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【福祉住2級】福祉住環境コーディネーター2級 受験までの道のり【第50回】

こんにちは、かねっつです。

ココナラでは、一級建築士設計製図の添削を始めました!

本日もnoteをご覧いただきありがとうございます!

実は今年、一級建築士の設計製図講義が始まる前に【福祉住環境コーディネーター2級】の試験に挑戦していました。結果はなんと…

かなりギリギリの点数でしたが、無事に合格!!

今回は、福祉住環境コーディネーター合格までの道のりと題して、実際に使用した教材と勉強方法についてお話ししていきたいと思います。この話は3級でも同じことだと思いますので、ぜひ参考にしてください。

※この無料記事を読み終えるのに、約18分かかります。


■受験するキッカケ

遡ること約9年前。初めて福祉住環境コーディネーター(以下、福祉住)を知ったのは18歳のとき、専門学校に掲示されていた資格カレンダー(その資格の申込期間や試験日が一覧で載っているカレンダー)を見て興味が湧きました。元々、介護や医療の興味は全くありませんでしたが、私の母が介護職に従事していたことが原因なのか、この資格に興味が湧きました。
まずお試しということもあり、3級から受験しました。結果は100点満点中54点。合格ラインである70点には及ばずですが、ある程度正解できていたのは意外でした。
翌年は2級を受験。この年は、放課後に行われていた福祉住講座に出席して万全の対策をしてきたものの、結果は68点。合格ラインの70点までは惜しくも届かず終わりました。
福祉住は一旦諦め、建築士の取得のために時間を費やしました。一級建築士取得後に改めて再挑戦を決意。しかも福祉施設をメインとする設計に携わっていることもあり、本気で頑張ろうと決めました。福祉設計を生業として従事していても、やはり専門用語が出てくると難しい内容ばかりですし、最近は障害者基本法の考え方やバリアフリーの改正もあり、どのように勉強すればよいか苦労の日々でした。

■学科試験が苦手な人は、とにかく書いて覚える

勉強方法を簡潔に言うと、とにかくキーワードを抜き出して意味を理解することが手っ取り早いと思います。この資格は専門用語が多く出題されますし、特に私の場合は学科試験が苦手なので、とにかくテキストやノートに書きまくって覚える勉強をしていました。
専門用語の他に、具体的な寸法や各部の名称も出題されます。テキストにあるイラストを改めて描いて図と名称を覚える勉強法もオススメです。例えば車椅子の各部名称は正にいい例で、車椅子といっても電動車椅子やシャワー用車椅子など多種多様です。文章を読んで思い出せないものは、どんどんイメージ図を絵で描くと覚えやすいです。

▲名称と部位がリンクしづらいものは描いて覚える
▲ホーンヤールのステージ別イラスト。ステージに応じて、どういう症状が起きるのかをまとめて分かるようにする。

■試験当日の概要

詳細は、東京商工会議所のHPに掲載されています。

受験方式は、IBT方式CBT方式に分かれており、私はIBT方式で受験しました。IBT方式の最大のメリットは、自宅で受験できること、自分の都合のよい日時で受験できることです。申込時に、自分が受験したい日付と時間を指定できます。私は講師活動が始まるギリギリまで勉強をしたかったので、7月末の19時に受験を申し込みました。自分のパソコンと推奨環境が整っていれば、断然IBT方式をオススメします。

IBT方式の試験当日についてお話しします。入場時間になると、担当の受付員さんが現れて指示をされます。ここで指示された内容は、

  • 本人確認のための身分証明書の掲示

  • 画面共有の確認

  • 試験場(試験を受験する部屋)周辺の確認

  • 手元の確認

これらを約10分程度行います。画面共有というのは、試験中にネットで別タブ等を開いて検索していないかを確認するためです。試験会場や手元の確認は、テキストやカンニングペーパー等が身の回りにないかを確認するためです。ご自宅で受験する際の注意点ですが、『部屋の周りを見せてください』と試験官に指示されるので、見せたくないものは必ず片付けておきましょう。また、福祉住に関係のないものでも、『仕まってください』と指示されることがあるので、机の上は受験用のパソコン以外置かないようにしておくとよいです。因みに、試験で利用するメモ書き用の紙やペンも基本NGとされています。使いたい場合は事前に試験元に確認してみるとよいです。

私は、会社の会議室で受験しました。その際に試験官に言われたことは「試験中に第3者が入室してしまうと不合格となりますが、大丈夫ですか?」と確認がありました。この辺りも注意しておきましょう。
以上を確認後、試験官と再び話すことはありませんが、試験中は画面共有とこちらの音声は聞こえている状態です。

試験結果は、試験終了後即日採点されて合否が分かります。合格であれば、PDFのデジタル合格証が発行されます。(今は、カードタイプがなくなってしまったようで悲しい…。)

■勉強方法と実際に使用した教材

私の勉強時間は、12月から本試験日の7月で約6ヶ月です。約3ヶ月〜4ヶ月で受かる人もいるようですが、学科試験が苦手な私は、少しでも不安を取り除くため、半年間の学習時間を計画しました。私が具体的にどのような勉強方法をしてきたか、実際使用した教材を紹介しながらお伝えしたいと思います。

1.ユーキャンの◯✕一問一答ベスト800!【ユーキャン】

まず12月から3月までの4ヶ月間は、◯✕の一問一答をひたすらやっていました。この教材は『福祉』『医療』『建築』『福祉用具』の4つの分野に分かれており、左ページに問題、右ページに回答と解説という構成になっています。
この教材の良いところは、非常にコンパクトなので持ち運びがしやすく、電車内でも気軽に読めることです。また、重要ポイントとして特に出題傾向が多い内容についてはグラフやイラストでまとめられているので、分かりやすいと思います。少し使いづらいのが、公式のテキストの該当ページが掲載されていないので、見直しの際は文章を探すのに苦労します。

