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アトリエが水没しましたDAY6-第一部・完

公開された動画自体は事故後一週間ですが

この記事を書いている時は、事故後一ヶ月

自分の感覚的にも強制的に全てのことが変化してしまったわけで
思うように物事が進まない絶望感と、仕方がないこととはいえ何かやり方はあったのではないかという無力感と、今目の前に迫りくるものと、それぞれ向き合いながら過ごしてきました。

度々このnoteでも書いてきましたが、今回の件は想像以上に被害や影響があり、復旧や復興にもかなり時間がかかります。当初の検討では悪くても8月いっぱいぐらいだろうと思っていましたが、実際は9月丸っとかかるのではないかなと思っています。

「場所がある」ことでこのコロナ禍は救われて、そこを基軸に、配信や映像に特化していき
今度はその「場所がない」ことでどうなるのかってことを、体験していってます。
個人的にはめちゃくちゃ喫茶店とかカフェをやりたい欲が何故か湧いてきており、つまるところそう言うものも〝場所〟がもたらすわけなのです。

劇団の活動としても、えいやあ!と勢いで作った「邪宗眼」から、次は周年の公演だ!と息巻いていたところに完全にやられてしまった感じです。
いかに演劇も「場所」に依存するものか、考えさせられました。(時間でもあるのですが)

しかし一方で
延長していた「邪宗眼」の公開期間も、好評のうちに終了。
長く作品を公開する中で、徐々に変化させていくことの面白さを見つけ〝完成されたもの〟ではなく、作品を通じた双方向的な交流があったように思うのです。チャット・コメント・そういったものにも通じる何か、インタラクティブな要素。

フィジカルな〝空間〟が事故により機能しなくなっても、デジタルな〝空間〟は継続・進歩できること。

そこにどんな意味を見つけていくのかが大切なように思うのでした。

制約や制限は人に可能性や活路を見出させるものです。
今回の出来事は「物理的被害は甚大」ですが、それ以上に数多の可能性を思考させてくれています。
この状況でもポジティブになれる自分にも感謝。
前向きにさせてくれる「約束」の機会を下さる皆に感謝。

水没の件については、この動画にて一旦終了とします。
数々のご心配・応援・本当にありがとうございます。
アトリエ復活の際はまた何かしらの形でご報告いたします。

倉垣吉宏

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