弁理士吉村哲郎

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最近の記事

商品の売り方もろもろ

第1 はじめに  この話は、何かの商品を顧客に対して相対で販売する方にご覧いただけたらと思います。商品の売り方についての話です。  なお以下の話では投資信託(投信)の話が出てきますが、それはあくまで題材に過ぎません。投信の売買そのものに関して何かの提言を行ったり勧誘を行ったりするものではないことをご注意下さい。特に以下の話はインデックス型投信の購入を勧めるものではありません。投信の売買にあたっては十分にご検討の上で自己責任にて売買なさることが必要です。 第2 ファイナルシ

    • 若者を導くベテランビジネスマンなら思う…はず

      第1 はじめに この投稿は、若者を導く立場にあるビジネスマンの方々にご覧いただけたらと思います。若者を導くことに関するお話です。 第2 取り組みたい仕事 最近、とある若者と話をしました。彼は課題にぶつかってそれをクリアすることで段々成長するような仕事がしたいそうです。一方、法的な文書その他で論理を駆使して誰かの利益を守るような仕事が彼には向いているように私は思います。でも彼はそんな仕事に興味はないようです。 私と同世代位の方々にはこれらが別の仕事に見えないのではないでし

      • 学歴への投資について

        第1 はじめに  この文章は、子供に学歴をつけさせるべきかお悩みの方に読んでいただきたいと思います。 第2 JALの新社長  日本航空の新社長に鳥取三津子専務が就任されるそうです。 プレスリリース「2024年4月1日以降の社長の交代等について」  鳥取新社長は、長崎県の短大を卒業後、1985年4月に客室乗務員として東亜国内航空(2006年に日本航空と合併)に入社されました。以来客室乗務員畑でキャリアを積まれ、このたび日本航空を率いることになった訳です。  1985

        • 実は、セクシー田中さんみたいな原作と脚本との関係は特許出願にも存在します。 原作者イコール発明者 脚本家イコール弁理士 となります。 原作をリスペクトしない脚本家にはなりたくありませんが、原作を捻じ曲げていないかと言われると難しい。

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        • 若者を導くベテランビジネスマンなら思う…はず

        • 学歴への投資について

        • 実は、セクシー田中さんみたいな原作と脚本との関係は特許出願にも存在します。 原作者イコール発明者 脚本家イコール弁理士 となります。 原作をリスペクトしない脚本家にはなりたくありませんが、原作を捻じ曲げていないかと言われると難しい。

          どんな文章が「読んで貰える専門的な文章」なのか

          第1 この文章の読み手になっていただきたい方 この文章を、私と同じようにビジネス関連の文章(それも専門性が高いもの)を書いていきたい方に読んでいただきたいと思います。  私がそういった方に対して上から目線で何かアドバイスなどできようはずがありません。そうではなく、たくさんの人に読んでいただけるよう試行錯誤する中でふと思ったことを披露しようと言うものです。  「わかる!」と思われた方、「いいね!」などいただけましたら幸いです。 第2 残念な現実 以下の画像は私のダッシュボード

          どんな文章が「読んで貰える専門的な文章」なのか

          投資利益を守るために取り組むこと

          経済的に先行き不明なこの時代、実質的な収入をどうやって確保しようかと悩まれる方は多いことだろう。かく言う私もそんな一人である。私と同じように悩まれる方々に以下の文を読んでいただけたらと思う。 日本はとっくの昔に投資で食べる国になっている。 今は企業が投資で利益を得ているが、これからは個人も投資が収益の柱になるだろう。ひとりひとりが労働者でもあり資本家でもある時代が近づいている。 私も取り敢えず株を買った。まずは株主になりたかったので値段を重視せずに買った。するとしばらく

          投資利益を守るために取り組むこと

          「学問のすすめ」のすすめ

          第1 誰にこの文を読んでいただきたいか どうも先行きが明るく見えない会社に勤めるビジネスマンとか、一寸先は闇と見えるベンチャーの経営者とか、どことなく暗そうな今を打開したい人にこの文を読んでいただきたいと思います。  それから、例えば不登校が長引いているものの、昼夜逆転が治まり外出がある程度できるようになった高校生にも読んでいただけたらと思います。  「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」で有名な「学問のすすめ」は要するに学びの必要性を訴える文章です。令和日本では「

          「学問のすすめ」のすすめ

          ルビーロマンで商標登録を受けることよりも大切なこと-商標登録を受ければ良いというものではない

           なんでも「ルビーロマン」という高級ブドウがあるそうだ。ブドウの品種に「巨峰」があることは職業柄極めてよく知っているが(私の場合、あとは「デラウェア」と「シャインマスカット」ぐらいしか知らない)、「ルビーロマン」は聞いたことが有るような無いような。インターネットで検索してみると、10000円/房という高級ブドウだとのこと。市場デビューは2009年とのことなので、今年(2023年)はデビューから14年が経過していることになる。 【楽天市場】ルビーロマン (700g前後/1房)

          ルビーロマンで商標登録を受けることよりも大切なこと-商標登録を受ければ良いというものではない

          日本が変化している!

