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あしらの俳句甲子園2024 その5 本戦!頑張れ雪うさぎ!!

 我々より先に雪うさぎが戦う。
 一回戦 
 第一試合 歓迎-まなざしクイーン御一行様 vs チームくじら雲
 昨年優勝者 チームくじら雲があっさり勝利を決めた。

 第二試合は金に月で地元松山のカルチャースクールでチームを組んでいる。そして北海道で優勝経験のある雪うさぎだ。後から知ったが、地元のテレビのカメラが追っている相手に雪うさぎはどう戦うのでしょう?

先鋒戦は
 洗濯機裏にパンツ落とし湯ざめ(金に月)
 vs
 膕(ひかがみ)の螺子に手をやる湯ざめかな (雪うさぎ)

 パンツが句の中に出て来ましたよ。流石大人の俳句甲子園です!

 雪うさぎが金に月の句について質問を始める。時間は二分間厳守。
 ディベートで俳句の評価は変わらず上げる旗は変わらないとは言われいますが、二分間質問しなくてはならないので手を上げるFよしと。

 「湯上がりに洗濯をしようとしてパンツを落とした景で間違えないでしょうか?」
 「昨日の夜の事で、洗濯機裏に落ちてアタフタした事を詠みました」
 「大変な状況をきれいに写した写生の句だと思います」
 「パンツを落としてあたふたしている感じが破調で表れているのかと思います」
 褒めてしまう、チーム雪うさぎ!

 そしてチーム金に月から雪うさぎへ対しての質問。

 「ネジがあるなんて普通はないのでよくわからないのですか」
  「湯ざめを感じた瞬間に膝が硬くなっていて立ち上がれないんですね、螺子が入っているので緩めないと立ち上がれないのですね」
 (場内からえーっと驚きの声)
 「膕にネジは無い方が多いので共感性が低いのではないでしょうか?」
 島崎寛永の応戦、
 「膕に手をやって肉肉しい感じの所にネジと人工物を置いたところに最後の湯ざめという季語が効いてくるのではないでしょうか」
 「関節と関節を繋いでいるネジということでお間違いでしょうか?」
 青山鳴酔の反撃!
 「えっとこの場合のネジいうのはですねここのところにネジがありますよってことではなくて(そこまで!)ううーーーん!」
 (爆笑)
「青山さんのううーんはなんなんでしょうか?」(ツッコミを入れるやのちゃん)

 判定!
 白三本!
 チーム雪うさぎの先鋒戦を決めた。岸本先生の評をいただきます。
 「赤の(金に月)句は滑稽み出した事には成功していると思います。パンティーと言わず、パンツとダサく言う。本音を言う事での滑稽み。高校生では出来ない俳句です」
 「白の句(雪うさぎ)はネジの解釈ですが、医療器具としてネジを装着しているということですが、見立てとしも年をとる事により膝関節が固くなる。ネジのような感覚がありますので見立てのとしても成功しています。手をやるという所もとても自然体な言い方が良かったです」

中堅戦

 凹凸がいくつ湯ざめの体には(雪うさぎ)

 全局が震度の話題湯ざめかな(金に月)

 「体のおうとつをだと思うのですが例えばどんな凹凸でしょうか?」
 「体を大きくとらえて腕や指、毛穴を凹とらえても良いと思います」
 「体をひらがなにした理由を知りたいです」
 「ひらがなにした事で体の柔らかさを出しました」

 「確認する必要はないのですが、全局、テレビ東京以外(テレ東のみ「孤独のグルメ」を放送していました。それでかなり癒される方がいたのだそうです)は震災の話題で湯ざめしてしまったと言う景で間違いがなかったでしょうか?」
 「それで間違いはありません」
 「震災の話題と言うのは辛さ重たさがあるのですが、最後に「かな」で終わらせるとしっとり終わってしまうので合わないと思うのですが」
 「湯ざめしながら私は幸せだなあと思っているところです」

 判定、白三本が上がって雪うさぎが中堅戦を勝利!
 これで準決勝へ雪うさぎは行くのです。

 大将戦は勝利が決まったのでディベートなし

  剥がされた嘘とタイルの湯ざめかな(金に月)

  鵺の夜となりぬ湯ざめの薬指(雪うさぎ)

  赤一本、白二本。
  ストレート勝ちではありますが、赤に一本上がって良かったと思ってしまいます。

  金に月、パンツの句で爪痕を残しました。
 「岸本先生のパンティーが聞けて良かったです」(金に月)
  本当にインパクトの強い句でした。
  ありがとうございました。

地元のテレビに流れたオシャレ番長

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