村上ラヂオ

村上ラヂオ


・思うんだけど、人間の実体というのはいくら年齢をかさねても、それほど変わらないものですね。何かがあって、「さあ、今日から変わろう!」と強く決意したところで、その何かがなくなってしまえば、おおかたの人間はおおかたの場合、まるで形状記憶合金みたいに、あるいは亀があとずさりして巣穴に潜り込むみたいに、ずるずるともとのかたちに戻ってしまう。

決心なんて所詮、人生のエネルギーの無駄づかいでしかない。

しかしそれとは逆に「べつに変わらなくれもいいや」と思っていると、不思議に人は変わっていくものだ。


・たとえ些細なことでも、複数の視点から実証的にものを考えてみるのって大事ですよね。


・たまに商店街の肉屋さんで揚げたてのコロッケを買う。それからとなりのパン屋で焼きたての食パンを買い、近くの公園に行ってパンにコロッケをはさみ、むずかしいことなんか考えずにただ食べる。

世の中には数多くのグルメ・レストランがあるけれど、気持ちよく晴れ上がった秋の午後に公園のベンチに座り、何の気兼ねもなく熱々のコロッケパンにかぶりつく喜びに匹敵するものがあるだろうか?いや、ありません(反語)。


・マニュアル・シフトはまるでバターを温かいナイフで切るみたいに、クイックに滑らかに決まる。僕の人生でもっとも幸福な朝を一ダース選べと言われたら、たぶんこの日の朝はその中に入るだろう。


・ラッキーなことがまとめて続いたあとには必ずやその揺り戻しがある。人生というのはそういうものなんだ。ほんとの話。


・人間というのはたぶん何かがあって急にすとんと死ぬんじゃなくて、少しずついろんなものを積み重ねながら死んでいくものなんだね。


・ひとつ前もって自分なりに決めておいたのは、安易な決めつけみたいなことだけはやめようということでした。

「こんなことは当然みんなわかっているはずだから、いちいち説明する必要なんてないだろう」というような前提を含んだ文章は書かないようにしようと。

それから何が正しくて、何が正しくないというような押しつけがましいことも、なるべく書かないようにしようと。だってある人にとって正しいことが、別の人にとって正しくないこともあるし、あるときに正しいことが、別のときには正しくないことだってあるわけだから。





最近の話。

月に一度のパートナーとも、友人とも、家族とも、誰とも関わりたくない時期がやってきた。ホルモンバランスの崩れってやつです。

誰とも関わりたくないのは、誰にでもイライラしてしまうから。そしてそんな自分が本当に本当にほんとーーーに、嫌だから。

だからこの時期はなるべく他人と関わらず、自分の不調にも気づかないふりをして、ひっそりと過ごしたい。

月に一度とはいえその期間はおよそ2週間。1か月の半分近くはなんとなく精神的にも肉体的にもしんどくて、シャキッとしない。

この感じなかなか理解されないからひっそり過ごそうと努力している。

にも関わらず、そんな努力もちょっとした瞬間に無情にも水の泡と化してしまって、あんまり理解してもらえなかったりして。

あーーーホルモンバランスに左右される人間ってなんかすごく損してる気分です。

こんなときはラジオがいちばんの癒し。人とは関わりたくないけど、人とは繋がっていたいからなのかも。

なんでもいいから、月に一度のこれ、ちゃっちゃっと終わってくれ。


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