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モンテッソーリ教育備忘録

先日、去年うちの会社の子会社になったモンテッソーリ教育を取り入れた学校であるThe Montessori School of Tokyo(通称MST)に、行ってきた。

校長先生に案内してもらいながら、聞いたモンテッソーリ教育についての備忘録を書いておこうと思う。

1、6歳までは自分を知る時間

MSTには、3歳から中学生の年齢の子たち170名程度が在籍して学んでいる。日本みたいに1学年ごとに別れておらず、3年次単位で別れている。

見学していて一番びっくりしたのは、3歳から6歳までのクラスの静かさ。元気がないとかではなく、それぞれが自分のオシゴトに集中しているのだ。(モンテッソーリでは、勉強?普段の活動をオシゴトという。)

そこで先生が言っていたのは、

「6歳までは、自分のことを知る=自己認知を深める時なので、チームで何かをするといことはあまりしない。自分が何を好きで嫌いか知る期間。そうして、自分のことを知った後、6歳以上になってチームで何かする時間を作った際には、自分がどの役割に向いているかを知っているので、自然とチームワークが生まれていることが多い。」

ということ。考えてみれば、私が受けてきた教育って、チームチーム団体行動。みたいな感じで自分(個)と向き合う時間は学校などではほとんどなく、教えられたのは、とにかく団体行動だった。

自分の興味関心が何なのか、何が好きなのか嫌いなのか、もう少し後になってから(私は中学校くらいから)、個と向き合うようになって、自分というものがわかってきて、徐々に生きやすくなっていったけど、大人になってもそれがわからなくて苦しんでいる人もいるなと思った。

先生は、教えるのではなく、見守る、アシストする。

自己認知と自己理解を小さい頃からできるのは大きいと感じた。


2、何もやることないは成長のチャンス

なかにはオシゴトしていくうちに、何もやることがなくなった。というのを親に伝える子もいるという。
最高なのはその時の先生の反応で、「やることないと思ういうことは、自分と深く向き合うチャンスであり、成長のチャンスなので、喜ぶべきことだ」と、親に伝えるとのこと。もちろん先生は、何か見つけられるようにアシストする。


3、自主性を促すための相手への理解

もともとモンテッソーリ教育を受けていなかった子が、どのようにモンテッソーリに馴染んでいくのか?というのを聞いてみると、

まずは、先生が生徒の関係性をつくり安心感を与えるところから始める。
自主性を促すために、まずはその子に聞いて、その子を知る。
まず、なにが好きか聞いて、そこから好きなものに関わることを膨らませることをアシストをして熱中できるものを一緒に探す。

そして、安心できる環境の中で少しストレスがかかるようなストレッチゴールを設定し、成長を促すというスタンスはとても素敵だなと思いました。


そのほかにもアウトドアとモンテッソーリ教育の親和性の高さなど、色々知ることができたので、今後の取り組みが楽しみです!


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