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新しいものと古いものが好き。散歩が好き。散歩しながら景色を見たり考え事をしたりするのが…

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新しいものと古いものが好き。散歩が好き。散歩しながら景色を見たり考え事をしたりするのが好き。ずっと坂道のある土地に住んでいるので、坂道も好き。

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最近の記事

偏愛 都会

自分の愛情は偏っている。フランスじゃなくてパリが好き。東京じゃなくて江戸時代からある江戸市中が好き。そして京都じゃなくて洛中が好き。 都会好き なのだ、きっと。 栃木の那須にしばしば行く。親族の所有する小さな小屋があって保全のため定期的に掃除をしに行く必要がある。緑に囲まれ 鳥の囀りで目を覚まし 時間の制約を感じさせない 水も空気も格段に美味しい 温泉に毎日入れる 野菜が美味しい そんな生活がそこにはある。 あーやっぱりいいなぁー。行った日とその翌日は ゆったりとしてホッと

    • パリの地下鉄でスリにあった話

      コロナになるずっと前 旅行先のパリでスリにあった。 旅行を楽しんだ最終日 夕方までに空港に行けばよく ホテルをチェックアウトした後は荷物を預けて最後の市内観光をしようと 身軽に街に出かけた。この期間中何回か地下鉄にも乗っていたので その日初めて乗るこの路線にも警戒心を抱きつつも妙な自信を持って乗車しようとしていた。 地下の連絡通路で中学生くらいの少女のグループがいた。地味でも派手でもない普通の格好をしていて 今にして思えばみなリュックを持っていた。中には顔立ちの綺麗な子も

      • 警官が制服姿で店舗を利用する話

        警官や消防士、自衛隊員が制服姿でコンビニに入ったり食料を買うのに店舗を利用したりするのが気に入らない人がいるらしい。なぜだろう? 4月にボストンに行った時、日中宿泊先近くの飲食店前に大きな消防自動車が止まった。サイレンを鳴らすでもなく静かに停車した緊急車両から消防服ではないが明らかに消防士の制服をきた人が数人降りてきて パラパラとその店に入って行った。ボストンにきたばかりだったので、「え?なにが起きたの?ガス漏れ?」と不審に思った。消防車は大きいので遠くからでもサイレンを鳴

        • 「100年予測」と林芳正外務大臣と成田悠輔さんに感謝している

          自分の未来はどうなるのか?  思春期の若者のように未来に漠然とした暗くて強い不安を感じた。2年前の2月 ロシアがウクライナに軍事侵攻をした時だった。 毎日毎日テレビのニュースやTwitterやYouTubeを見て何が起きているのか情報を得ようとしていた。ウクライナがどこにあってどんな国なのかも知らず、ロシアとウクライナはどういう関係だったのかも知らなかったので ひたすら不安だった。 ロシアに関しては母からこう聞いていた。 「決してロシアを信じてはいけない」 母はありふれた

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        • 3本

        記事

          大好きだった日経テレ東大学が終了してしまうらしい   

          日経新聞が好きだった。小さい頃から我が家では日経一紙しかとっていなかったので、わたしにとって新聞とは日本経済新聞のことだった。毎日朝晩配達されてうっすらインクの匂いが残るざらついた新聞は なんだか大人の世界を感じさせた。インクの匂いも紙の感触も日経独特の活字の形も好きだった。子供には難しくわからない記事ばかりだったが、年齢が上がるにつれて社会面や生活関連の記事を毎日読むようになった。中学生の時 塾の先生に新聞のコラムを要約するという宿題を与えられた。「天声人語の要約」という宿

          大好きだった日経テレ東大学が終了してしまうらしい   

          街歩きの沼 パリ

          パリに出会ったのは、もう十分大人になってからだ。それまでは行ったこともないくせに「パリ?そんな手垢のついた観光地、わざわざ行かなくてもいいんじゃない?」と思っていた。そんな私は、一瞬でパリの虜になる。 ある時友人がパリに住むことになり遊びにおいでと誘ってくれた。彼女に会うために出かけたパリは魅力的すぎて 一歩足を踏み入れただけでノックアウトされた。 手垢のついた観光地?とんでもない! どこを見ても美しく、どこを見ても絵になる。何もしなくても、ただただ街を歩いているだけで楽し

