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【本との出会い54 】「スピノザの診察室」~神様のカルテの著者(医師)が奏でる京都を舞台にした医療現場と日常の風景~

人でいる限り、病とは無縁でなく、生き死にの際、多くの人は病と向き合うものです。
また、近い誰かの病に寄り添うことも多いと思います。

そして、後悔、悲しさが多い、病の場面でも、やはり人間らしいというか、人と人の距離感、人のストーリーというものを描いてもらえると、少しだけでもその場面がただただ悲しいとか、絶望とかというものではないように思えてきます。

医師の目と、その舞台を京都に置いていることに、小説としての風景が鮮明に脳に反射する作品でした。


公式noteで、著者の夏川氏のインタビューが掲載されていました。

もっと、もっと、医療の舞台で、気持ちが柔らかくなるストーリーを書いていって欲しいです。

今、少々、体調を崩し、町医者にかかっています。

こんな先生に診察して欲しいと思わせてくれるお話でした。


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