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男鹿の定置網漁

秋田県は男鹿半島の沿岸部中央に、椿漁港という小さな港があります。

その近辺の地名に、「台島」という地域があり、そこで栄えた定置網漁(大謀網)の事業を、当社(私が勤める会社の関連会社)で行っています。

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今の時期は、ちょうど名産の真鯛が終わりを告げ、ブリ、イナダ、アジ、サバといった青物が豊漁です。

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秋田県の漁業規模、水揚げ量では全国下から3位。

隣県の青森、同じく東北の宮城は全国上位の漁業地域なのに不思議なものです。

漁業に携わり(といっても、素人ですが)、水産業関係の方と話しをしていると、当県の漁業が他県のように変化しなかった理由がなんとなくわかってきます。

秋田といえば、ハタハタ。昔は大量に獲れたハタハタによって、冬場の漁で1年間分の蓄えができたとか、ニシン御殿ならずも、ハタハタ御殿がたつくらい潤ったという話を聞きます。

きっと、そういったものにあぐらをかき、コメも豊作な恵まれた地域で、うまい酒を飲んで、今よければいいか、といった風潮だったのでしょうね。あくまで想像ですが。

ただ、その結果、いまだに漁協も利権が蔓延り、他県の仲卸を入れないなどの、緊張感のない市場の仕組みを守り、それに人口減少と魚離れが相まって漁師はどんどん廃業していったわけです。

しかし、とれたて新鮮な魚を食べれるという環境のすばらしさは、たとえようのないもので、地元の子供たちがこの味を知らずに生活していると思うと、なにやら漁業の社会的意義を感じてしまうわけです。

シイラという魚。ハワイではマヒマヒという高級魚だとか。

このあたりでは、キロ100円もせず、たたかれていきます。

でも、当日だけならできるという刺身は、絶品。足のはやい魚ですから、なかなか生産地にいないと刺身では食えません。


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