水底から見てみる。


記憶を入れて、その時その時の日常的行動を記憶によって動機づけられ、動き生きる私たち生き物という船はどこへ向かうのでしょうか。

どこか流れる先で進んでいた記憶が滞ってしまった場合はどこに漂流することもなく、鬱屈とした水中に沈んでしまうのでしょうか。

水底に沈みきった船上で見上げたら、底からは何が見えるでしょう。

きらきらと輝く水面から時折こちらを覗く周りの人々?

それを見た沈んだ人は何を想うのでしょう。

水中と陸上では物の見え方がまるで違います。

この場合、水中からはぐにゃぐにゃとした歪んだ輪郭しか見ることが出来ない。

水質が悪ければもしくはぼやけて見えるのかもしれない。

そうです。
そこにはフィルターが生まれています。

沈んだ人にはフィルターを通してしか物事を見ることが出来ない。

沈んだ人、というのは誰でもない私のことですが、ここまで読んできたあなたは誰の事を連想したでしょうか。

自分?それとも別の人?

つまるところ、水質が悪ければ、その人の目に映る人々も行動様式も何もかもが曇って見えてしまう。

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