           日本の今年7月の経常黒字は過去最大の2兆7717億円だそうだ。日本全体としては儲かっている。日本は豊かな国と言えるかも知れない。 7月の経常黒字、過去最大の2兆7717億円 貿易収支改善 - 日本経済新聞 (nikkei.com)  一方その内訳を見てみると、貿易収支は682億円の黒字に過ぎない。ちなみに5月は1兆1867億円の赤字だったそうだ。  私は中学校で「日本は加工によって利益を得ている加工貿易の国」と教わった。しかしこの結果によれば加工貿易ではほぼ利益が出て

          日本が変化している!

          浪速の商いで逼塞する今を打開する

          第1 はじめに 今回のエッセイは「浪速の商いから逼塞する今を打開するヒントを感じ取って勉強になった」という話です。ビジネスに行き詰まりを感じているサラリーマンに読んでいただけたらなと思います。 第2 浪速のあきんど 昔、浪速のあきんどは「儲かりまっか?」と挨拶したそうです。今の私のクライアントでそういう挨拶をされる方はお一人だけとなりました。私もそういう挨拶はしません。  浪速のあきんどと言えば船場の繊維関係の商社が典型的ということになっているはずですが、今船場を歩くと飲食

          浪速の商いで逼塞する今を打開する

          パーツ類のブランディング

          第1 このエッセイでお話したいこと ボルトやナットといったパーツ類のカタログをご覧になったことはありますか? パーツの図面があって、寸法がズラッと表になって並んでいる、パーツ類のカタログはそんな感じです。 こんなパーツ類をブランド化しその価値を上げるにはどうすれば良いでしょうか?これがこのエッセイのテーマです。 以下の「パーツ類」を皆さんご自身の商品に読み替えて頂くとお役に立てるかと思います。 第2 何をブランディングと言うか パーツ類をブランディングしその価値

          パーツ類のブランディング

          技術的側面のある課題を解決するスキル

          第1 はじめに 発明が特許になるための要件の一つに進歩性があります。進歩性があるかどうかの判断には色々なモノサシがあります。そんなモノサシの一つが「課題解決アプローチ」なのですが、これは工夫次第で技術的課題の解決に役立つんじゃないかと思いました。これ一つで課題が何でもサクサク解決できるとは思えませんが考え付いたアイデアが特許になる可能性はアップするんじゃないかと思っています。  したがいまして、このエッセイは特に技術的側面のある課題を解決するスキルを身につけたい方に読んでい

          技術的側面のある課題を解決するスキル

          普段づかいのトクをする

          第1 お得が効率よく貯まる 私は某ポイントカードを意識して使うようにしています。すると何だかんだで毎月千円分位のポイントがつきます。 月に一回昼食がタダになるようなものですが、「月に一回昼食がタダになる権利を持っている!」と言えばちょっとだけ特別な感じがしませんか? そういうものを究極まで突き詰めると「株を買ったら若手の年収に匹敵する配当金が入ってくるようになった」みたいなところまで行くことになります。こうして考えると「ちょっとだけオトク」もバカになりません。このエッ

          普段づかいのトクをする

          書いた本が人気ランキングに入るには

           電子書籍の読み放題で有名な某書籍販売サイトでは個人が作成した電子書籍を販売している。そういった方々の色々な電子書籍を私も読んでいる。参考になる本も少なくなく、重宝している。  中にはそうした電子書籍を作成し販売するためのノウハウを説明した本がある。それらの作成販売のサポートをする方もいるそうだ。さもありなんと納得する。  そんな動きが生じる位なので「読んでもらえる」ということは電子書籍の作成者にとって大きな関心事だろう。電子書籍に限らず、文章を投稿する人には同様の願望が

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          地元衰退を食い止める手掛かりとは

          第1 2023年、地方の現状  日本の津々浦々で集客施設が閉鎖され学校が統合されています。80年代に建設された施設の運営主体が破産したというニュース、統合によって新たに高校が設立されたというニュース、これらが私のPCに流れ込んできます。住民の転出が転入より多いことは一般的です。首都圏を除けば日本の各地方はどんどんと衰退しています。これらの衰退は「土地」という資源を効率よく活用できていないことを意味します。大変残念な話です。 第2 衰退の悪循環 私の息子は九州の大学に在籍し

          地元衰退を食い止める手掛かりとは

          ネーミングの保護と私の心がけ

           確か南原詠の「ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来」だったと思う。”商標は器”という旨のセリフがあったはずだ。  何のことかさっぱり分からない方は多いと思う。商標権とはネーミングを保護するための権利だと一般の方々には思われているだろう。実際、とある場所で世間話をしていた際に「私は特許事務所に勤めています」と自己紹介すると「語感の優れた言葉について商標権を取って独占しようとしたことがある」という経験談を聞かされたことがある。確かに形式上では商標権はネーミングを保護するための権

          ネーミングの保護と私の心がけ