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「任せっきりだったからなぁ....」

人生はいろいろあるもので・・・
当然のことですが、以下の内容も記録として残しておきます。


1月末に「そろそろかもしれない・・・」という弟の連絡から、1ヶ月ちょっとたった2月29日、父が他界いたしました。享年89歳でした。

父のイメージは「星飛雄馬(ほしひゅうま)のお父さん」(☜時代的にわからない人が多いかもですがw) だったんですね。

働いていた母親が作ったご飯が食べられない!といって、お膳全体をひっくり返す。そうすると弟や私のご飯までも、ひっくり返ってしまったというw

後半はちょっと良くなって(?!)、自分のお椀を玄関へ持って行って、玄関で投げる・・・

ちょっと、よくわからないのですがw
当時の父親は、そうしたかったようです、はい。

その他にもいろいろありますが・・・
そんな父親でも逝く前は、ぼそぼそと本音を話していたんですね。

その1
「お前ら(私と弟)が、お腹すいた!って言わないから、なんもしてやれなかった。パンでも買ってやればよかったのになぁ・・・」

え?別に???
お腹すいてなかったし、食べれてなかったというイメージはなかったよ。

その2
「子どものことは、あいつ(母親)に任せっきりだったからなぁ・・・」

え?任せてたんだ???
自分と仕事のことだけしか考えてないと思ってたよ。


その3
「弟には新品の自転車買ってやったのに、お前には中古のを買ったって、なんで新品を買ってやらなかったのかって、あいつ(母親)に言われたんだよ。新品の自転車買ってやらなくて、悪かったなぁ・・・」

え?そうだっけ??
そういえば中古だったかもしれないけど、とっても嬉しかったから覚えてないよ。


やっぱり、父親だったんだなぁ・・・と思いましたね。

私も随分、年を取ったようです。

ただね、ありがたかったなと思っていることがあります。

中学の時、重要な部活の試合に負けて、家で泣いていた時に・・・
お母さんは「いつまでぐずぐず泣いてるの!もう終わったことでしょ!!」と怒られたけど、お父さんは・・・

「悔しかったんだよな。うんうん、悔しかったんだ。
 泣きたい時は泣いたらいい・・・」

って言ってくれたこと。


最後は急だったので、弟と私は会うことができなかったのですが・・
おばさんが会いに行った時に、父が「紙とペンが欲しい。みんなに感謝の手紙を書きたい。」と言ったそうです・・・

もう手紙を書く気力もなかったのですが、感謝を伝えたいという父親。

本当はとっても優しい人だったのですね。


お葬式の日、娘ちゃん夫婦もわざわざ会社を休んで駆けつけてくれました。

特に婿しゃんは、車で送ってくれたり、受付をしてくれたり・・・
娘ちゃんも親戚の方々の接待などをしてくれて、大変助かりました。

また息子くんは、大学3年始業式の日に早退して、1泊2日で一時帰国してくれました。「孫として当然です」だってw。

特に火葬が終わった時、息子くんが横から私を肩を抱いてくれたんですね。
なんと、驚きました・・・精神的にも、すっかり逞しくなったようです。


こういう時って、家族のありがたさをしみじみ感じるものなんですね。

お父さん、いろいろとありがとうございました!!

どうぞ安らかにお眠りください。


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