【翻訳記事】コロナウイルス対策でなぜ『動かないこと』が重要なのか

はじめに

原記事:
Why outbreaks like coronavirus spread exponentially, and how to “flatten the curve”

 この原記事は本来有料なのですが、感染予防のために無料公開されたらしいです。日本語に全訳すると著者から怒られそうなので、読み方を解説するための翻訳に留めています。

 原記事には感染拡散シミュレーションがありますので、そちらを見つつ私のNoteを読んでいただけると幸いです。また、私はプロ翻訳者ではないので、クオリテイには期待しないでください。

以降、解説。

無題

 これはアメリカ合衆国でのcovid-19(新型コロナウィルスによって引き起こされる疾患)の症例報告数のグラフ。3月に入ってから急激に拡散してる!ヤバイ!という話が書いてある。

 その後の文章では、感染拡大の速度を落とすために『封鎖』(渡航制限とか国境閉鎖とか、関所を設ける系の対策の総称)と『社会的距離の確保』(自宅待機とか集会自粛とか、動かない系の対策の総称)があるよね!という話が書いてある。

 これらがどれだけ効果があるかをシミュレーションで確認してみよう!というのが原記事のコンセプトである。シミュレーションに出てくるカラフルなボールは次のような意味を持つ。

無題2

 初期状態は
   まだCovid-19に感染してない人 199人
   Covid-19に感染した人 1人
 である。この状態から4種類のシミュレーションを行う。

シミュレーション①:全員が自由に動き回る場合。

無題3

 当然ながら瞬く間に全体に感染拡大する。回復者が現れる前に感染者数が爆発するので、このパターンだと医療が簡単に崩壊する。なお、上のほうにある「Change over time」と書かれている図は、時間経過で未感染者/感染者/回復者の数がどう推移したかを表している。

シミュレーション②:中途半端な『封鎖』を行う場合。

無題4

 左側1/3くらいのところにあるバーが関所を示している。関所を突破する感染者が一人でも居れば、関所の先でも感染爆発が起こる様子が見て取れる。つまり、『封鎖』では全員が一度に感染することは防げても、全員が感染することは防げない。

シミュレーション③:中規模の『社会的距離の確保』を行う場合

無題5

 1/4の人が自由に動き回り、3/4の人が動かない場合のシミュレーション。感染爆発は抑えられ、最終的にCovid-19に罹患せずに済む人もチラホラ見受けられる。

シミュレーション④:大規模の『社会的距離の確保』を行う場合

無題6

 1/8の人が自由に動き回り、7/8の人が動かない場合のシミュレーション。感染の広がるスピードがさらに抑えられている。

無題7

結論:
自由行動→感染が爆発する→医療が崩壊する→セカイノオワリ
渡航制限→爆発は抑えられる→だが結局全員が感染→つらい
自宅待機→爆発は抑えられる→感染しない人もいる→うれしい

 もちろんこのシミュレーションは事実を単純化しすぎているが、画面上で跳ねるボールのネットワークを介して感染が広がるのと同じように、covid-19は人間のネットワーク、つまり国・町・職場・家族を介して感染拡大する。また、ボールが画面上で跳ね回るように、一人の人間の行動が、遠くの人々まで波及効果を引き起こす可能性がある。

 一点、このシミュレーションが現実と致命的に異なる点がある。それは、Covid-19は人を殺すということだ。

「このシミュレーションをもっとリアルにしたい場合」
ハリス氏はプレビュー版を見た後、こう言った。
「ドットの一部が消えるべきだ」

~終~


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