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新品のジャージの穴

ジャージに穴が空いた。
それも新品のジャージに、初日に穴を開けて帰ってきた。
見つけた瞬間、「うわっ!出た!」とドン引きした。同時に「これが噂に聞く小学生の子育ての洗礼か」とも思った。

浸っていた。浸るしかなかった。
ああ、私は今小学生男子を育てているのだなぁ。
だから新品のジャージに穴があいても仕方がない。
小学生だもの。みつを

きっとこれもその内面白おかしい思い出になるでしょう。
そう思い込んで現実逃避をしようとしたけど全然無理だったので、早々にAmazonの奥地へ向かい、ジャージの補修布を注文した。

すぐに届いた。

Amazonはいくらなんでも速すぎる。夕方に注文して翌日の朝にはポストに入っていた。
ジャージに穴があくのを体育館の窓から見張っていたんじゃないかと思うくらいには速い。
そろそろ注文する前に届くようになる気がする。

ジャージは青だけど、そんなちょうど良い色の補修布があるわけもなく、妥協の黒。
私は悟った。ジャージは黒を買うべきだと。
全員一生黒のジャージを買い続けるべきた。なぜなら修理が楽だから。
体操服も黒にするべきだ。黒以外認めん!

こうして数日前の私が青のジャージを注文したばっかりに、移植手術を行うことになりました。


まず、穴が空いている場所を綺麗な形になるように切り取ります。

ちょっと大きく切りすぎた
切り取りました

その穴のサイズを測って目立たないところからこの穴を埋める布を切り抜き、移植します。

今回は裏側のゴムの部分を使いましょう

共布があれば良かったのですが、ないので仕方がありません。切り抜く部分をチャコペンで描いて、気持ち大きめに切り抜きます。
そして、ここは目立たないので買っておいた補修布で穴を塞いじゃいます。

内心ヒヤヒヤしながらやってます

大丈夫、大丈夫。綺麗にできました。

そして、メインの穴を塞ぎます。
まずは裏側から補修布を軽く貼り付けてから

穴のサイズに合わせて布を切ってはめる

切り取ってきた布を移植します。
当て布をして、アイロンで体重をかけてプレスします。
裏側からもプレスします。

よく見れば分かるけど、ジロジロ見ないと目立たないレベルになったので成功ということにしましょう。
もしも他人のジャージをジロジロ見る人がいたとしたら、想定外なので諦めましょう。

息子が新品のジャージに穴を開けて帰って来た!と夫に報告すると、「小学生のジャージは穴が空いてるのが普通や」と、本当か嘘か寝言なのか判断つかない事を言い出しましたが、なるほどなるほど、これはきっと夫の遺伝子。ジャージに穴をあける遺伝子。

ついでに膝部分を補強しておきましょう。
何故かって、子どもが無意味に膝スライディングするからです。
思えば保育園の時から膝スライディングしてズボンに穴をあけていたのです。
なんでこんなところに穴が開くんだろう?と不思議に思っていたピュアな時期もありました。
膝スライディングするの、そろそろやめようか。

両膝の裏側から大きく切った補修布をアイロンで接着して終了。

恐る恐る洗濯してみましたが、ジャージは生きてました。

これがダメになったら一生黒のジャージを買おう。

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