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定置網漁にもワクワク感あるデザインを!~オリジナルTシャツの製作~

秋田県は男鹿市、椿漁港より1キロの沖合に当社の定置網漁の漁場があります。

初夏から天然真ダイが水揚げされ、ほかにもメジマグロ、カワハギ、サバ、ブリなどの多種な魚が獲れるのです。

漁師は、獲れた魚を漁協におろし、それがセリにかかり、収入になります。
自身が消費者に魚をとどけているわけではないことからか、どうもこのビジネスについては、マーケティング感が見られないのでした。

そこで、些細なことからでも始めようと、定置網漁のいくつかの媒体にイラストを取り入れようと考えたのです。

1.クルミさん(玖留巳)というアーティスト

魚のイラスト、船の絵、海の写真、となると、どうもどれも一般的、抽象的になってしまいます。

意外性・・・。そう考えたときに、「魚はおいしそうに」「漁師は危なくない」「男の仕事」そういうことと、逆張りのコンセプトを持とうと思ったわけです。

地元秋田市でこのような、幾何学的?というか、花の構図のような手法を取り入れたイラストを製作するアーティストです。

ただ、作品を生み出しているというだけでなく、イベント中にライブ製作をするという「見せる」アーティストでもあります。

およそ、魚とも船とも鯛ともご縁のないような方に、男鹿半島と鯛、椿を用いたイラストの製作を依頼しました。

2.この男くさい、昭和くさい、定置網漁にデザインを入れ込む意味

定置網漁といえば、地域で温度差はあるのでしょうけど、おおかたこんな感じです。

そもそも、あまり一般の人が見ることがない仕事風景。

それに、一番の主体のお仕事は、「海の上」。

そうなると、別におしゃれするでもなく、チーム統一感のある企業イメージをアピールする意味もなく。

必然的に、そのスタイル、服装などは、まあ「安全であればどうでもいい」になってしまうわけです。

でも、それではどうも、なにかしら特徴というか、一見でなにかわかるようなイメージが欲しい。

そこで、玖留巳さんの、なんとも言えない、美しいけど奇妙なデザインを取り入れみようと思ったのでした。

3.まずはTシャツ、プリントTシャツもこだわると難しいもの

最初は、漁師たちの作業着のイメチェンを図ろうと考えたアイディアでした。

それぞれ、丘にあがってからの魚の仕分け作業などの際、特に夏場の作業は暑いので、機能性のあるウェアを提供したく、ワークマンからTシャツの素材を探しました。

なんなく、ぴったりの素材が見つかりました。しかも価格580円。
ドライ生地でこの価格。さすがワークマン。

さっそく、100枚くらいの発注をかけたわけですが・・・。

ちょっと、考えが甘かったようです。

そもそも、ワークマンは本部に在庫を持たないビジネスモデル。
各店も店舗商品が在庫(すなわちバック保管がない)という状況では、100枚単位の発注など想定していないものなのでしょう。

さあ、困りました。

ただ、そこらじゅうで、オリジナルデザインのTシャツなどは見かけるので、ネット通販業者は多いのではないかと、探しました。

最初に見つけたこのサイトでドライTシャツを探すと、なんと、なんと、600円くらいなら、普通に品ぞろえがありました。

まずは、数枚をお試し発注。

4.そして完成。漁師たちのお揃いユニフォームが絵になるものの、大雨被害で定置網には流木の大群が。

被害は甚大です。

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