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『なつぞら』感想(4/5金)(※ネタバレあります)

一昨日の草刈正雄おんじの言葉にはグッときた。無理して笑うな、堂々としていろって。アイスクリーム食べながら(本当にハイジみたいだな)なつに言ったシーン……。

さて昨日(4/5金)のなつぞら。
(ここからネタバレ)

東京で戦争孤児となり、父の戦友というおじさん(藤木直人さん)に北海道に連れてこられた後、学校には行かず、お世話になっている柴田家で牛の世話を手伝っていたなつだったが、初めて学校に行かせてもらう事になった。

休み時間にクラスの子達に囲まれ、東京での空襲の話や、孤児院にいたことや浮浪児だった話を聞かれるままに話すなつだったが、その事である男の子に野良犬呼ばわりされたり、病気を持ってるんじゃないか、といじめの種になりそうなことを言われたりする。なつはなるほどと思い、「持ってるか持ってないか分からない」と笑って返す。

からかわれていたなつを同じく東京から来たという天陽という男の子と、世話になっている柴田家の長女で同い年の夕見子に庇われる。

学校からの帰り道に、夕見子に「もっと怒ればいいのに。あんたは野良犬じゃないでしょ!それなのに笑うなんて……」みたいなことを言われたが、なつは「怒る?怒るってどうすればいいか分からない」と返す。怒ったことがない。なぜそれで怒るのか分からないのだ。「だって本当のことだもん」と。なつはなつなりに言い返しているつもりではあったのだ。

家に帰ったなつは、郵便屋さんを見かけて、離れ離れで暮らす兄からの手紙が来ていないか気にするが、それを言い出せずにいる。すると柴田家のお母さん、富士子さん(松嶋菜々子さん)にも「遠慮するな、手紙も書きたかったら書けばいい」と言われる。

心のままに、思ったままに感情を表現していいんだよ、というメッセージなのだろう。

うーん……。

なつの事を「子どもらしくない」と富士子さんは言うけれど、東京で戦争孤児になって、なつみたいに、どこか知らない家にご厄介になる事になったら、遠慮があるのは普通だし、小学校で、ちょっと粗野な男の子たちに何か言われたくらいでいちいち怒らないのも、その子の性格なのだから、それを「感情をうまく出せず、遠慮している子」とレッテルを貼らなくてもいいじゃないか、と思ったけど、ドラマだし、物語をノロノロやっているわけにはいかないから、まぁしょうがないのだろう。

私もその立場になったら、多分なつと同じだし、きっと同じような子はたくさんいるだろう。いちいち腹が立たないのも、決して感情が擦り切れているわけじゃない。その時その時でそれなりに一生懸命考えて、その行動なのだ。

なんて……なつの本当の気持ちは、私にも分からないけども。怒るって感情があまり分からないから、なつの様子にとても共感してしまった。

天陽くんの庇い方がさりげなくて優しくて、いい子だな、と思った。なつと同じく東京から来た男の子で、教室でも群れずに1人絵を描いている(死んでしまった馬の絵。とても上手い)のだが、ちょっと無骨な感じで、それでいて根が優しくて、なんだかちょっと柴田家のおじいさん(草刈正雄さん)と同じにおいがする。

私世代の人はきっと「ハイジみたいだ」と見てすぐ思っただろう。

この後どうなっていくのか(まぁ、広瀬すずちゃんになってアニメーターを目指すことになるんだろうけども)、楽しみにしたいと思う。


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