外は雨　

いちょうの葉っぱの雨雫が　キラキラ光る

花も木も土も　山も建物も　鳥も人も道路も　潤っているから　

やっぱり　梅雨っていいなと思う

真っ青な空と　真っ白な入道雲と　

照りつける真っ赤な太陽が　真っ盛りになる夏の前に

それぞれじっくり　水分を補給しておかなきゃね　　

窓から見える　その静けさが　何故かきれいだなと思ったから　

ふふふっ　なんとなく嬉しくなっちゃって　

キッチンの椅子から足が浮いて　ぶらぶら　前後に揺れちゃった

それはまるで　ブランコを漕いでいるかのようで

もっと強く　ぶらぶら　揺らしたくなった

「え～子どもじゃないのに」って思ったけど　誰もいないから大丈夫

ぶらぶら　ぶらぶら　もっと強く揺らしたら　なんだかもっと嬉しくなっちゃった

子どものころに　美味しいものを食べたとき

思わず足が　ぶらぶら　揺れていたでしょう

ぶらぶら　揺れると　もっと嬉しくなるんだから

いいじゃん　このままずっと　ぶらぶら　ぶらぶら　揺らしていたって

すると　いつの間にか　椅子ごと　大空に飛んで行って　

星にかかって　大きなブランコを　漕いでいるかもしれないよ