身のhideを聞くより、海外アーティストの方がかっこいいとかそういう思いもあったのかもしれないな。

でも今思うと、新人アーティストを発掘し紹介するhideのキュレーションにまんまと自分もハマった事実があるのだし、その手法を知って「周辺の面白そうなものを自分で見つける」という能力が多少なりとも培われるきっかけになった気がしている。


私はとにかくその頃、DIGるようになっていた、いろいろなものを。

音楽だけじゃなく、映画、アート、ファッション、文学、とにかくとにかく、10代の青々しい好奇心を焚きつけたのは、実はhideだったのかもしれない、ってね。

というのは、今回話してて初めて気づいたこと。

ははは。


(後半のトークはこちらから)



<オゼキメモ>

TOM MISCHFkj / xiangyu / 水曜日のカンパネラ(ケンモチヒデフミ) / Nine Inch Nails / マリリン・マンソン / デヴィッド・フィンチャーガーディアンズオブギャラクシー / 2001年宇宙の旅 / アレハンドロ・ホドロフスキー


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