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父ちゃんの料理教室 〜旬の終わりの痩せたタラのパイ包、残った半身でタラフライ〜

秋田県は男鹿沖で漁獲されるタラ漁もいよいよ終盤。タラならではのだだみ(白子)、タラコの入ったタラは、ほぼほぼ見られなくなり、産卵後の痩せたタラが安価で売り場に並んでいます。
その激安タラを使ったフレンチ、そしてその残りをフライにした長男の料理を紹介します。

1.ダダミ(だだみ、タラの白子)とは?

秋田の地方での呼び名なんでしょうか。
私は普通に居酒屋でもスーパーでも「だだみ」という名を見るので、なんの違和感もなく共通商品名なのだと思っていましたが、どうもそうではないようです。

こちらは、地元の食品加工をされている社長さんのブログです。
この記事がとてもわかりやすく、また掲載画像も、美味しそうに撮影されています。
だだみの「だだ」は「父ちゃん」という意味だとか。

先日、noteで、こんな記事も見つけました。

だだみの味と、本物は「物」のことだけではなく、そのシチュエーションというか、置かれた環境、周囲との調和の中でこそ「本物」だという内容に、とても共感できました。
この著者の方、私は高校の同窓です。
先日、賞を受賞されたとか地元紙にも掲載され、「食べ物」についての独特な着眼点と、読みやすい文章力で、私もファンの一人です。

2.「だだみ」を持たないタラも、料理次第で美味しくできるという実践~包丁人の長男がフレンチに挑戦~

記事の題名では、このシリーズは「父ちゃんの料理」なのですが、今回の料理人は長男(中一)です。
彼は幼い頃から、包丁に興味があり(変質者ではありません)、特に魚をさばくことを遊びにして育ちました。
今では、大体の魚を「お造り」「焼き物」に料理して、私の晩酌のつまみを作ってくれています。

私のおつまみは、余談ながらこちらのマガジンに収録しています。

タラとしては小型なので家庭でも大丈夫。これで500円でした。

3.タラのパイ包 ~辻仁成さんのレシピを参考に、鮭を鱈に変えてみた~

昨年読んだ本で、辻仁成さんが自身のレシピを息子さんへ語りかけるように書かれた「父ちゃんの料理教室」に載っているレシピです。

詳しいレシピは割愛します。
まず、普段の料理で、オーブンを使うってことがあまりありません。
時間がかかるからでしょうか。
大体は、焼く、炒める、煮る、で済ませます。

フレンチは、オーブンを多用します。オーブンからでてきた一品は、こちそうって感じがします。もっと、使っていきたいものです。

鱈の身を下に、野菜、ソースと重ね、パイで包むという簡単な料理ではあります。
ところが、下部から噴出した「はらわた」。これは、入れる野菜を炒めずに生で入れたから水分出ました。レシピ通り作るって大事です。
こんな感じです。立派なフレンチです。小型のタラ(3キロくらい)の1/3の身のパイで10皿食べれます。

パイ包みといったら、「魔女の宅急便」のニシンパイ。
本物のオーブン、ピザ窯みたいなので焼き上げるあのパイ。
よだれが出ましたね。

この動画、「かぼちゃとニシンのパイ」のほかにも、ジブリに出てくる料理を作っているものです。
よだれがでます。

4.そして、残りの身で、フライを作りました。~痩せた身だけでフライなら美味しくいただけます~

こちらは、なんてことない、ただのフライです。

そもそもタラはでかいので、1匹あれば何日もタラです。
完成品。タルタルソースでいただきます。

いま、ふと思いましたが、せっかくミラーレス一眼を買ったんだから、料理撮影とレシピ作りにも使わないともったいないですね。

旬のものを紹介しながら、旬をはずしたものの食べ方を探してみるのも楽しいですね。

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