私はこの教材を使って、各分野の問題傾向を掴みました。どのような問題が出るのか、多く出題されるものは何かを掴むことで、ある程度の試験対策ができると思います。解説で物足りない場合は、公式テキストを見て公式テキストにアンダーラインをしたりしていました。写真にある教材の付箋は、繰り返し間違えた問題や知識として定着していないことを意味しています。何回か解いて定着していれば付箋を取る。付箋があるということは、まだまだ熟知されていないことが分かるようになっています。

▲特に知識が定着していないものは付箋を貼付して、解けたら剥がしていくシステム

2.福祉住環境コーディネーター公式テキスト【東京商工会議所】

試験元である、東京商工会議所が発行している公式テキストです。

法律が改正されると、新しく発行されます。(2023年11月現在は、2024年1月に最新版が発売される模様)
私のように、過去に受験したテキストを持っているが最新のものではないという方は必ず最新の公式テキストを購入してください。本試験では、公式テキストの文章そのままで出題しているものもありました。また、問題集の解説を見直すときに、問題集の解説と齟齬が出てきてしまうので、古いものは処分しましょう。

私はまず、問題の解説で開きやすいようにするため、大項目部分にインデックスを作り貼付しました。公式テキストを最初からはじっくり読むことは後回しにして、問題で間違えた時に確認したり、重要なキーワード(特に出題傾向の多いもの)はアンダーラインをして目立たせていました。公式テキストは赤文字やゴシック体で強調されていないので、自分で使いやすいテキストにする必要があります。公式テキストに書き込みをして、ノートとして使うのもオススメです。

▲インデックスを貼付することで気持ち的にも「勉強しているぜ!」ってなること間違いなし!?

3.本試験型福祉住環境コーディネーター検定試験問題集【成美堂出版】

過去問を抑えつつ、新傾向問題を網羅した問題集です。左ページに問題、右ページに解説が掲載されています。この教材は、公式テキストとリンクしており、解説が公式テキストのどこに掲載されているかのページ数も載っているので見直しがしやすいです。また、予想問題が3回分できる別冊もあり、個人的には、本試験に直結した良い内容だと思います。

私の勉強方法は、

  1. まず◯✕一問一答で『福祉』の分野を解く

  2. 公式テキストで見直しをする

  3. 『福祉』の分野が終わったら、『福祉』の分野の問題集を解く

問題集は一気に解かず、それぞれの分野ごとに解いていきます。一問一答と公式テキストで確認したことが、しっかり定着しているかの確認です。また、問題の2周目はどこが間違っているのか?正答は何か?を答えられるように重要視しました。『福祉』が終わったら『医療』を解く…というように、順番に解いていきます。
各問題の頭には、チェックボックスが2つあります。回答できたらチェックをしていきます。少なくとも3周は問題を解くようにします。チェックボックスにピンクのマーカーが付いたら、すでに定着している内容なので改めて解くことはやめるというように自分でルール付けました。

このように、私の問題集の使い方は知識が定着しているかの力試しとして使用します。しかも一気にやらず、分野ごとに知識が定着できているかの確認を踏まえた勉強方法です。

4.過去問題集&実力テスト【ハウジングエージェンシー】

試験日の3週間前に購入しました。先ほどの問題集を私は4周、別冊の予想問題を3周したのですが、ある程度問題も覚えてしまい物足りなさを感じたからです。
この問題集は、過去4回分の問題集とオリジナルの実力テストで構成されています。私が購入したのは、第41回〜第45回なのでIBT方式がまだ実施されていないときでした。なので、問題の構成も今とは違う出題方法ですが、試験の傾向を掴むためには、最適な教材だと思います。実力テストも少し難しいですが、新しい知識を蓄えるという意味でも申し分ありません。

この問題集は、本試験に向けた最後の追い込みや知識不足を知るために購入したので、1周しか実施していません。最終的に自分がどこまで知識の定着ができているのかを試すために、本試験1ヶ月前ぐらいに新しい問題集を購入するのもオススメです。また、資格学校によっては問い合わせをして模擬試験の冊子をプレゼントしているところもあります(そのあとの営業電話がウザいですが…)。それらを利用するのもオススメです。


以上が教材の紹介と勉強方法です。私のように働きながら勉強する人は、とにかく隙間時間を効率よく使うことが大事です。私は◯✕一問一答の冊子をボロボロになるぐらいまで使いました。それでも合格ラインの73点ギリギリです。少しでも時間を有効活用できる工夫をしていきましょう。

■事前にネット調査も大事!

IBT方式のメリットでもある、自分で受験したい日時を希望できる…というのは、裏を返せばその分試験元は試験問題を用意しなくてはいけないということです。なので、自分が受験する試験(私だと第50回)の問題傾向をネットで検索すると、資格対策学校などが新出問題や問題傾向をまとめているところもあります。現に私も試験日の1時間前に調べて知った用語が、本試験で出題されました(笑)ネット情報を鵜呑みにしすぎない程度に、検索してみるのもオススメです!

■2級と3級、どっちがオススメ?

まず1級は、社会福祉士や介護福祉士といった介護、医療に従事している人が取得する資格です。建築業界でよく見かけるのは、2級です。福祉用具に携わる人や福祉施設に関わっている人は、2級をオススメします。2級は若干専門用語が多いだけで、個人的には2級も3級も内容は殆ど一緒です。ぜひ2級をチャレンジしてみてください。


最後まで、ご覧いただきありがとうございました!

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