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小さい頃からの夢が叶い看護師しています。

私の小学校の卒業アルバムには将来の夢は「看護師」。

正直なぜ看護師かと言うと、親友の母親が看護師で師長をしていて月に30万円はもらっていると言っていたから(おいおいって感じですが、今の私はそんなに正直もらっていませんよ。)

今から40年弱前の話。当時は結構な給料だったのだと思う。母にうちの家は月いくら稼いでいるのか聞いたら両親2人でそれくらいだよと言っていたから、私にとってはすごく魅力的な職業であった。

祖母は、私が低学年の頃病院に入院し、癌で亡くなるまで病院にいたけど、

お見舞いへ行くと看護師さんが色々と祖母のお世話をしていたので大体どんな事をする仕事なのかは小学生なりに分かっていたつもりだったと思う。

看護短大へ進み、病院での実習先での話。担当の患者さんと同室者の患者さん(お婆さん)が、ひどく咳をしていて、実習生だった私は何か役に立ちたくて、そばに寄り添って背中をさすっていると、「私は死んだ方がいい、こんなにきつい思いしていて、嫁や家族に迷惑かけてばかり、死んだ方がいい」などと涙ながらに話され、「私は看護学生で、その事を私に正直に言ってくださった事が嬉しかったです。ありがとうございます。」と言ったら、「私にもまだ人様に役立つ事があったんだね。ありがとう」といつの間にかお互い泣いていて。看護師さんが駆けつけた時には(咳がひどくてお婆さんはナースコールを押していたとの事)いつの間にかすっかり咳が治っていて。

「あー、医師は薬や手術、治療で治すことが出来るけど、私は看護師として気持ちに寄り添う事で、心温まる看護が少しでも出来たら、病気を治したり、気持ちから症状を楽にしたりする事が出来るかもしれない」と強く思ったのでした。

いつも看護師をしていて事あるごとに、あのお婆さんとの事を、もう28年も前の事を思い出しながら、やっぱり看護師してて良かったと、やりがいを感じる日々を送る私は幸せ者です。

12月はお2人のご高齢の末期癌と老衰の方を看取りましたが、夜中でも来ていただける在宅医がいるお陰で安心して痛みをなくして、熱を下げたり、点滴をしたり最期はご家族が見守るなか本人の希望で過ごしていただけた事に、その人生の最期に私も立ち合わせていただけた事に感謝出来る素敵な看護師という仕事。

えっ?給料は?まだまだ師長や管理者にさえもなっておらず、今は転職して給料も下がり30万円の手取りもないけど、やりがいだけはあり、、。

自分の好きなことを仕事に出来て、それでお金がいただけるなんて幸せ者です。


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