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【日本一周Day44(7/21)】北海道弟子屈町滞在②

本日の走行距離 73.0km

今日まで宿に連泊。

荷物を置いて、美幌峠へ。



川湯温泉の未来


なんとなく、さびれて昭和感漂う川湯温泉の町だと思っていました。

けれど、それだけではないというところも見ておかないと、と新しくてキレイなビジターセンターに寄ってみるます。

森の中にあるビジターセンター

そうしたら、これがとても気持ちよくってステキな雰囲気じゃありませんか。

ここに来たら、やっぱりちゃんと手を加えて、活気ある町に再生してほしいな、と感じました。

こんなに素晴らしい自然環境があるんだもん、営業していない大型のゴーストホテルが立ち並んでいるままなんて、勿体なさすぎます。

美幌峠へ


美幌峠は、かんいちのお気に入りの場所。

「一緒に走れて嬉しいなぁ」と朝からテンション高めです。

森を抜けて視界が開けてくると
峠までもう少し
最初は緩やかな登りが続きますが
最後の方はつづら折りの坂道


峠は、素敵な建物になった道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」があり、車もたくさん停まっています。

一昨日通ってきた、藻琴峠とは大違いですね。

あげいもやパンを買って、眺めのいいカウンターに座って食べます。

2階にはテラスやテーブル席があります
あげいも美味しかったです

豪華なメニューじゃなくても、こんなひと時が幸せ。


トイレの表示が可愛くてパチリ。

遊び心がいいね


食事が終わったら、展望台まで階段を登っていきます。

自転車で使う筋肉と、階段を上る筋肉は違うようで、なかなか辛い。

やっぱり、体はかなり疲れているんですよね。

以前の私なら、行かなかったかもしれません。

でも今回旅に出て、何もせずに諦めることがどれだけ愚かなことか、と感じているので歩きます。

展望台の上から見る景色
反対側も大きな風景が広がっていました


かんいちは今回、自分だけが知っていた風景を、私と共有したいと思っているようでした。

だから、お気に入りの「美幌峠」は、絶対に連れて行きたい場所のひとつ。

一緒に、それも自分の足でE-BIKEをこいで来ることができて、よかったです。

素晴らしい景色を見せてくれて、ありがとう。

和琴半島


屈斜路湖には、和琴半島という小さな半島が突き出しています。

ちょっと、そこに寄り道。

半島の内側は風もなく穏やか

昔は、この先が無料キャンプ場だったんだよ、と教えてくれました。

小さな露天風呂もあって、外人さんたちが洋服を着たまま入っていました。

その後、年配の日本人ご夫婦が来て、普通の日本のスタイルでご入浴。

おじさんがタオル一枚で、おばさんは大きなバスタオルを巻いていましたが、外人さんとの違いに戸惑います。

他にもふらりと来た観光客、多分そちらも外国の方が、入浴するご夫婦の横から温泉を眺めたりして、ちょっと不思議な光景。

昔は、みんなが裸で入っていた露天風呂なんだろうけどなぁ。

半島の反対側は風が強く波が立っていました

思い出話


私たちは、インカムのついたヘルメットを使っているので、走りながらもあれこれ会話をしています。

かんいちは、いろいろよく覚えていて、いろいろ教えてくれます。

「この先に無料のキャンプ場があって、よく泊まったんだ」
「昔は、この先にも温泉があったよ」
「ここライダーハウスだった」

今は、その頃の賑やかさはありませんが、その昔、たくさんの人たちで賑わっていた時代があったんですね。

形が変わったり、更地になっていたり、廃墟のままだったり…

今の人たちが見たら、ただ不便で嫌な風景かもしれません。

けれど、その時代を生きていた人たちにとっては、それでも思い出深い大切な場所でもあるのだろうと思います。

あちこちにある公衆浴場とか、復活できたらいいのにな、と温泉にはあまり入らない私も思います。

さぁ、帰ろう


不思議なもので、3日もいるとなんだか「帰ろう」という場所になります。

知っている場所が増え、顔見知りができ、だんだんその土地を近く感じるようになるんですよね。

ビジターセンターでちょっと休憩

木々に囲まれた場所は気持ちがいいんだけど、虫が多いのが難点。

自転車で走っている時も、虫が並走(並飛?)してきます。

顔の前を飛んでいたり、体に止まったり、スピードが遅いからこそでしょうけれど、これはなかなか厄介。

まぁ、虫も動物も住み心地のいい場所なのかもしれませんが…


そう言えば、北海道に来てから、一度もネコを見かけていなかったのですが、ここではこうして野良ネコを見かけます。

北海道では、基本、冬の寒さが厳しすぎて、ネコは越冬できないらしいのです。

けれど、ここ川湯温泉は、温泉があるからあたたかい場所があって、ネコも生きていけるそうです。

いつも食堂の前に3匹

聞いたら、この辺の人たちがみんなエサをあげているそうで、ネコたちも平和そうでした。

最後の夜は、そんな食堂で夕食。

おじさんとおばさんが2人でやっている
昔ながらの食堂「お多福食堂」

なんと店で流れていた曲が、「愛のコリーダ」

1981年にリリース、40年以上前の曲です。

なんだか私も、しばし20代の頃にタイムスリップしたような気分になりました。

古いから悪い、と言うだけではないはずです。

新しくしたらうまくいく、ということでもないでしょう。

どちらか一方だけにならず、大切なところは残しながら進化させる、そんな未来はできないのかな。

昭和感満載のこの町に来て、そんなことを感じました。

星野リゾートがこの街の開発に参入することになったそうです。

数年後、どんな町になっているのでしょう。

その時も、ネコたちがのんびり暮らせているといいな、と思います。


クラウドファンディング挑戦中
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私たちの旅を一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。


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高級なものは出てこないけれど、実際に私たちが食べたその土地の気軽に食べられるものなどをご紹介します。


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E-Bike JAPAN/コラム「eバイク旅ノート」


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