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2023 J2 第20節「ベガルタ仙台vsジュビロ磐田」超主観的見どころ

遂にこの日が来たか・・・。


ジュビロ磐田は明日6月11日、J2リーグ第20節でベガルタ仙台とアウェイで戦います。

ベガルタ仙台を率いるのは伊藤彰監督。そしてヘッドコーチは渋谷洋樹さん。昨年ジュビロ磐田を監督として率いてくれたお二方です。

ここでの伊藤彰さんのことは、昨年呼んでいた「彰さん」と書かせてください。

お二方への想いと共に、仙台戦の見どころです。




昨年2022年を振り返ります。

ジュビロ磐田は、J2優勝という最高の結果を引っ提げ、J1に2年振りに復帰。新監督に彰さんを迎えました。

私は彰さんのもと、ジュビロが新たな時代に突入すると希望を抱いていました。

しかし、2022シーズン前、遠藤保仁は「J1はそんなに甘くない」として「J1残留が最低限の目標」と言っていた意味を知ることとなります。

シーズン序盤からジュビロは思うように勝ち点を積み上げられない時期が続きました。第3節アウェイ京都戦で初勝利。第10節ホーム名古屋戦でようやく2勝目を上げました。

そして迎えた2022年8月13日。J1リーグ第25節ホームエコパスタジアムでの浦和レッズ戦。ジュビロは浦和の猛攻になす術無く、0-6という歴史的大敗を喫しました。

浦和戦大敗の翌日の8月14日、ジュビロは彰さん解任を発表。

当時ジュビロの社長だった小野勝さんは、この解任を「カンフル剤」と称しました。恐らく、「解任ブースト」が起こることを期待したと思います。

後任監督には当時ヘッドコーチだった渋谷洋樹さんが就任しました。

しかし、渋谷監督就任後の成績は、
1勝5分4敗。
たった1勝しかできず、最下位でJ2降格決定。

渋谷さんも2022シーズン終了をもってジュビロを去りました。

結果として、小野社長が狙っていた「カンフル剤」効果、更には「解任ブースト」など起こりませんでした。

そもそも、小野社長は渋谷監督就任時に「今まで積み上げてきたものを唐突に壊してしまうことは逆に危険です。」とし、「カンフル剤」として彰さんを解任しつつ、彰さんの路線を継承する意向を示していた時点で、チームに劇的な変化を起こす可能性は低かったのです。

このように、私が未だにあの解任が腑に落ちないのは、

「彰さん路線を継承するなら、なんで彰さん解任するの?」

という点でした。

結果、何とかJ1残留できればよかったのですが、それも叶わず、彰さんと渋谷さんが去ったことで、再び次のシーズンはゼロから積み上げねばならない事態となりました。

そして、10月19日ファビアンゴンザレスの二重契約問題がジュビロを襲いました。2023年夏まで選手補強できないという、まさに「泣き面に蜂」の状況に追い込まれました。

小野社長は、成績不振や一連の問題の責任を取る形で2022年をもってジュビロを去りました。




彰さんと渋谷さんに対しては、あの厳しい状況でジュビロを率いてくれた事に感謝しています。そして、ジュビロから去ってしまったことを思い出すたびに悔しい気持ちになります。

解任の引き金を引いた浦和戦大敗は確かにショックでした。

しかし、あの短絡的ともいうべき解任劇は、今でも納得できません。

彰さんは解任時のコメントでも、最後までファイティングポーズを崩していなかった気持ちを語っていました。

さぞ、彰さんは無念だったと思います。




その彰さんと渋谷さんが率いるベガルタ仙台とジュビロは戦います。

昨年ジュビロで苦渋を味わった彰さんと渋谷さん。ジュビロに対し、並々ならぬ思いで挑んでくることは想像に難くありません。

しかもジュビロとベガルタは、現在共に勝ち点30で並んでいます。互いに絶対に落とせない「6ポイントマッチ」。今シーズンのターニングポイントにもなりかねない超重要な一戦です。

私は、彰さんや渋谷さんに対し、昨年ジュビロ磐田で共に戦ってくれたことから、今でも仙台での活躍を応援しています。

しかし私はジュビロサポーターです。

ジュビロがJ1に再び復帰し、将来J1優勝を狙えるチームとなるべく応援していることは言うまでもありません。

従って、私は仙台戦に臨むにあたり、ジュビロ磐田の勝利を100%応援する立場であることは明言しておきます。

ジュビロは横内昭展監督のもと、選手補強できない状況ではありますが、若手選手、レンタルバック選手、U-18の2種登録選手、強化指定の植村洋斗など、ここ数年ベテランに偏り気味だった主力組にこれらの選手が食い込みつつあります。

直近の6月7日、天皇杯2回戦カマタマーレ讃岐戦で2得点にからむ活躍を見せた古川陽介は、仙台戦を前に以下のようにコメントしています。

--リーグ次節・仙台戦に向けて。
(磐田の前監督である仙台の現指揮官・)伊藤 彰さんのときはあまり使ってもらえなかった現実があるので、逆にギャフンと言わせるというか、自分が成長したポイントをしっかりと見せられるようにしたい。

Jリーグ公式サイトより引用

「いいコメントじゃないですか!」

古川陽介は、彰さんが指揮していた時期、J1リーグで
・アウェイ柏戦:途中出場24分
・ホーム札幌戦:途中出場2分
2試合で合計26分の出場に留まりました。

古川陽介は、天皇杯の讃岐戦から中3日で仙台戦を迎えるため、スタメン出場は微妙なところではありますが、もし出場した際にはその成長した姿を彰さんに見せつけて欲しいです。


そして古川陽介の同期である藤原健介に至っては、彰さん監督時、リーグ戦には出場どころか一度もベンチ入りできませんでした。

その藤原健介は、直近のリーグ戦である6月3日第19節ブラウブリッツ秋田戦でスタメンフル出場し、先制ゴールをきめてチームの勝利に貢献しました。

仙台戦ではメンバー入りが有力と予想します。古川陽介同様の意気込みをもって、彰さんと渋谷さんの前で活躍して欲しいです。


そして、何よりも彰さんと渋谷さんの前でその実力を発揮して欲しいのはドゥドゥ

今シーズン左SHとして、ボールを狩る高い技術、豊富な運動量、パンチ力のあるシュートで4得点をマークするなど、今やジュビロの主力メンバーとして欠かせない存在です。

ドゥドゥは、昨年彰さんと渋谷さん両監督のもとではリーグ戦で起用されることは殆どなく、2試合でたったの17分の出場のみでした。

チーム方針にドゥドゥが当てはまらなかったのかもしれませんが、ドゥドゥ本人も昨年試合出場できなかった辛く悔しい想いをジュビロTVで語っていました。

昨年辛いながらも腐らずに過ごし、今年大車輪の活躍を見せているドゥドゥ。仙台戦こそ力を発揮すべき場と私は思っています。




明日の仙台戦は、彰さんと渋谷さん、そしてジュビロの選手・サポーター、それぞれいろんな想いが交錯する試合になると思います。

しかし、ジュビロにとって絶対に落とせない一戦。

ユアスタで「勝利は続くよ」が響き渡ることを願っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。

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