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子どもの疑問を合法的に聴けるラジオ番組

そうですね、NHKの「子ども科学電話相談」ですね。

そもそも子どもの疑問を違法で聴くのは何だって話ですが。


このラジオは、子どもがふと「なんで?」と思った疑問に対して、専門家が子どもにわかる言葉でわかりやすく説明するラジオ番組です。

公式のHPに聴き逃し配信があるので、是非興味がある方は聴いてほしいのですが、私なりの聴きどころを紹介します。

1.司会の女性の声の美しさ

これは1番最初に伝えたい。なぜなら一番最初に聴く声なので。

回によっては異なるかもしれないが、石井かおるさんの声がなんとも心地よいのだ。

例えるならば…小学生の夏休みに縁側でお昼寝をしていたら、団扇でそよ風を提供してくれる母親のような優しい声なのだ。参観日になるとほんのりお化粧の匂いがする優しくて素敵なお母さんなのだ。

2.子どもの疑問の着眼点

これはこのラジオの醍醐味ですよね。純粋に「私も知りたい!」というものもあればほっこりするような疑問や、言われてみれば!という疑問ばかり。

個人的に好きな疑問は「なんで人や犬には病院があるのに、昆虫には病院がないの?」確か男の子が質問していたけど、発想が面白かったのと、その子の昆虫愛を感じられて微笑ましかった。

しかも、このラジオでは“なんでその疑問を持ったのか(キッカケ)”をちゃんと確認してくれるので、子どもの背景も知れて良い。

3.専門家の無邪気さ

専門家ということもあり、それはもう立派な方々なのだが、なにせ相手が子どもなので、“質問者が想像できる次元”で“質問者が知っている範囲の言葉”で説明しなければならないのだ。

よって、私でも理解できる。たまにギリギリだが。

ただ、時にはこどもが“その言葉知らない”状態になると、専門家もやや唸る。興味深いのが、最初は「知っているかなぁ?」だが、子どもの“知らない”が多発すると「知っているよね?」に変わる所である。専門家の((頼むから“うん”と言ってくれ…))が伝わってくる。

前置きが長くなったが、専門家の無邪気さは所々に垣間見える。例えば「恐竜の中で何が一番強いの?」という質問。これは男の子が、友達と恐竜ごっこで勝つ為にどのキャラ(恐竜)が無敵なのかという専門家を攻略BOOKのように質問してくる回があった。

その時の先生は真剣に「○○だと、チーム選で強い、△△だと空を飛べるから…いや、やっぱり□□が…うーん」など戦略を練っていたのだ。最後には「勝ったら教えてね!」と応援。とても無邪気。子どものゲームに付き合っていたら子どもよりハマるパパ。


4.上司にしたい部門1位:久留飛克明先生

優しい声と、面白い話術と、絶妙な方言のスペシャリスト。

子どもの「分からない」「知らない」の多発パンチにもさじを投げず、「分からんよなぁ〜、そしたらなぁ…」と寄り添い、さらに説明をして最後は「でもまだ分からん事あるやろ?ちょっと今日お母さんに頼んで○○してもらってみてな?きっとわかるで〜」と更なるステップを示してくれるのだ。優しい声で。


最後に

このように子ども科学電話相談を勝手に楽しんでいる私ですが、そもそも“電話で質問を述べて、大人の説明を聞いて自分なりに納得し、会話する”子どもたち、立派じゃない?私が親だったらはじめてのおつかい並に工具箱にカメラ忍ばして録画するわ。

大人になったらこんな機会滅多にないし、ネットで質問は投稿出来るが専門家のようにまっすぐ返ってくることはほぼないと思う。心が荒んでいるので、どうしてもおちょくったような答えがベストアンサーになる知恵袋しか想像できん。

ただ、このラジオを聴いていると、いつまでも疑問を持つことは忘れたくないし、人に説明する時は相手の目線に経ってわかりやすく説明しよう!と思えるんだ。


あと久留飛克明先生の良さを伝えたかったんだ。

ぜひ聴いてね。


おわり

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