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マーダーミステリー白書

マーダーミステリーについて私(かわぐち)の考えや、ちょっとした情報などを書いて行こうかと思います。
読みたい方に届いて欲しい。そんな内容をつらつらと書いて行きます。
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#システム

システムを考える楽しさ②

前回は「インビジブル・メモリー」を例にシステムをどのように考えて作ったかを書きました。 今回は、「消えたパンツと空飛ぶサカナ」「ロナエナ ー厄災のギフト」「零に誠」の三つについて書きたいと思います。 この3つは同じ時期にまとめて作った作品で、システムを少しずつ改変したものになります。どのように考えてシステムを作ったのか、改変する理由は何か、といった部分を覚えている限りで書きたいと思います。 内容には各作品のネタバレも含まれるかと思います。 出来れば、プレイをしてから読ん

第3回 新作マーダーミステリー大賞に向けて

先日、『第3回 新作マーダーミステリー大賞』の応募要項が発表になりました。 今回は、正味4ヶ月くらいの制作期間での公募です。 これを長いととるか?短いととるか? 審査陣的には「モックでOK」ということもあり「長い」という印象です。ただ、評判を聞くと、世間的にはまだ「短い」という感覚なので、ちょっとそこで乖離もあるなと。 審査の基準などでご意見もいただきましたが、その辺りは、こちらの動画で少しお話させていただいています。(動画2本) 収録時は審査中ということもあり、他の

システムを考える楽しさ①

マーダーミステリーって何を作っているときが一番楽しいか? そんなことを先日きかれて、私は圧倒的に「システム」を考えている時が一番楽しいと答えました。 マーダーミステリーのシステムとは何なのか? 意外とここって見落とされているように感じていて、その冴えたる例が、「第2回 新作マーダーミステリー大賞」に於いて応募作品の9割が「SNE方式(推理時間を小分けにして、最後に設定された行動順にアクションをする)」が採用されていたことかなと思います。 画一的なシステムにすることは悪い事