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バス事件(2020.5~振り返り)

長野県佐久市にある小さい道の駅ほっとぱーく浅科で駅長をしている金子です。年末で色々と忙しなくなってきたので、駆け足で振り返ります!~4月までの振り返りは、こちら

完全休業(2020.5)

長野県の緊急事態宣言が終わった5月上旬に行政機関より連絡があり、もう開店して良い、出来れば開けて欲しいとの連絡があった。だが、店内は商品を4月末に引き上げて貰ったので、スッカラカンの状況。更に人の動きはまだまだ鈍く開けているだけ赤字になるだろうと判断し、5月は完全休業することにした。そして駅長は米農家さんのアルバイトに明け暮れつつ、雇用調整助成金や持続化給付金を申請し、なんとか運転資金を確保しようとしていた。
そしてまた6月よりオープンする旨を200件近く連絡した。

静寂再オープン・静か夏休み(2020.6~8)

緊急事態宣言から1カ月たっても人の動きは、鈍かった。6月~の再オープンにして正解だったと思う。
お客さんが少ないのもあり、青空広場にハンモックを設置したり、テントを設置したり、新しい商品を入荷したり、色々とやり始めていたと思う。だが、いかんせん売上が少ない。新商品を入れても売れ残ってしまっては、元も子もないので、冒険はしなかった。
そして、なんとか運営状況を改善すべく、7月~火曜定休を辞めて無休で運営していく判断をした。
地域が一年で一番賑わうと言っても良いお盆も静かだった。

gotoバブル・バス事件(2020.9~12)

9月下旬の3連休から人の動きが活発になった。10月に入りgotoが始まり、今までの分を取り返しは出来ないけど、ようやく持ち出しした個人貯金を返せると安心していた。
ただ、順調だった日々に事件が起きた。観光バス2台60人のお客様が来たのだ。レジ1台、駅長1人。終わったと思った。
店内の端から端まで並ぶ長蛇の列。gotoのチケットを使い果たそうとするお客様。レジ打ちで初めて汗をかいた。1時間くらい動きっぱなしだった。やりきった感はあったが、もうバスは来てくれないのではと不安にもなっていた。旅行で買い物休憩は30分が良いとこである。それを45分以上もかけていたら、ルートから外されてしまう。
近隣の新しい道の駅が出来てバスが来なくなってしまったと思っていたが...こちらにも責任はあったと気付き、早速レジ(黒)を購入し、レジ場を拡張した。むしろ何故今まで22年間レジ1台でやっていたのだろう...今までよりバスは多かっただろうに。歴代の駅長は私と同じくポンコツだったのか。

そしてレジ(白と黒)も人員も整えてバスを待ち受けた。電話で明日行きますと連絡があり、待ち構えていても来てくれない時もあったけど、来てくれる日もあった。レジを増やしたことも先日の旅行会社さんに伝えて、今後も来てくれる約束が出来て、売り上げも順調に増えていった。

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新スタッフ(2020.9)

5~11月の振り返りで外せないのが、スタッフについてである。7月に1名退職して、8月頃から遅番(10時半~18時半)も出来るスタッフを特に条件もなく募集していた。ここで大ヒットが出たのである!
今までスタッフにしっかりとした小売業経験者はいなかったが、コロナ禍で転職が飛んでしまった松木さんが入社してくれた。ちなみに私以外で初の男性スタッフでもあった。
彼はしっかりと小売業を経験していて、売り場をただの陳列から売れる見やすい売り場に変貌させてくれた。
入社から少し経過し「まだまだポンコツな売り場ですね」と冗談半分、本気半分な言葉を交わしながら、私が気に入った商品をあれやこれやと商談し持ってくると、次々に売れる商品にしていってくれる。
自分が好きな商品が売れるようになっていき、私の商談が意味を持ち始め、仕事が楽しく思えてきたのは、この頃からだったと思う。

売上の振り返りは次回に

12月からはポンコツ駅長をやりつつ、個人のプロジェクトとしてやっている凍み豆腐づくりに専念していくことになるため、道の駅の12月の振り返りは特にしないが、年末年始のイベント企画などをスタッフが自分達で企画実現してくれる有難さを感じている。
売上の振り返りはまた次回に。

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