見出し画像

エロ同人小説書いたら人生変わった

 はじめまして、「かなめ かいじ」です。
ライター業を齧り始めて5年程経ったある日、なんとなくエロ同人小説を一冊書きました。それがきっかけで、ゴーストライターを卒業しようと決心したのでその話をします。

 私がライター業として初めてやったのはレポートや履歴書の代筆に始まり、そのうちインフルエンサーの方と仕事を共にするようになります。主にYouTubeの台本やブログ、インターネット記事の代筆をさせて頂きました。代筆なんて言えば聞こえがよろしいですがつまり、ゴーストライターということです。

 あとはインフルエンサー同士で揉めた時の「レスバ」なんかを代筆したりもしました。実はこの代理レスバがなんだかんだ1番面白い仕事だったかも知れません。

 そんな訳で私はインフルエンサーや取引先に原稿を納品する立場なので、ネットに私の名前が出ることはありません。安全圏から好き勝手に書くのはとても快適です。顔も名前も持たないゴーストライターに責任なんてありません。これを一生続けていけるかは分かりませんが、こういう裏方の仕事で私はそれなりに満足してしていました。

しかし、ある一冊のエロ同人小説が私を変えてしまいました。

 漫画アニメ好きの私がたまたま手に取った一冊の漫画が始まりです。面白すぎた。そして燃えた。人生で1番ハマったと言っても過言ではないほどの情熱でした。早速ファンアートを探るべくTwitterでオタク専用アカウントを立ち上げ検索すると、愛のある二次創作が溢れていました。

 そして私もどうにかして二次創作をやろうと思った時に「普段から文章を書いてるから同人小説をやろう」と安易に書き始めることに。気づけば、1ヶ月も経たずして同人小説を完成させていました。

 好き勝手に書いた物に需要はないと思いつつ、通販を始めると飛ぶ様に売れました。1日2回発送しに行くことになり、エロ同人が皆さんの手に渡った頃、大量にメッセージが届いたのです。

「面白かった」「幸せな気持ちになりました」みたいな言葉から始まって、スクロールしないといけないほどの長文が届きました。嬉しくて嬉しくて堪らなくて、そんな私は感想を紙に印刷して大切に保管することにしました。

 その時、私は漸く名前を出して書く文章の魅力に気づいたのです。誰かの胸に届く物を書いて世の中に送り出せる事がどれほど幸福なのか、ゴーストライターの私は、エロ同人小説を書かなければ一生気付かなかったでしょう。

 そうなれば共著もしくは編集者として組んでくれる方を探すのが1番だと思い、これまでの仕事でお世話になった方に片っ端から連絡しました。そしてありがたいことに、編集者として私の名前を入れて一緒に執筆してくれるインフルエンサーの方が見つかったのです。

 大体のイメージを聞いて、私が一冊の本として書き上げKindleの入稿まで済ませました。私の著書ではありませんが、編集という項目に自分の名前が入っている事が誇らしかったです。ちなみにその電子書籍はSNSコンサル系の本ですが営業・マーケティング視点の話で進んでいくので、個人事業主の方なんかは特に面白く読んで頂けると思います。



 今後は電子書籍の出版サポート(ライティングサポーター)をしながら、私の名前でも電子書籍をやってみようかと思います。とっても楽しみです。

 実際のところ私は一生裏方でいいと思っていました。でもたった一冊のエロ同人小説に送られて来た熱のある感想で、ゴーストライターを辞めて名前のある存在になりたくなったのです。
 名前を出して書けば、批判も届くでしょう。批判しか届かないかもしれない。そんなことは分かった上でエロ同人小説だけではなく、仕事でもいつか熱のある感想を受け取れるようになりたいです。

 我ながら馬鹿馬鹿しいきっかけですが、勝手に生きている自覚があるのでそれくらい馬鹿らしくていい。エロ同人小説で人生のモチベーションがあがるなんて、最高にご機嫌な人生です

 今も新しく電子書籍の原稿をしていますが、SNSとインフルエンサーがテーマの本なのでそういうの好きな方は楽しみにしてください。

◇◆◇◆

電子書籍の出版サポート、記事、エッセイなどのご依頼は下記のメールアドレスもしくはTwitterのDMにお願いします。得意とするのはSNS、インフルエンサー業、サブカル、オタクカルチャー、キャンプ、野宿旅、車中泊、バイクなどのジャンルです。

かなめ かいじ

https://www.kakikaki.info/

kaijikaname@gmail.com

Twitter@kaname_kaiji

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?