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仕事における出逢いと別れ

この会社辞めます、と後輩に言われたとき、頭が真っ白になった。自分が先輩だから、かっこつけて新しい道を応援するよって言ったけど、寂しい。

転職して今の会社に入って、社会人1年目の初々しい後輩に出会った。ちょうどコロナで全世界でリモートワークが始まった頃、わたしたちは慣れないリモートワークと慣れない新しい仕事に追い付くため、支え合う必要があった。正確には、私が中途でありリモートワークでなかなかまわりに馴染めないなかで、後輩がばんばん質問してくれたのでとても助かっていた。社会人基礎みたいなところはわたしが教えてあげられたし、相談にのることもできた。

それから部署がはなれ、わたしは二人目の後輩を迎え、必要以上に傷つくことのないよう、大事に育てているなかで、手がまわらなかったりわたしが忘れていたことを後輩が覚えてくれていたり、社内でなぜか我々しかやってない業務を必死にこなしたり、やっぱり支えあってきた、というか助けられてきたという自覚がある。

自分にはどうしようもなかった、と分かっていても、ああ辞めなくてもすむようにしてあげたかったな、と思う。傲りだと分かっていても。

昔から後輩という存在にはめちゃくちゃ甘かったと思う。後輩というより、年下全般。
年下というだけで、なんだか幸せでいてほしいと思う。

前職では、先輩が辞めるときにぎゃんぎゃんに泣いた記憶がある。まわりの大事な人がいなくなるということにめっぽう弱い。いくつになっても変わらず弱い。

前職の先輩、後輩とは、実は今でもよく連絡をとっている。
今の後輩も、環境が変わっても、なんだかんだと近況を聞けるといいな。後輩たちが幸せにしている、ということが分かると安心するので。

これからも多分、新しい出会いがあり、新しい別れがあり、そのたびに一喜一憂していくと思うけれど
どの出会いも、どの別れも、大事にしていきたいと思う。どこて再会するかも分からないし。

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