今日は「なぜ、韓国ドラマはおもしろいのか？」というテーマの記事を書きたいと思います。

いま、Netflixで世界的に話題になっているザ・グローリー輝かしき復讐のシーズン2が配信中です。

これ、ものすごくおもしろいです。

ストーリーはググって調べてもらいたいのですが、簡単にいうと、小学生の頃にイジメを受けてた主人公の女の子が大人になってその復讐を果たす、というものです。

当然ながら、復讐を着々と果たしていく主人公に感情移入してカタルシスを得る、といった単純な作品ではありません。

人間関係がぐちゃぐちゃになったり、人を裏切ったり、または寝返ったり、欲望を剥き出しに生きる人間がいたりなど、「人間の業」がギッチリと詰まってて、時に見ているこっちの気持ちがえぐれるほどのシーンが出てきます。
でも、それがいいんです。

韓国のドラマって、そんな風に人間の奥深いところをしっかりと描き出すものが多く、それがとても魅力です。見ていて飽きがこないものが多い。

それだけじゃなく、ストーリーも秀逸なものが多いです。
次の展開が読めないほどの複雑さがありつつも、一人ひとりの行動には論理性がきちんとある。

人間の業＋見事なストーリー展開

これを見事に融合させているのが韓国ドラマの特徴なのかなぁと思っています。

日本のドラマだと、観ているこっちの感情がえぐられるような表現や言動はあまり見られません。韓国ドラマよりも、表現の幅が狭い、よりマイルドな作品が多いと言った方が良いかもしれません。

Netflixって、視聴者からの課金によってビジネスが成り立っています。つまり、テレビと違ってスポンサーに気を遣わなくていいんですね。
だからこそ、思い切って、誰にも配慮せずに作品を作ることが出来ます。

おもしろければ視聴してもらえる、評価してもらえる世界です。
なので、韓国ドラマのような作品がウケているんだと思います。

日本の作品でも、是枝監督の作品なんかは人間の欲望を上手に描き出している作品が多く、大変評価されていますが、彼がもっとエグい要素を取り入れた作品をつくれば、もっと世界的に大ヒットするんじゃないかと思います。

これからAIが映像を創り出してくれる世界が実現していきますから、物語を書けたり、構想を練ったりする事ができる作家が活躍する時代がくるかもしれませんね。