          街歩きの沼 パリ

          人生をほんの少し変えた買い物

          日本画を買った。生まれて初めてだ。 インテリアに関心がなかった、というか正確には関心を持つ余裕がなかった。今の住まいは新築で購入した。当時家の購入で精一杯でインテリアにまで回る資金がなかった。とはいえ最低限の家具は必要だったので、仕方なく予算内で無難な特徴がないものを選んだ。お仕着せの壁紙、決められた床材、キッチンのパネルも洗面台も建てた業者が用意してくれた色や形で、好みの指示を差し込む余裕はなかった。自由に選べるはずのシーリングライトやカーテンもまず予算ありきで、無難な家

          人生をほんの少し変えた買い物

          父性の喪失 石原慎太郎という存在

          石原慎太郎が亡くなった。華やかな経歴と強い発言で目立つ人だった。功績は多くあるのに、どうしても好きになれなかった。 もちろん直接お目にかかったことはない。いつもその言動をテレビや雑誌を通じて見聞きするばかりだった。最初にあれっと思ったのは、新大久保を東京のゲットーと呼んだと知った時だった。当時新宿7丁目に住んでおり、住宅街と繁華街の境目とも言えるその土地で割と充実した都会暮らしを満喫していた。新大久保は当時も多くの韓国好きを集めて雑多だけど楽しい街だった。確かに韓国の人やお

          父性の喪失 石原慎太郎という存在

          東京が江戸だった頃から人が住んでいた場所が好き #日本橋

          中央区内の住所に日本橋と名がつく範囲は思った以上に広い。北は千代田区岩本町と接する日本橋小伝馬町や台東区浅草橋と神田川を隔てる日本橋馬喰町から 南は日本橋茅場町・京橋との境の日本橋まで。 もちろん古くから中心地であり 今でも大変栄えている。日本橋の橋に書かれている橋の名は15代将軍慶喜公の揮毫だ。大河ドラマで、澁澤栄一が深谷でつくった藍玉を江戸時代末期の日本橋まで売りにくるシーンがあったが、昭和通り沿いに紺屋町と言う交差点が残っており、この辺りで若い澁澤が目を輝かせて歩いて

          東京が江戸だった頃から人が住んでいた場所が好き #日本橋

          東京が江戸だったころから人が住んでいた場所が好き #上野 御徒町

          いつもの散歩コースの谷根千からもう少し足を延ばすと 上野・池之端・御徒町に辿り着く。上野も御徒町も雑多な商業地、という印象しかないと思う。上野はアメ横の印象が強いし、御徒町に至っては読み方さえわからない人も多いだろう。「おかちまち」です。 上野は地形によってその表情を変える。  高台の上野桜木周辺は落ち着いた住宅街で 東京芸大のゆったりしたキャンパスに続き博物館や美術館を多く抱える上野の森に続く。背後に寛永寺が広がっているので空は広く緑は多く芸大の音楽学部や博物館など歴史を

          東京が江戸だったころから人が住んでいた場所が好き #上野 御徒町

          東京が江戸だったころから人が住んでいた場所が好き #駒込・田端

          わたしの生まれて育った場所は 東京が江戸だったころに町外れの郊外で田んぼや畑と人家が入り混じっていたようだ。今や家が立ち並ぶ もはや郊外とはいえない住宅密集地になっている。大人になるにつれ あちこち引っ越したりしたが、結局馴染みのある土地に戻ってきた。 谷中・根津・千駄木に近く ここに再び舞い戻った時はよく散歩した。引っ越したばかりでする事が多くイライラモヤモヤしているときに、小一時間ほど谷中あたりを歩いてくると気分がさっぱりした。お寺が多く広い墓地もあり 高い建物がないの

          東京が江戸だったころから人が住んでいた場所が好き #駒込・田端

          群れる紫陽花

          群れる紫陽花

          春は過ぎて夏に移るとき

          春は過ぎて夏に移るとき

          散歩で出会った江戸の名残

          散歩で出会った江戸の名残

          立夏 散歩の途中で出会った花

          立夏 散歩の途中で出会った花

          雲 不思議な色

          雲 不思議な色