「医師・看護師の仕事シェア・タスクシフト推進」って言うけど…
最近また、こんな話があるらしいです。
「多忙な医師の分の仕事の一部を、看護師がやる」という事ですが、現場で働く人間からすると「またか・・・」と落胆です。
一見素晴らしい文言ですが、何が落胆なのか説明していきます。
看護師も不足している!
「医師の仕事の一部を看護師にシフトする」場合の大前提として、「医師が不足している。且つ、看護師は十分足りている」という状態が必要です。
しかし、現在医師も不足していますが、看護師も不足しています。
看護師が不足していれば、これ以上新たな仕事増加は看護師に無理!という事になります。
特定認定看護師の「制度」が目的
以前より、日本看護協会主導で「医師の仕事の一部をできるスーパー看護師資格」の制度化が進められてきました。
「認定看護師」や「専門看護師」など、用語も色々あり変更されたりで、複雑です。
例えば「血流の無い壊死組織の除去(デブリドマン)」ができてしまう特定行為があり、認定された看護師ならば実施して良いという事です。
しかし、「どの範囲まで除去すべきか?残すべきかの判断は難しい」です。それを他の従事者(看護師)に任せる事は、私にはとてもできません。
これは、「制度の設立が目的」という現場を知らない偉い人の政治的な理由が大きいと想像します。
そんな難しい事をやっていただくよりも、「静脈注射する」「手術後ベッドから起き上がる時に付き添ってもらいバイタルサインをチェックする」など、もっとシンプルな事をやってもらう方が私は助かります。
じゃあどうすればよいか
ズバリ「医師・看護師ともに余計な仕事を減らす」です。
減らすべき代表は「事務的作業」です。
私の職場では「書類は事務職員がPCで仮入力」「外来診察時には検査等のオーダーを口頭で伝えて、事務職員がオーダー入力」してくれて、かなり助かっています。
そして、改善できる事務作業はまだまだあります…
この事務職員は特別な資格は不要ですが「医師事務作業補助者」というまさに医師の事務作業を代行する職種です。
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