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ドラマ「ブラッシュアップライフ」を応用して、ブラッシュアップイヤーをしようと思った。

何度も人生をやり直すドラマ「ブラッシュアップライフ」の再放送をTverで見ながら、わたしも毎年毎年同じ人生を繰り返しているなあという気持ちになった。少しずつマイナーチェンジしているし、ちょっとずつ成長している気はしているけれど、あまり変わり映えはしない。

毎年同じことを反省している気がする。去年の年末年始のSNSを見ると、今考えていることと同じようなことを書いている。その前の年末も同じだ。これって、もしや、わたしが経験したことや考えたことを片っ端から忘れていくせいで、積み上がらず、毎回同じようなところをぐるぐる回っているのではないだろうか。

ブラッシュアップライフの主人公は、前世の記憶をよく覚えていて、それをもとに少しずつ人生をブラッシュアップさせていく。それを見ながらわたしは思いついたのです。生まれ変わるのは無理でも、前の年のことをよく覚えていれば、次の1年をブラッシュアップできるのではないか。レギュラーの仕事とか、授業とか、去年と同じことを今年もやるわけだし、それって人生2周目とか3周目とかと似たようなものではないか。

記憶は都合よく編集されている。ぼんやりとした印象だけで自分の過去をとらえているとかなり偏ったバイアスだらけのものになっているだろう。

ここはちゃんとデータ化して客観的に捉えて分析し、次につなげてみよう!などという決意もまあ正月だけで終わるのだろうけれど、やらないよりはやったほうがよい。新しいことを始めたがるのは新年だからしょうがない。ちなみに、去年の年末には「毎日小説家でいつづけるための執筆日記」を始めている。毎日やるつもりだったのに、53本しか記事がない。計算が合わない。でもやらないよりやる方がいい。

年末に2023年の仕事と創作を振り返る日記を書いてみたら、意外に2023年に新たに始まった仕事が多いことが分かった。あと2023年は大学の授業を新たに担当したし、学術系のシンポジウムも登壇したし、ちょっと「教育」に縁があった。理系以外の記事も担当させてもらっていた。幅が広がった感じがした。

2023年のインプットの記録をまとめてみると、小説をやっぱりあまり読んでいなかった。てか、村田紗耶香さんばっかり!仕事の関係で科学書やビジネス書は多かった。あとアニメとか漫画とかめっちゃ読んでた…。舞台もよく見に行っていた。友達と映画館にも行った。全然仕事ばっかりではないなと思った。仕事ばかりしていると思ってたけど、手帳やインプットの記録を見返してみると、結構遊んでるし、漫画も読んでいる。

とりあえず、漫画を読む代わりに毎日何かしら小説を読もうと思った。

あと、レギュラー仕事やりながらだと、ブックライティングは年に1冊が限界だ。それも1冊がきちんと終わってから、次のを引き受ける。打ち合わせだけ先に、とか、取材だけ先に、とかもなし。半年先スタートとかもなし。タイミングが合わなければ、そこまでの縁ということで。

どんな人になりたいのか。どんな人生を送りたいのかと考えたときに、不条理な思いをしたり苦しんだりしている人たちを見て見ぬふりして心の中で切り捨てて自分だけ楽しければいいやと思って生きていく人にはなりたくないなと思った。なぜなのか、分からない。なぜなのだろう。自分だけ良ければいいやと思えれば、きっと、とても楽なのに。

そして、なりたくないと言いながら、何も行動できていないから、ほぼ、そうなっている。行動することも、考えることも、恐い。でもずっとこのままでは、人生の最後、あらゆることが不自由になってどんどん失われていく最後を恐怖の中で過ごすことになるんだと思う。

がん保険とか医療保険とか、もしもの医療費のためにお金をコツコツ賭けたりするけれど、人生の危機に必要なのはお金だけじゃなくて、心の在り方も重要だと思う。困っている誰かの危機を一緒に考えたり乗り越えたりする経験は、いろいろなものを失って孤独になった未来の自分を助けるのではないか。

そんなふうに「自分のために」と考えないと、納得して行動もできないけれど、究極に利己的なわたしのまま、誰かの力になりたい。2024年は、そういう方向に進んでいけるような仕事もやっていきたいし、小説家であり続けるということは、そういうことから逃げずに考え続けることだと思う。

まずは、身を置くことが大事。とりあえず、毎日、小説読もう。小さいけど大きな変化につながると思う。そもそも、今のわたしは、小説を読んで作られてきたのだから、自分の望む方へ自分を向かわせることができると思う。

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