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デンマークの教育

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「子どもが資源」と考えるデンマークの教育について学びます
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デンマークの教育に学ぶ

先日、良書を求めて図書館をぐるぐると散歩していたら、こんな本を見つけました。 「デンマークの教育に学ぶ 生きていることが楽しい」 北欧のフィンランドやスウェーデンなどの国も教育が充実しているイメージなので、デンマークの教育も気になったので借りました。 話が逸れますが、「スウェーデン」というカタカナ。 おかしくないですか? 今、普通に、「スエーデン」とか「スェーデン」とか打っても、変換してくれず、目的の言葉は出てきませんでした。 正解は「スウェーデン」でした。 S

子どもは神様の贈り物、年寄りは芸術の賜物

これはデンマークに伝わる言葉なのだそうです。 素敵な考え方だなと感じます。 こちらの本を図書館で借りて読んで、デンマークの子育てや教育に興味を持ちました。 そして、図書館でデンマークの子育てに関する本を借りて読みました。 率直に感じたことは 「人が資源」という考え方が素晴らしい デンマークの「子どもは神様の贈り物、年寄りは芸術の賜物」という言葉ですが、子どもと高齢者を大切にしていることを物語っており、やがては大人となり社会の担い手となる幼子は、大事な社会の資源なの

わが子を世界一幸せな大人に育てたい方のための育児書

「デンマークの親は子どもを褒めない」-世界一幸せな国が実践する『折れない』子どもの育て方- デンマークの教育に関する本を探していたら、良書と出会った。 素晴らしい子育ての本だと思った。 本書によればデンマークには独特の子育て哲学が存在するのだという。 デンマーク流の子育てのヒントに「PARENT」の6つのキーワードを掲げている。 PーPlay(遊ぶ) A-Authenticity(ありのままを見る) RーReframing(視点を変える) E-Empathy(共感力

ベーシックインカムやデンマーク型のように無条件で基本的な生活が保障されるような環境に生きたとしたら...

素晴らしい本と出会いました。 「これからやってくる素晴らしい世界の話」 自然との調和を大切にするコンドル族 思考や科学を好むイーグル族 この2つの文明の融合点はどこだろう 南米のシャーマン(祈祷師)に伝わる伝説。 昔ひとつの種族だった人類が、2つの文明に分かれ別々に進化をした。あるとき、2つの種族はどちらも滅亡の危機に陥った。2つの種族はお互いを認め合い、2つの種族の融合によって新しい人類へと生まれ変わる。 僕たちの文明と先住民族の文明の融合点から見た新しい人類の姿

デンマーク流の“幸せな国”とはつまるところ“不安を持たないで暮らせる国”

“幸せ”とは、何だろう。 「世界幸福度調査」(ワールドハピネスレポート、World Happiness Report)というものがあります。 日本の幸福度ランキング 2022年:54位 2021年:56位 2020年:62位 2019年:58位 2018年:54位 この国際的調査は世界の156か国が対象となり2012年から毎年行われています。 何をもって幸せと言い、どうやって数値化しているのでしょうか。 1) 一人当たり国内総生産(GDP) 2) 社会保障制度などの

「格差と貧困のないデンマーク~世界一幸福な国の人づくり」という本を読んで日本の高等学校の在り方に疑問を持った

なぜ誰もが高校に進学しなくてはいけないのか。 高校は高等教育を必要とする人が受ければいい。 そう、筆者は問いかけます。 たしかに。 なぜ、わたしは、日常生活に不必要な、微分積分、三角関数などを必死に勉強したのでしょう。 今となっては、不思議です。 日本の高校への進学の一般化は「高校くらい卒業していなければ」という考えが社会全体にあるからです。高校を卒業しないと就職ができない。だから「高校くらいはでておけ」になるのかもしれません。 「高校くらい」って、とりあえずなら

小さい頃から人生を何度もやり直せるデンマークの教育システムがうらやましい

デンマークに関する本を図書館で借りて読みました。 読めば読むほど、子どもと一緒にデンマークに住みたくなりました。 いや、自分の子ども時代をもう一度デンマークでやり直したいと思いました。 それほど、デンマークで生まれ育った人たちが、とてもうらやましいのです。 なぜなら、人生をやり直せるチャンスを子どもの頃から何度も与えられているからです。 やり直しチャンス①:0年生 デンマークは原則小中一貫で、小中学校に相当する学校は「国民学校」と呼ばれていて、0年生から9年生まで

「もしテストの点数が悪かったら、教師のせい」など、デンマークの人たちの日本人とは違う視点の数々

こちらの本を読んでいて、デンマークの人たちの日本人とは違う視点がおもしろいなと思い、それらを集めてみました。 1.「もしテストの点数が悪かったら、教師のせい」 デンマークでは、試験は国民学校を卒業する9年生になるまで行いませんが、テストは頻繁に行います。テストは、知識が身についているかどうかを確認するためのものであって、子どもに優劣をつけるためのものではありません。 生徒がどれだけ理解しているか、このテストによって教師が試されているのです。そのため、子どもたちはテストさ

「いじめを許すおとなに育ててはいけない」という強い責任感があるデンマークの先生

いつの時代にも、どんな国においても、いやがらせやいじめをしてくる子がいます。 わたしが読んだデンマークに関する本に、デンマークの先生のいじめの対処の仕方が書いてあり、わたしの中では納得のいく方法だったので、シェアしたいなと思いました。 図書館で借りたこちらの本は、2001年に出版された本です。 2001年と言えば、USJや東京ディズニーシーがオープンした年です。 1970年代生まれの自分にとっては、2000年以降の出来事は新しい部類に入りますが、若い人たちにとっては、

人生の終わりまで、1日1日をその人らしく楽しんで暮らす権利が、だれにでもあるというデンマークの考え方

デンマークは「ゆりかごから墓場まで」手厚い社会保障が充実しているのは知っています。 では、デンマークの老後生活はどのような感じなのでしょうか。 こちらの本を読んで、デンマークの高齢者の生き方が素敵だなと思ったところを取り上げてみました。 上の本は2001年に、下の本は2012年に出版されたもので、情報は古いかもしれません。 それに、わたしは介護現場に立った経験がないので本当の大変さを知らないので、そのまま異国の考え方を日本に持ち込むのは難しいかもしれないけど、日本のお

「教育は、子どもに苦手意識や拒絶反応を植えつけるためにするのではない」~デンマーク教育の学びのまとめ~

この1週間デンマークについての記事を連投しました。 わたしの趣味にお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。 またコメントをくださった皆様、ありがとうございました。 たくさんの学びがありましたし、コメントから新たな気づきもありました。 感謝します。 こちらのマガジンにまとめていますので、ご興味のある方はどうぞ。 まだまだデンマークに関する本を読み漁っている最中ではありますが、投稿はいったん今日で終わりにしたいと思います。 またいつか学びがあれば共有したい