【詩】覚悟のない理解
誰が どちらが 偉いとか で なく
優れているとされたい
豊かでありたい
と思うには
自分よりそうでないと思う人を
思わなければならず
食べる側と食べられる側
それが全体を作る一部なのなら
それに上下をつけるなら
せめて食べられる側を偉いとしておくか
覚悟のない理解を
それらしい言葉にした
いな
誰が どちらが 偉いとか で は ない
食べられる側が偉くても違う
全てを水平にするとバランスが崩れる
縦に積み上げるとさらに崩れる
その石の塔は
下の石は支える重労働を持ち
一番上の石は崩れ落ちたときのリスクを持つ
その石の下には地球があり
崩れた石は地球に引っぱり上げられる
理解するのに覚悟など捨て去らねばならない
覚悟のいらない理解に達するために
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