一番直近の僕はというと、お風呂に入ってタオルを用意し忘れたことに気づいて、手拭き用に洗面台横にかかっていたタオルの匂いを3回くらい嗅ぎ、それを（セーフ）として体を拭いた。

最近、バイトをやめた。11月いっぱいでやめた。

大体3年？もっと長いかもしれない。いつ始めたか覚えていないくらい長く勤めたので、なんだか生活がガラッと変わったような気がする。

今まで家を出ていた時間までぐっすりと眠り、彼女が出社したガランとした家に一人、起きる。ブランチのようなものを食べて、大体はゲームをする。ひたすらにポケモンユナイトをやっている。平日の朝から。

いつの間にか最高ランク帯に達してしまい、プレイにも熱がはいり、味方のプレイに歓喜し、時には叱咤の声が漏れてしまう。なにやってんだよ！！！！とか一人で叫んでいる。危ない。

昼くらいになって、洗濯を干したり、洗い物をしたりする。僕が午前中家にいることを当然彼女は知っているので、さすがにそのくらいしなくてはと、思いますよ、僕も。僕だって。

13時をすぎると、新しく始めた学童保育のバイトに向かう身支度を始める。ああ、子供たちは今日も、僕がゲームをしている時間にお勉強をしていたのかと思うと、なかなかに陰鬱な気持ちになる。

学童保育のバイトは、今のところ面白い。

子供って、マジヤバイ。本当に人の話を聞かないし、大抵自分勝手だし、すぐに泣くし、すぐに怒るし、すぐに人を殴るし、すぐに抱きついてくる。僕も、僕たちもみんなそうだったのかしらと思う。全く覚えていないよ、20年前のことなんて。

そう、もう20年前なんだよね、小学校に入ったのって。気づけばこんなにも歳月は流れてしまった。驚きます、感覚としてはほんと、ほんの少し前なのに。

他のバイトの人はみんな年下で、大体が大学生だ。確かにこのバイトだけでは普通に考えて生計は立てられないから、まあそうなるよな。ちなみに僕も全く立てられなさそうである。まずい。

まずい、と思い、近所の珈琲屋のアルバイトの面接を受けたけれども、今日落ちてしまった。かなりなかなか悲しい。この年になってアルバイトに落ちるというのはなかなか堪えるものがある、って本当に思っていますか？自分。案外へっちゃらである。

面接の去り際、店長さんに、もし落ちてもまた豆買いにくるんで！と言ったから行きやすくて嬉しい。今度行った時、最近アルバイトの面接に落ちちゃってと世間話でもしよう。

まあ最近の僕は、本当に、いつも以上になにもしていない。

ちょっと裁縫でもしようかなと、マジックテープを1m買ったけれど、ユザワヤの袋から出せずにいる。

ギターでも弾こうかなと思いながら、壊れたギターを修理に出せずにいる。

そんな感じ。